「公務員」の多くがマイホーム購入にハードル、断念した理由とは?

賃貸住宅に住んでいる人の多くが、一度は「いつかはマイホームを買いたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。なかでも公務員は一般的に収入が安定している傾向にありますが、住宅購入についてどのように考えているのでしょうか。

公務員の9割以上が「住宅購入のハードルは高い」と回答

株式会社Minoruが「公務員の持ち家購入」に関する意識調査を実施。現在は賃貸住宅に住んでいるものの、持ち家購入に意欲がある公務員に対し、持ち家の購入はハードルが高いと感じるか聞くと、「非常に感じる」が55%、「少し感じる」が37.8%という結果に。合わせて92.8%もの公務員は、住宅購入のハードルが高いと感じていることが分かりました。

出典:株式会社Minoru「『公務員の持ち家購入』に関する意識調査」

「長期ローンを組むことへの不安」が住宅購入のネックに

持ち家の購入はハードルが高いと感じている人に、そのハードルになっていると感じるものを複数回答で問うと、「長期のローンを組むことに不安を感じる」が65%、「予算が足りない」が54.4%、「家賃以外にも家全体の維持費が必要」が43.7%と票を集め、以下「近所との人間関係が心配」が33%、「ライフスタイルの柔軟さが失われる」が32%、「天災などで不動産価値が下がらないか心配」が29.1%と続きました。

出典:株式会社Minoru「『公務員の持ち家購入』に関する意識調査」

ローンの借り入れや金銭面の心配で持ち家の購入に踏み切れず

過去に持ち家を検討したものの断念したことがある人に、具体的なエピソードを聞くと、

・54歳:ローンがストレスになると言われた。
・37歳:月々のローン以外にもお金がかかる。

といった、ローンの借り入れに対する不安や

・31歳:子どもが産まれたばかりで予算が足りない。車を先に購入したから。
・60歳:家を購入するためには土地も購入しなければならない。その時は新築しか考えていなかったので予算が足りずに断念した。
・50歳:高額な費用が必要。
・57歳:支払い計画に対して、生活費が不足だった。資金不足。
・45歳:手ごろな土地を見つけたが、地盤調査をしたらかなりの金額の補強工事が必要で話にならないことがわかったから。
・30歳:勤め先の給与体系を確認し、家を買う経費を捻出できないと思った。

など金銭面で心もとないと感じている人が対多数を占めました。また、

・29歳:ひとり暮らしを始めるにあたり一瞬考えたが、ローンを組むことでライフスタイルが固定化されるのが嫌だったので取りやめた。

と、柔軟なライフスタイルを求める声や

・48歳:転勤があり、定住地が定まらない。
・55歳:過去、持ち家を持っていたが転居を契機に処分した。ローンが残り、時間も労力も半端でなかった。それ以降、賃貸の方が自由で良いと思っていたが、歳を重ねる中でやはり持ち家も良いかと思うようになった。

など同じ場所に住み続けることが難しいことから住宅購入に踏み切れないという意見もありました。

まとめ

前述の通り、ローンや金銭面に対する不安から「持ち家購入はハードルが高い」と感じている公務員が多いようです。その一方で、8割以上の人が「持ち家にはならない住居に家賃を払い続けるのはもったいない」とも感じている調査結果もあります。住宅購入に興味はあるものの踏み切れずにいる人は、FPなどお金のプロに相談のうえ、収入やライフスタイルに合った資金計画を立てるところから始めてみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
「『公務員の持ち家購入』に関する意識調査」
調査対象:賃貸に住んでおり、かつ持ち家購入に意欲がある公務員111名
調査方法:インターネット調査
実施期間:2021年6月18日〜同年6月19日
実施機関:株式会社Minoru

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社Minoru

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