【室内にいても要注意】熱中症になるのはどんなとき? 予防するための対策は?

汗ばむ陽気の日が増えてきた今日この頃。まだ5月ではありますが、先日は全国各地で30度以上の「真夏日」となり、一部地域では35度を超える「猛暑日」も記録されました。暑い日には体調を崩しがちですが、中でも気を付けたいのが「熱中症」です。本格的な暑さを迎える前に、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

室内で引き起こすことも! 熱中症になるのはどんなとき?

熱中症とは、体温の上昇に身体が対応できずに起こすさまざまな症状のこと。軽度であれば立ちくらみや筋肉痛、発汗などの症状が発生し、頭痛や吐き気、体のだるさを感じることも。重篤な場合は意識障害やけいれん、運動障害を起こすこともあります。

熱中症と聞くと、真夏の炎天下にいるときや運動中になることを想像する人が多いのではないでしょうか。実際には、梅雨時など身体が暑さになれていないときに気温が上昇して体調を崩す人が多く、温度や湿度によっては室内で熱中症に陥るケースも少なくありません。総務省消防庁の熱中症情報に掲載されている、2023年5月8日~14日の全国の熱中症による救急搬送状況を見ると、熱中症の発生場所のうち26.6%が住居となっています。
室内にいても、温度や湿度の状況によっては熱中症になる場合があり、夜間に冷房を消して寝ている際、室温が上がって熱中症になるケースも珍しくありません。

熱中症の基本的な予防対策は?

熱中症を防ぐために、何をすればよいのでしょうか。まずは大前提として、暑さを避ける工夫が必要です。外にいる際は帽子や日傘を使用し、日陰を歩きましょう。室内ではエアコンなどで温度や湿度を調整し、カーテンやブラインドなどで直射日光が入りにくいようにします。
また、暑い日には汗をかき、体内の水分が損なわれます。喉が渇いたと感じなくても意識的に、こまめな水分補給を心がけましょう。ノンカフェインの飲み物が望ましく、できれば水分とミネラルを同時に補給できる麦茶などがおすすめです。スポーツ時など大量の汗をかきそうなときには、塩分の補給も大切。塩分と糖分も含まれたスポーツドリンクを飲めば、疲労回復にもつながります。

その他にも、バランスのよい食事をとり、しっかりと睡眠をとって健康で丈夫な身体づくりを心がけること、麻や綿など通気性のよい衣服を選ぶことなどが熱中症対策につながります。体調を崩す前に、今からできる予防策で暑さを乗り切りましょう。

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