壁紙(クロス)をDIYで張り替える方法は? プロに依頼する場合の費用も紹介

手軽にリフォームを楽しむ方法の一つが、壁紙(クロス)の張り替えです。ポイントをおさえれば、自分の手で壁紙を張り替えられます。今回は、壁紙(クロス)をDIYで張り替える方法や必要な道具、失敗しないためのコツなどを解説します。さらに、業者に依頼する場合の費用も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

壁紙(クロス)をDIYで張り替える方法

まずは素材や道具の選び方から、張り替えの具体的な手順まで詳しく解説します。

壁紙(クロス)の選び方
壁紙選びのポイントは以下の三つです。

・壁紙の色調
床材やドア、家具などの色調と合わせて選びましょう。一見白っぽく見える淡い色の壁紙でも、グレー系・ベージュ系・ホワイト系などで微妙な色味の差があり、部屋全体の統一感に影響します。部屋の一部分や壁の一面だけに、アクセントとなる色や柄の壁紙を張ってもいいでしょう。

・張りつけ方法
DIY用の壁紙は、そのまま張りつけられるシールタイプと、自分でのりを塗って張るのり無しタイプがあります。手軽に模様替えを楽しみたいならシールタイプ、のり無しタイプは豊富なデザインから壁紙を選びたいときにおすすめです。

・機能性
壁紙には防水・防汚・防臭・調湿などさまざまな機能がついているものがあります。たとえばキッチンや洗面所などの水回りには、防水・防汚タイプの壁紙を使うと汚れにくく、お手入れも簡単です。

張り替えに必要な道具
壁紙の張り替えに必要な道具は次のとおりです。

のり無しタイプの壁紙には以下の道具も用意しましょう。

そのほか、元の壁紙を剥がして下処理する場合は、パテやヘラ、サンドペーパーがあると作業がスムーズです。

張り替え手順
材料と道具がそろったら、壁紙の張り替えをはじめましょう。張り替えの手順は以下のとおりです。

1. 元の壁紙を剥がす
壁紙の角や境目にカッターを差し込み、元の壁紙をはがします。

元の壁紙をはがさず上から張る方法もありますが、壁紙に凹凸がある場合や、非吸水性の壁紙を張ってある場合はうまく接着できないため、避けたほうが無難です。

2. 壁紙をカットする
張り替える部分を採寸して、壁紙をカットします。隙間なく張るために、実際の寸法より長めにカットしておきましょう。

3. 壁紙にのりをつける(のり無しタイプの場合)
紙素材の壁紙は裏面にのりをつけ、不織布素材の壁紙なら、ローラーやはけで壁にのりを塗ります。壁にのりを塗る場合は、壁紙を張る場所にあらかじめ目印をつけておきましょう。

シールタイプの壁紙は、裏面のフィルムをはがすだけで準備完了です。また、切手のように水で濡らして張るタイプは、水を含ませたスポンジで裏面を濡らしておきます。

4. 壁紙を張る
壁につけた目印に沿って壁紙を張りつけます。このとき、壁紙をカットする段階で長めにとっておいた部分は余らせましょう。

その後、張りつけた壁紙と壁の間に入った空気をなでバケで押し出し、壁紙を圧着します。

5. 余分な壁紙をカットする
余った部分はヘラでしっかりと折り目をつけ、定規とカッターでまっすぐカットします。

6. 余分なのりをふき取る
壁紙からはみ出たのりを、水を含ませたスポンジでふき取ります。

7. ローラーで圧着させる
壁紙の境目をローラーで圧着させてなじませます。この段階で空気が入っている場所を見つけたら、針を刺してローラーをかけましょう。

壁紙の張り替えで失敗しないためのコツ

壁紙を失敗せず張り替えるためには、どんな点に注意すればよいのでしょうか。

壁紙は大きめのサンプルで確認する
壁紙を張り替えてみたものの、「実際に壁一面に張ってみたらイメージと違った」というケースがあります。家具や照明と色調が合わなかったり、壁紙の柄が目立ち過ぎてしまったりすることが多いようです。

この失敗を防ぐためには、購入前にサンプルを手に入れて、壁に当ててみることが大切です。なるべく大きめのサンプルを用意すると、張り替え後の部屋がよりイメージしやすくなります。

柄のつなぎ目を合わせる
柄の入った壁紙は、つなぎ目を上手に合わせないと柄のずれが目立ってしまうことがあります。柄のある壁紙をきれいに張るためには、カットの段階で柄を合わせることが重要です。

壁紙の柄は一定のパターンで繰り返しあらわれます。壁紙の両端には、パターンの始めに目印が入っており、これを合わせることで柄がぴったり揃えられます。2枚目以降をカットする際には、この目印を基準にしましょう。

湿度が高い日に行う
壁紙は湿度が低いと縮み、高いと伸びる性質があります。湿度が低い日に壁紙を張り替えると、湿度が上がる時期に壁紙が伸び、しわになったり壁から浮いてしまったりするので注意が必要です。

きれいな状態をキープするためには、なるべく雨の日や湿度が高い季節に壁紙を張り替えましょう。湿度が低い日に壁紙を張り替えなければならない場合は、加湿器や湯を張った浴室などで1時間ほど壁紙を湿気にさらすのがおすすめです。

コンセントプレートをはずしておく
コンセントプレート周辺は、壁紙をきれいに張ることが難しい場所です。コンセントのある壁に壁紙を張る場合は、コンセントプレートを外しておくときれいに仕上げられます。

コンセントプレートを外したら、むき出しになったコンセントの上に壁紙をかぶせ、コンセントの差し込み部分に向かって四隅から切り込みを入れます。そして、竹ヘラでコンセントの形に沿って折り目をつけてからカットしましょう。

一部分の作業から始めてみる
初めて壁紙を張り替えるなら、壁全面ではなく、一部分のアクセントクロスやトイレ・キッチンなどの狭い場所から始めてみるのがおすすめです。

狭いスペースなら、万が一張り替えに失敗しても、やり直す手間が少なくて済みます。張り替えの手順に慣れ、コツをつかんだら、広い場所に挑戦してみましょう。

きれいに仕上げたい場合はプロへ依頼する
きれいに張り替えたいなら、プロに頼むのも一つの方法です。壁紙の張り替えは用意する道具が多く、手間もかかります。壁全面を張り替えたい場合は、かなり時間がかかるでしょう。

また壁紙の張り替えは意外と難易度が高いので「失敗したくない」「確実にきれいに仕上げたい」という方は、専門業者に依頼するのがおすすめです。

壁紙(クロス)の張り替えをプロへ依頼した場合の費用

壁紙の張り替えをプロに依頼する場合、その費用は部屋の広さや壁紙の種類によって変わります。壁紙の種類はスタンダードとハイグレードがあり、機能性や色柄の豊富さが勝っているのはハイグレードです。

一般的な壁の張り替え費用を見てみましょう。

まとめ

壁紙の張り替えは、コツをおさえれば自分で行うこともできます。壁紙選びで失敗しないためには、大きめのサンプルを実際に壁に当ててみることが重要です。壁紙は主に、シールタイプとのり無しタイプに分かれているので、自分に合ったタイプを選びましょう。

プロの手に任せれば失敗なくきれいに張れますが、6畳ほどの広さで4万円~6万円の費用がかかります。プロに依頼するメリットが、費用に見合うかどうかが判断のポイントになるでしょう。

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