6割超の家庭でミスマッチ発生? 火災保険の補償内容と災害リスクに差

全国各地で自然災害が増加し、火災保険や地震保険の保険金支払額が急増しています。改めて「保険に加入して備えること」が大切だと感じている人は多いでしょう。その反面、火災保険料の値上がりが家計に影響を与えるなど、火災保険の今後も気になるところです。

35.4%の家庭が「補償不足」で、35.9%の家庭が「補償過剰」

ソニー損害保険株式会社が、全国1,100の持家家庭に対して、災害リスクと火災保険に関する意識調査を実施。加入している火災保険の補償内容と居住エリアの自然災害(水災・地震)リスクを、国土交通省による「わがまちハザードマップ」等で確認し、照合しました。

※リスク高低の判断基準は、一般的な事故の発生頻度を元に今回の調査レポート用に設定しています。実際の火災保険の加入においてのリスクの判断は、加入者の生活環境等によっても変化し、自身の判断で行ってください。
※地震保険については、全国どこでも強い揺れに見舞われる可能性があり、確率が低いから安全とは限りません。補償の選択は慎重に検討しましょう。

出典:「ソニー損保 災害リスクと火災保険に関する全国調査」

その結果、65.6%もの家庭で災害リスクと補償内容のミスマッチが生じていることがわかりました。

出典:「ソニー損保 災害リスクと火災保険に関する全国調査」

災害リスクがあるにもかかわらず補償をつけていない「補償不足」の家庭は全体の35.4%、災害リスクが低いにもかかわらず補償をつけている「補償過剰」の家庭は全体の35.9%。
「補償過剰」の項目を見直すことで、保険料を節約できる可能性がある家庭は35.9%にのぼるという調査結果となりました。

出典:「ソニー損保 災害リスクと火災保険に関する全国調査」

全国11のエリアで災害リスク・補償のミスマッチ度と防災意識を検証

続いて、全国を11のエリア(北海道・東北・関東・北陸・甲信越・東海・近畿・中国・四国・九州・沖縄)に分けて、それぞれのミスマッチ度を調査しました。

災害リスクと補償内容のミスマッチ度に関しては、昨年に続きワースト1位が九州地方で76%、次いで北海道地方が72%、北陸・東海地方が67%と続きました。
一方でミスマッチ度が低い地方ベスト1位は甲信越地方で59%、次いで中国地方の60%、沖縄地方の62%となりました。

出典:「ソニー損保 災害リスクと火災保険に関する全国調査」

また、日常の防災意識や行動をチェックする7項目の実践度からブロック別の防災意識を調査したところ、最も防災意識が高いのは関東地方、次いで四国地方、東海地方となり、四国地方、東海地方は昨年に引続きベスト3にランクインしました。

災害リスクと補償内容のミスマッチ度ランキングを詳細に見ると、東海地方は昨年ベスト2位にランクインしていたものの今年はワースト3位に、反対に沖縄地方は昨年のワースト3位から今回はベスト3位にランクインなど、大きな変動がある地方も見受けられました。

出典:「ソニー損保 災害リスクと火災保険に関する全国調査」

またワースト2位・3位となった北陸地方と北海道地方は、防災意識のランキングにおいてもワースト3に入っており、防災意識が低い地方では災害リスクと補償内容のミスマッチ度の割合が高いことがわかります。

出典:「ソニー損保 災害リスクと火災保険に関する全国調査」

一方で、防災意識の高い地域でも災害リスクと補償内容のミスマッチ度が低いとは限らないこともわかりました。防災意識が高い関東・四国・東海地方は、居住エリアの災害リスクと加入中の火災保険の補償内容のミスマッチ度ランキングにおいて「ミスマッチ度が低い」とは言えず、東海地方に至ってはワースト3位という結果となっています。

まとめ

防災意識を持ち、自身の居住エリアでどのような災害リスクがあるのか知らなければ、火災保険の補償内容を考えるにあたって過不足のない内容にすることができません。今回の調査結果を参考として、防災について改めて考えてみるとともに、火災保険の加入時には居住エリアの災害リスクを正しく把握し、適切な補償内容を選ぶことを意識してみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
「ソニー損保 災害リスクと火災保険に関する全国調査」
調査対象:30代〜60代の持家家庭で火災保険の加入検討に関わった1,100名
調査方法:インターネット調査
実施期間:2021年8月10日~8月16日
実施機関:ソニー損害保険株式会社

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:ソニー損害保険株式会社

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