【本当に住みやすい街大賞2023 in愛知】第6位 車道:栄地区の再開発で脚光、都市の利便性と歴史的風情を兼ね備えた“職住学遊”が近接する街

「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞」とは、理想ではなく、実際にその地域で“生活する”という視点から、「発展性」「住環境」「交通の利便性」「コストパフォーマンス」「教育・文化環境」の5つの基準を設定し、住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社の膨大なデータをもとに、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと「本当に住みやすい街」を選定したランキングです。
今回は2023年3月に実施した「本当に住みやすい街大賞2023 in愛知」にランクインした街について、それぞれどのような点が評価されているのか詳しく紹介します。

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車道ってどんな街?

名古屋市の繁華街に程近い、名古屋市営地下鉄桜通線の「車道駅」(名古屋市東区)。名古屋城の城下町として発展したこのエリアの周辺には、江戸から昭和にかけての面影を残す「白壁・主税・橦木町並み保存地区」など、閑静な住宅地が広がっています。

2027年以降のリニア中央新幹線開業を見据えた都市開発により、車道エリアの注目度は上昇中。「栄地区グランドビジョン」により、栄地区の商業施設やビルの新設や建て替えが次々に実施され、近接する車道エリアの利便性向上も期待されます。 区役所や商店街、病院、公園など、快適な日常生活をサポートするスポットが、駅から徒歩15分圏内に集結。車道駅が位置する東区は、教育機関や文化施設も豊富で、文教地区としても知られています。

【発展性:3.68点】大規模な開発計画はないものの、良質な居住環境が注目を集める

名古屋市では現在、複数の都市開発が進行しているものの、近隣エリアの一部が市の町並み保存地区に指定されていることもあり、大規模な計画は予定されていません。

住環境としてはすでに成熟しており、主に注力されているのは、道路の幅員の拡張や老朽化が進んだ空き家の取り壊し、緑地の公園化といった、防災機能を強化した良質な住環境づくりです。

今後は「栄地区グランドビジョン」の影響で生活利便性の向上が見込めるため、繁華街の近くで静かな暮らしができるという点において、車道エリアも注目を集めそうです。

【住環境:4.24点】日常生活を快適に安心して過ごせる閑静な住宅地

近隣エリアには、江戸時代の武家屋敷の面影や戦前の高級住宅地が残り、静かな住環境が維持されています。幹線道路沿い以外はほぼ静かで、落ち着いた暮らしが可能です。

日用品の買い物は車道駅から徒歩5分の「スーパーマーケットバロー車道店」、まとめ買いをするなら駅から自転車で約9分の大型商業施設「イオンタウン千種」が便利です。

各種行政手続きが行える「東区役所」や一次救急医療施設「名古屋市医師会急病センター」なども徒歩10分程度の場所に立地。同圏内には「建中寺公園」や「布池公園」といった子どもの遊び場や散策に最適な場所もあります。

大型商業施設の「イオンタウン千種」。スーパー「マックスバリュグランド千種若宮大通」と約80の専門店で構成されています

【交通の利便性:4.18点】車道駅と千種駅に発着する鉄道3路線で名古屋市内にアクセス至便

車道駅を通る名古屋市営地下鉄桜通線を利用すれば、所要時間約10分で中部地方最大のターミナル駅である名古屋駅まで移動できます。ビジネス街の丸の内駅地区や商業地の栄地区に近い久屋大通駅へも約4分でダイレクトアクセスが可能。

ほかにも、駅徒歩約5分の千種駅では、名古屋第2のターミナル駅である金山駅を通るJR中央本線と、「東山動植物園」や「ジブリパーク」などへ行く際に便利な名古屋市営地下鉄東山線が利用できます。

また、車道駅の真上にある桜通車道バス停からは、栄方面と新守山駅方面の市営バスが発着し、近距離移動を支えます。 車移動の場合は、名古屋高速道路の最寄りとなる都心環状線の「東新町出入口」が駅から約5分で便利。名古屋高速道路は名神高速道路や東名高速道路方面へもつながっているため、東京や大阪方面への移動もスムーズです。

【コストパフォーマンス:3.30点】職住近接・都心回帰の需要で地価はさらに高騰する可能性も

車道駅地区では3LDKの新築マンション相場は5,000万円台半ばとなっています。「栄地区グランドビジョン」の影響で地価は上昇傾向にあり、コストパフォーマンスは低下していますが、中心地に近い名古屋市営地下鉄桜通線沿線の丸の内駅や久屋大通駅と比べると若干割安感があると言えるでしょう。

ただ、職住近接や都心回帰需要の高まりで地価がさらに高騰する可能性もあるため、移住先として検討する際は、最新の動向をチェックしておくとよいでしょう。

【教育・文化環境:4.42点】多彩な教育機関や文化施設が集まる文教地区

車道駅を有する東区は、名古屋市内で高等学校数が最多のエリア(千種区と同位)です。愛知県内で偏差値トップクラスの「東海中学校・高等学校」や併設型中高一貫教育制度の導入が予定されている「県立明和高等学校」など、有名校が数多く立地しています。また、駅前には法科大学院を有する「愛知大学車道キャンパス」もあります。

「愛知県美術館」と「愛知県芸術劇場」が入居する「愛知芸術文化センター」が駅から自転車で15分圏内に立地するなど、多彩な文化施設が利用できるところも魅力。さらに、名古屋城から徳川園にかけての一帯である「文化のみち」地区には、名古屋の近代化の歩みを伝える貴重な歴史遺産が数多く残されており、教育に適した落ち着いた環境が整っています。

名古屋の歴史的建造物が点在する「文化のみち」エリア。都心近くにありながら、落ち着いた雰囲気が感じられます(画像素材:PIXTA)

【選定委員会による総括】繁華街近くの良質な住環境で理想の都会暮らしを実現

名古屋の繁華街やビジネス街に程近い場所に位置する車道駅。今後も近隣エリアの大規模開発による利便性向上を享受しながら、閑静な住宅地での暮らしも実現できる、まさに「職住近接」が可能な場所です。多彩な教育機関や歴史・文化施設が集結しており、風情と落ち着きのある雰囲気のなかで子育てできる点も魅力と言えます。

地価は上昇を続けていますが、中心地に近いエリアと比較すると若干割安です。良質な住環境と都会暮らしの両立を希望している人は、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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