高齢者の多くが「暑い」と感じるまでエアコンOFF…室内は28℃キープを、外出時はマスク熱中症にも注意

2020年は記録的な猛暑に加え、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、外出自粛やマスク着用などの新しい生活様式導入により、「マスク熱中症」などの従来なかった問題が発生しました。コロナ禍で2度目の夏を目前に、暑さとどのように向き合っていけばよいのでしょうか。

60代以上の7割超が20代同様「暑いと感じるまでエアコンは使わない」

第一三共ヘルスケア株式会社が「感染症対策と熱中症に関する調査」を実施。夏の過ごし方について、「暑いと感じるまでエアコンは使わない」という人がどれだけいるのか調べたところ、「当てはまる」が37.4%、「やや当てはまる」が36.2%と、合わせて73.6%の人が該当する結果に。世代別にみると、60代以上は74%で、20代の73%とほとんど変わりませんでした。

出典:第一三共ヘルスケア株式会社「感染症対策と熱中症に関する調査」

高齢者は熱中症に注意。意識的な水分補給を

調査資料の中で済生会横浜市東部病院 患者支援センター長の谷口英喜(たにぐち ひでき)先生は「高齢者は室温が28℃を超えないようにしっかりとエアコンを使うことが大切」と指摘しています。高齢者は若い世代よりも熱中症のリスクが高いといわれています。

加齢により体に水分を蓄える筋肉量が減少するのに加え、喉の渇きを感じる感覚が低下して水分補給が遅れがちに。体の不調を自覚しにくいため、熱中症リスクが高い傾向にあります。さらに、加齢にともない心臓や腎臓の機能が低下していることも多いため、水分の出入りを調節する能力も衰え、脱水症状を起こしやすくなるため注意が必要です。

4人中3人が暑くても「人目を気にしてマスクを外せない」

「感染症対策と熱中症に関する調査」では暑さとマスクに関する調査も実施。

外出時、「暑いと感じるときでも、人目が気になってマスクが外せない」人が74.8%、「常にマスクをしていなくてはいけないと思っている」人が82.6%と、多くの人が外出時に、マスクを外してはいけないと思っていることが分かりました。

しかし、厚生労働省が作成した「『新しい生活様式』における熱中症予防行動のポイント」によると、2メートル以上の距離を保っていれば、必ずしもマスクを着用しなくともよいと記載されています。前述の谷口先生は「夏の暑い時期にマスクをして外出するときは、人との距離が保てる場所を探して、適度にマスクを外すことも、熱中症のリスク軽減のために必要です」と注意を促しています。

■暑いと感じるときでも、人目が気になってマスクが外せない

出典:第一三共ヘルスケア株式会社「感染症対策と熱中症に関する調査」

■常に(飲食時は除く)マスクをしていなくてはいけないと思っている

出典:第一三共ヘルスケア株式会社「感染症対策と熱中症に関する調査」

まとめ

新型コロナウイルスの感染症対策は大切ですが、夏は熱中症予防も欠かせません。マスク着用時に強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめな水分補給を心がけるなどの対策で2021年の夏を乗り切りましょう。

【調査概要】
「感染症対策と熱中症に関する調査」
調査対象:全国の20代以上の男女500名(20代、30代、40代、50代、60代以上の各年代100名)
調査方法:インターネット調査
実施期間:2021年4月2日~4月5日
実施機関:第一三共ヘルスケア株式会社

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:第一三共ヘルスケア株式会社

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