「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞」とは、理想ではなく、実際にその地域で“生活する”という視点から、「発展性」「住環境」「交通の利便性」「コストパフォーマンス」「教育・文化環境」の5つの基準を設定し、住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社の膨大なデータをもとに、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと「本当に住みやすい街」を選定したランキングです。
今回は2023年5月に実施した「本当に住みやすい街大賞2023 in福岡」にランクインした街について、それぞれどのような点が評価されているのか詳しく紹介します。
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水城ってどんな街?
福岡県の中西部、大野城市と太宰府市の市境に位置する、JR九州鹿児島本線の「水城駅」(福岡県大野城市)。古代の行政機関「大宰府」に関連した史跡が点在するこの一帯は戦後、鉄道沿線を中心に福岡市のベッドタウン化が進みました。
JR九州鹿児島本線と西鉄天神大牟田線の駅、福岡都市高速道路と九州自動車道のICがエリア内に集積し、福岡市の都心部へのアクセスが容易。「四王寺山」や「御笠川」など自然を身近に感じられるスポットも豊富です。
現在、水城駅から徒歩約8分の場所に位置する下大利駅とその周辺をメインに、線路の高架化に伴う住環境の向上を目的としたまちづくりが進行中。その影響で水城駅周辺にも住宅が増えており、マイホーム購入希望者の注目を集めそうです。
【発展性:3.26点】住環境が向上しており、さらなる発展が見込める
2022年に西鉄天神大牟田線が高架へ切り替えられたことで、運行時間が最大約2分短縮され、水城駅から徒歩約8分の距離にある下大利駅から天神方面の移動がより便利になりました。また、踏切が撤去されたことで、渋滞や事故、線路による地域分断が解消。下大利駅前や高架下の整備計画では、公園や商店、コミュニティー施設の設置などが検討されています。
住環境が向上したことによる効果は、水城駅周辺にも波及。分譲マンションや戸建ての建設が相次いでおり、人口の増加に伴う街の活性化が期待できます。
【住環境:3.79点】自然を身近に感じながら多様な暮らし方ができる
2022年3月開業の「マックスバリュ下大利店」、2022年9月開業の「にしてつストア レガネットマルシェ下大利駅」と、水城駅から徒歩8分圏内に買い物施設が誕生。映画館が入居する「イオン大野城ショッピングセンター」など、車で約10分圏内には大型商業施設も点在しています。
駅から徒歩20分圏内には「三兼池公園」や「太宰府歴史スポーツ公園」などの自然豊かな公園が豊富。車で15分圏内にはトレッキングや体験学習が楽しめる「四王寺県民の森」、キャンプ場を併設する「大野城総合公園(まどかパーク)」や「大野城いこいの森」も立地しています。そのほか、駅から車で約10分の場所にある、立ち寄り湯が可能な「二日市温泉」の存在も魅力です。
西鉄天神大牟田線の高架化と連動して進められている道路整備では、安全で快適な移動ができる歩行者道路が増加。暮らしやすさも向上しています。
【交通の利便性:4.39点】鉄道と高速道路が福岡市内や九州各県への移動に便利
JR九州鹿児島本線水城駅のほか、徒歩圏にある西鉄天神大牟田線下大利駅の2駅が利用可能。JR九州鹿児島本線で水城駅から博多駅まで約20分、西鉄天神大牟田線の急行で下大利駅から西鉄福岡(天神)駅まで最短約14分と、通勤通学や休日のお出かけに便利です。
福岡都市高速道路の「水城IC」や九州自動車道の「太宰府IC」に近い点もこの街の特徴。北九州市と鹿児島市を結ぶ国道3号、福岡市と筑紫野市を結ぶ県道31号といった幹線道路も市内を通っており、福岡市内や九州各県への移動もスムーズです。
西鉄天神大牟田線の高架化に伴う踏切の撤去と道路の新設は、線路で分断されていた東西の移動の時短にもつながっており、車移動の利便性も増しています。
【コストパフォーマンス:3.03点】住環境の向上でコスパ感もアップ
新築は3LDKのマンションで3,000万円台前半、3LDKの戸建ては3,000万円台から検討可能です。
博多駅までの距離が同程度の福岡市地下鉄七隈線橋本駅(福岡市西区)周辺では、築10年以内の3LDKマンションでも3,000万円台後半が主流。福岡都心のベッドタウンとして比較した場合、住環境が向上中という点からも、水城駅周辺のコスパ感はアップしています。
ただ、大野城市、太宰府市ともに9年連続で地価が上昇しており、今後は割安感が薄れる可能性もあります。また、水城駅は大野城市と太宰府市の市境に位置し、市によって受けられる行政サービスが変わるため、購入前は最新情報の収集とともに立地場所の住所の確認も必須と言えそうです。
【教育・文化環境:3.58点】多彩な教育機関や文化施設が集まる文教地区
水城駅を取り巻く大野城市、太宰府市、春日市は、「福岡県立筑紫中央高等学校」や「九州大学 筑紫キャンパス」をはじめ、多彩な高校や大学が集積する文教地区の側面があります。行政機関はこれらの教育機関との連携や交流に積極的で、街の活性化につなげています。 また、「大野城心のふるさと館」や「九州国立博物館」など、歴史や文化を楽しみながら学べる施設も豊富です。
教育意識の高さは数字にも表れており、全国小中学校最高学年を対象に文部科学省が実施した2022年度の「全国学力・学習状況調査」では、大野城市、太宰府市ともに全国平均を超える正答率を記録。子どもたちは意欲的に学べる環境で成長できます。
【選定委員会による総括】理想的な子育て環境が整う高コスパなベッドタウン
西鉄天神大牟田線の高架化に合わせて進められているまちづくりで、住環境が向上中の水城駅周辺。天神・博多エリアにアクセスしやすい鉄道、安全な道路と豊かな自然、刺激のある学び場は、子育て世帯にうれしい環境と言えるでしょう。
マイホーム購入の条件にコストパフォーマンスを重視している場合は、水城駅エリアも候補に入れておきたい引っ越し先の一つです。
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