広島県の住宅ローンの平均的な使われ方とは? ローンの選び方も解説します

広島は、広島東洋カープやサンフレッチェ広島の本拠地があるなどスポーツが盛んで、子どもに運動の習い事をさせたい家庭におすすめの地域です。また、重工業から先端産業まで工業が発展しており、多様な業種の製造出荷額において、中国・四国地方で1位となっています

住宅市場の状況としては、建築費の平均額が年々高騰しており、空き家が増えているといった点が挙げられます。多くの地方都市に言えることですが、空き家が問題となっており、中古住宅の流通促進が大きな課題です。

この記事では、広島で住宅ローンを組んでいる人の特徴や、住宅ローンの選び方についてくわしく解説します。

広島県の住宅の特徴

2023年3月に広島県土木建築局住宅課が発表した「中古住宅の流通促進に向けた方策について」によると、広島県の人口は、1995年から2015年まで増加し続けています。持ち家と民営借家の比率は約52%と約38%となっており、年齢に比例して持ち家率が高くなるのが特徴です。

広島県は南海トラフ地震の影響を受けると想定されている地域のため、住宅を取得する際はしっかりした耐震構造の住宅がおすすめです。また、海のそばの地域は塩害予防も必要です。

【2022年度】広島県における住宅ローンの特徴

広島県における住宅ローンの状況はどのようになっているのでしょうか。ここでは、住宅金融支援機構がおこなった調査をもとに、広島県の住宅ローンの特徴について解説します。

【フラット35】利用者の平均年齢、世帯年収など
広島県で【フラット35】を利用している住宅購入者の年齢や家族数、世帯年収の平均は以下のようになっています。

広島県は、全国や中国地方と比べると住宅ローンを借りる年齢が若く、平均で41.5歳です。家族数は中国地方全体と同じ3.2人ですが、世帯の年収は617.4万円と12万円ほど多くなっています。広島県は比較的若い年齢で住宅を取得している地域といえるでしょう。

住宅ローン平均借入額
広島県の住宅ローン利用者の住宅面積や所要資金額、借入金額などの平均は以下のとおりです。

広島県の住宅面積は108.8平方メートルで、全国平均の102.6平方メートルと比べると広いことがわかります。

また、所要資金額は中国地方と同様、約3,700万円で全国平均よりも低く、住宅取得費用を低くおさえられる地域であるといえるでしょう。逆に、手持金は広島県が約543万円と比較的多いのも特徴です。

住宅ローン平均返済額
住宅ローンの1ヶ月あたりの返済額は以下のとおりです。

広島県の返済額は、全国と比べて約9,000円低く抑えられていることがわかります。広島県と中国地方の平均は、ほぼ同じです。広島県では、全国平均よりも広い家を、より少ないローン負担額で取得しているといえるでしょう。

住宅ローンを選ぶときのポイント

住宅ローンを選ぶときには、金利や金融機関、あるいは【フラット35】にするかの3点を検討しましょう。

金利

住宅ローンの返済金利は「変動金利」と「固定金利」の2種類があります。それぞれの特徴についてくわしくみていきましょう。

固定金利
固定金利には、「固定金利選択型」と「全期間固定金利型」の2種類があり、全期間固定金利型は返済期間中ずっと金利が変わりません。毎月の返済額もローン完済まで変わらないことから、長期の返済計画が立てやすいのがメリットです。

しかし一方で、市場金利が下がっても返済額が減らないというデメリットがあります。また、契約時の金利は変動金利よりも高く設定されているため、金利が上がらなければ結果として割高になってしまいます。

変動金利
変動金利は、半年ごとに金利が見直されるのが特徴です。固定金利よりも当初の金利が低く設定されており、毎月の返済額をおさえられる点が大きなメリットです。ただし、市場の金利が上がると、毎月の返済額も連動して増えてしまうリスクがあります。

一般的に、金利の見直しは半年ごとに行われますが、返済額の変更は5年ごとです。また、直前の返済額の1.25倍を超えないようにするルールを設けている金融機関がほとんどでしょう。そのため、突然大幅に返済額が増えることはありませんが、総支払額が固定金利を選んだときよりも多くなる可能性はあります。

金融機関の種類

住宅ローンを提供している金融機関は「地元金融機関」と「メガバンク」、「モーゲージバンク」の大きく3つです。それぞれの特徴をくわしくみていきましょう。

地元金融機関
地元金融機関は、地元密着型で地域の人に寄り添ったサービスを展開しています。地域内にATMも多く、相談もしやすいため日頃の利便性が高いといえます。ただし、利用できるのはその地元金融機関の営業区域のみ、といった制限があるため事前に確認が必要です。

住宅ローンのさまざまな相談がしやすく、柔軟な対応が期待できます。

メガバンク
メガバンクの住宅ローン金利は、比較的低く設定されています。メガバンクなら全国どこに住んでいても住宅ローンを利用できること、専用アプリなどが充実していて便利な点もメリットです。

モーゲージバンク
モーゲージバンクとは、預金などを扱わない、住宅ローン専門の金融機関です。銀行との違いは資金の調達先にあります。銀行は利用者からの預金を資金として貸し付けますが、モーゲージバンクの資金は住宅金融支援機構が債権を買い取ったお金です。そのため、消費者にとって大きな違いはないといってもよいでしょう。

モーゲージバンクの例として、ARUHIがあります。ARUHIでは、通常の【フラット35】だけでなく、若年夫婦や子どもがいる世帯の金利を一定期間引き下げるプランや、省エネ住宅の取得時に低い金利を適用してもらえるプランなど、さまざまな住宅ローンが用意されています。

【フラット35】にすべき?

【フラット35】は、契約期間は借入金利が変わらない全期間固定金利の住宅ローンです。申し込みの間口が広く、長期の固定金利でありながら比較的金利が低いという特徴があります。そのほか、子どもの人数に応じて金利が下がる子育てプラスなど、独自のサービスがある点も魅力です。

団信が必須の住宅ローンでは、健康上不安がある人は審査に落ちてしまうこともありますが、【フラット35】では団信なしで加入できるプランも提供されています。例えば、広島県内には【フラット35】を扱う「ARUHI 広島支店(広島市中区)」と「ARUHI 広島店(広島市南区)」、「ARUHI 福山店(福山市東深津町)」の3店舗があります。

購入する物件が決まっていなくても構いません。経験豊かなスタッフが住宅ローンの相談にのってくれます。

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まとめ

山と海に囲まれた自然豊かな広島県は、工業が盛んで都市部には活気があり、住みやすい県といえます。また、住宅金融支援機構の統計からは、全国と比べ住宅面積が広くありながら、必要資金はやや低いという特徴がわかります。

 

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