2020年の金利について、いま予想できること。住宅ローン金利も新型肺炎が影響?

新型コロナウイルスによる影響

いまだ全貌がわかっていない新型コロナウイルス

さらに、最近の動きである新型コロナウイルスによる感染拡大を受けて、世界の株式市場が調整局面を迎えてきている現状を考えると、株式市場から債券市場への資金シフトが進み、より金利低下圧力が高まっていくでしょう。つまり、株価の下落とともに金利も低下していく可能性が高いと考えられます。すでに最近の長期金利(10年利付国債利回り)はマイナス状態にありますが、そのマイナス幅がさらに大きくなる可能性が高いのではないかと思われるのです。

2020年中に金利上昇は始まるのか。

始まるとするなら、それは新型コロナウイルス関連の事態が早期に収束し、予定どおり東京五輪が開催され、大盛り上がりのうちに閉幕する。そして、予想以上の経済効果に日本経済が大復活し、株価も上昇し、消費も拡大。その結果、物価上昇率が前年比+2.0%を大きく上回る状態になったときではないかと思われます。

現状としては、そうなる可能性がどんどん低くなっていっている感じがします。

これから住宅ローンを組もうとしている人、いままさに住宅ローンを返済している人にとっては、今後、住宅ローン金利はもう少し下がっていく想定していてよいと思います。あくまでも筆者の個人的な予想なので、当たらない可能性もありますが、いまの金利水準からジリジリ上がっていく可能性はほぼないでしょう。

したがって、特に現在返済中の人は、毎月発表される金融機関等の住宅ローン金利に要注目です。現在返済中の住宅ローン金利よりも低い金利を提示している金融機関等があれば、借り換えの相談をしてみてください。諸経費を考慮して効果が上がるのであれば、借り換えを視野に入れても良いかもしれません。トータルの利息負担を軽くするためにも、定期的に見直してみてください。

※本記事は、執筆者の最新情勢を踏まえた知識や経験に基づいた解説を中心に、分かりやすい情報を提供するよう努めておりますが、内容について、弊社が保証するものではございません。

(最終更新日:2020.03.13)
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