冷房効率を上げる5つの方法! 電気代を節約しながら快適に過ごすには?

暑い夏はエアコンが欠かせませんが、電気代が気になる人も多いでしょう。エアコンの使い方を工夫すれば、冷房効率を上げて快適に過ごせるとともに電気代の節約にもつながります。

そこで今回は、冷房効率を上げる5つの方法を紹介します。暑さに負けずできるだけ快適に過ごせるよう、ぜひ実践してみてください。

冷房効率を上げる方法1. エアコンの設定を見直す

エアコンは、冷房か暖房を選んで、設定温度を変えるだけという使い方をしている人もいるのではないでしょうか。そのような場合は、エアコンの設定を見直すことにより冷房効率が上がるケースがあります。

風向きを上にする
冷たい空気は下の方へ流れるため、室温を効率的に下げるには、エアコン本体から出る風を水平よりも上向きに調節するのがポイントです。冷気を上から下に循環させれば、部屋の温度ムラがなくなるため、エアコンが必要以上に冷やし続けることがありません。

自動運転にする
エアコンは電源を入れた直後が最もパワーを要するため、電気代が一番かかると聞いたことがある人もいるでしょう。そのため、弱運転でパワーをセーブさせているというケースもあるようです。

しかし、それでは設定温度になるまでに時間がかかるため全体的に見れば節電にはならず、むしろ余計に電気代がかかってしまいます。エアコンの自動運転機能を使ったほうが、最速で設定した温度になるよう自動的に風量を調節してくれるため、効率的に部屋を涼しくできます。

また、設定温度になったら室温を維持できるようパワーを調整してくれるため、結果的に電気代の節約につながるのです。

冷房効率を上げる方法2. サーキュレーターを併用する

エアコンのパワーを上げずにエアコンの冷房性能を最大限引き出すには、サーキュレーターの併用がおすすめです。使い方次第で、冷房効率を上げられます。冷房時だけでなく梅雨時期の除湿や暖房時にも効果的に使えるため、1台あると便利です。

サーキュレーターの効果
サーキュレーターは、扇風機同様に羽のある家電ですが、扇風機とは送り出す風の性質が異なります。扇風機の広がる風とは違い、サーキュレーターは直線的な強めの風を遠くまで届けられます。そのため、強制的に空気を循環させたり、換気させたりするのが主な用途です。

サーキュレーターを使えば、エアコンの冷気を部屋全体に行き渡らせられるため、室内の温度ムラをなくすことができます。空気の流れに乗って、上から冷気が降りてくるため体感的にも涼しく感じられるでしょう。

サーキュレーターを置く場所
冷房効率をさらに高めるには、サーキュレーターを置く位置を工夫すると冷房効率がさらに高まります。エアコンの下に背を向けて、向かい側の天井付近に風が当たるよう上向きに置くのが理想です。エアコンから出る風向きと同じ方向に空気を送れば、1ヶ所にたまりがちな冷気を循環させて効率的に温度ムラをなくせます。

部屋の形状や家具を置く位置などの条件によってうまく空気が対流できないときは、置き場所や角度を工夫してみましょう。

冷房効率を上げる方法3. 窓から入る熱気を遮断する

冷房の電気代を抑えるには、室温を上げないよう対策を講じるのも効果的です。そのためには、できるだけ窓から熱気が入らないように工夫しましょう。以下に、簡単にできて効果が高い対策方法を紹介します。

カーテンで外気を遮断する
窓から入る光や外気を防げば、室温の上昇はある程度抑えられます。遮熱・遮光カーテンを取り付けて窓の全面を覆うと効果的です。遮熱・断熱加工のレースのカーテンは、繊維が太陽熱や光を反射して室温の上昇を抑えてくれるうえ、室内の冷気を逃さず冷房効率を高めてくれます。

カーテンにすき間が空いたり、カーテンが壁から離れて浮いたりして、周囲から外気が侵入しそうなときは、洗濯ばさみなどですき間をふさぐように留めるとよいでしょう。

窓に断熱フィルムを貼る
窓に貼る断熱フィルム(断熱シート)もおすすめです。貼るだけで外気の影響を受けにくくする省エネアイテムとして話題になりました。断熱フィルム(断熱シート)も、外からの熱を防ぎ、室内の冷気を逃がしにくく、冷房効率に優れています。

また、冬の暖房効率も良くなり、結露が発生しにくくなる点などもメリットです。UVカット効果のあるものは家具や壁紙などの色褪せや劣化も防いでくれます。カーテンよりも安価で、どんな大きさの窓にも合わせられて手軽にカットできるので便利です。

冷房効率を上げる方法4. エアコンの掃除をする

基本的なことですが、冷房の効きを良くするには普段のお手入れも欠かせません。エアコンが汚れていると本来の性能が発揮できないため、定期的な掃除が必要です。

フィルターの掃除をする
自動お掃除機能のないエアコンは、長期間掃除をせずに放置すると、フィルターにほこりが溜まって目詰まりし、冷房効率が悪くなる可能性があります。そのままにしておくと電気代の無駄になるだけでなく、カビや異臭の原因となるため、取扱説明書を確認のうえ定期的な掃除が必要です。

フィルターは取り外し可能なので、掃除機でほこりを吸い取り、水洗いをするのがおすすめです。その後、完全に乾かしてから元どおりにセットします。

分解クリーニングする
エアコンを設置してから内部クリーニングを行わないでいると、エアコンの内部にカビやほこりが溜まっている可能性があります。吹き出し口やルーバーに黒い点々とした汚れが付いている場合は、カビとみて間違いないでしょう。見えないエアコン内部にもカビが発生している可能性が高いといえます。

そのままでは、健康被害や悪臭の原因になるため、早いうちに業者へ依頼して分解クリーニングをしてもらうのが安心です。業者のクリーニングなら、普段の掃除では手の届かない場所まで点検して掃除してもらえるため、衛生的かつエアコンの運転効率が良くなります。

冷房効率を上げる方法5. 室外機の環境を整える

エアコンは室内に設置した本体と、外に設置した室外機とがセットで稼働しています。そのため、室外機の環境を整えればさらに冷房効率が良くなります。

室外機の掃除をする
室外機に汚れが溜まっていると送風の力が弱まり、うまく空気を送れず冷暖房の効率が悪くなってしまいます。室外機から異音がしたり、エアコン本体に大きな負荷がかかったりして、故障の原因になることも考えられます。

室外機の表面の泥汚れなどは自分でも掃除できますが、内部に入り込んでしまった汚れは業者に任せたほうが安心です。

室外機カバーを使う
室外機には熱交換器や圧縮機、減圧機が組み込まれ、室内のエアコン本体とつながる2本のパイプで空気を循環させています。そのため室外機の温度が高くなると、エアコンの効率が下がる原因になることがあります。エアコンの室外機にカバーなどをかけて直射日光を遮れば、冷房効率の改善が見込めるかもしれません。

また、室外機の周囲を鉢植えなどでふさいでしまうと、正常に熱交換ができず冷房効率が低下するため気をつけてください。周囲を覆わずに上からの直射日光を遮るようにするとよいでしょう。

まとめ

冷房効率を高めて節電するには、エアコンの使い方を工夫したり、サーキュレーターを併用したりする方法があります。また、窓から入ってくる熱気や光を遮断することも大切です。エアコン本体や室外機の掃除も、冷房効率の改善に役立ちます。

業者にエアコン掃除を依頼する場合は、混み合う時期を避けて早めに予約することをおすすめします。冷房効率が良くなれば電気代も節約でき、夏を快適に過ごせるでしょう。

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