マンション住人100人に聞いた、「ご近所付き合いでのほっこりエピソード」

住宅を購入するとき、「通勤・通学に便利かどうか」や「スーパーや病院などが近くにあるか」などが気になりますよね。また、一戸建てにするかマンションにするか、も悩みどころです。

マンションのような集合住宅では、一戸建てよりもお隣さんとの距離が近いため、ちょっとした物音が原因でお互いに気まずい想いをするかもしれませんが、その一方で“同じ建物に住むことで得られるメリット”もあるのではないでしょうか。そこで今回は、マンション住人限定で「ご近所付き合いでのほっこりエピソード」について聞いてみました。

ご近所付き合いは“助け合い”と“挨拶”で良好な関係を築く

アンケートの結果、「何気ない助け合い」と「挨拶」に関するエピソードが多く寄せられました。思いがけず、ちょっと困った場面に出くわしたとき、自分から手を差し伸べたり、周りが助けてくれることで、持ちつ持たれつの関係を築いているようです。

【何気ない助け合い】

・隣に住むおばあちゃんが重そうな荷物を抱えてエレベーターに乗っていたので部屋の前まで持ってあげました。するとありがとう。とみかん2つをくれて、自分のおばあちゃんみたいな感じでほっこりしました。(20代/男性/個人事業主)

・たくさん買い物をして荷物が多くドアを開けるのに困っていたら、手助けしてくださいました。(50代/女性/専業主婦)

・近所の人が、停電で困った時に、ろうそくを持ってきてくれたことです。(20代/女性/学生)

・同じマンション内に認知症のおじいさんが住んでいます。時折、おじいちゃん一人で徘徊されているのを見ると心配になりますが、彼らが引っ越した時に おじいさんの娘さん夫婦が何か電話番号を教えてくださったので 私が見かけたときは必ず連絡をするようにしていていつも感謝されています。(40代/女性/個人事業主)

・回覧板を回すのに、珍しくインターフォンを鳴らして来たので、「インフルエンザで動けないから、飛ばしてもらって構わないので次の家に持って行ってほしい」とお願いした。すると、ドアノブにポカリやレトルトのおかゆなどがかけてあって、本当に助かった。(30代/女性/個人事業主)

・通販で家具を買った時に組み立てを手伝ってもらったばかりか、不要になった家具の処分を手伝ってもらったことです。(50代/男性/個人事業主)

・大雪が降った翌日に雪により車を出すことが出来ずにいた。スコップ等も持っていなかったので途方に暮れていたら同じマンションの人が雪かきの道具を貸してくれた。(20代/女性/正社員)

・駐輪場で原付のエンジンがなかなかかからなくて困っていたとき、駐車場から出てきたちょっと怖そうなカップルが直してくれました。わざわざ部屋に工具まで取りに戻ってくれて、見た目で敬遠していたことを反省しました。(30代/女性/無職)

【挨拶】

・先月、毎朝挨拶をしているマンションの前をいつも掃除している向かいの一戸建てのおばさんにいつものように朝出勤時に「おはようございます」って挨拶したら、バレンタインのチョコをもらいました。(40代/男性/正社員)

・毎朝出くわす小学生の女の子が「おはようございます」と元気に挨拶してくれて、「今日も一日頑張るぞ!」という気分にさせてくれます。(40代/男性/正社員)

・たまに会う下の階に住んでいるおばあちゃんが必ず会ったときは優しい笑顔で挨拶をしてくれる。このマンションを選んで良かったと思えることの一つです。(30代/女性/個人事業主)

・近所のスーパーで頻繁に会い、特に会話もしたこともないけれど、なんだか通じ合えているような気がして、すれ違うたびにお互い笑顔になるようになった。(20代/女性/契約社員)

・両隣に住んでいる人とは、お互いに会ったときに挨拶しています。(10代/女性/学生)

・隣に住む方と同じタイミングでドアを開けて笑いながら挨拶して以来、顔を会わせる度に世間話をする仲になりました。(20代/女性/正社員)

・顔は知っていましたが、会話を交わした事が無かったご夫婦、旦那さんが定年退職されから、毎朝、会うたびに挨拶をされるようになった。(50代/男性/個人事業主)

・あいさつ程度しかしない近隣の人にお帰りですかと聞かれるとうれしくなってしまいます。(30代/男性/個人事業主)

子どもやペット、管理組合などが交流のきっかけとの意見も

【子どもが縁で仲良く

・エレベーターでよく出会う若い奥さんはいつもベビーカーを押しており、乗り込む際に扉を開けるなどしているうちにお子さんぐるみで仲良くなれました。(40代/女性/無職)

・子どもが生まれた時、子どもの泣き声でうるさくなるかもと近所にあいさつに行くと、お祝いにとプレゼントをいただいたこと。初めての子育てに不安が大きかったが、何かあったらいつでも声をかけてねと言ってもらいほっとした。(20代/女性/専業主婦)

・バレンタインでチョコを子どもが配っていたり、誕生日会をしたり、近所付き合いは楽しい。(30代/男性/正社員)

・お隣に住んでいる女の子が時々お花をつんできて渡してくれるので、お返しにと時々個包装のお菓子を渡しています。最近ではお花とお菓子の交換を週1くらいで行っています。(20代/女性/専業主婦)

・隣りのおじちゃんが子どもの事をよく見ていてくれて、「今日はちょっと元気がなかったから優しくしてやりな」「なんか調子に乗ってるからけがに気をつけさせなさい」とか教えてくれる。実家から離れてくれしているので、親のようで嬉しいし、子どもも本当のおじいちゃんのように親しくしていて有り難い。(40代/女性/個人事業主)

【ペットがきっかけ】

・お互い猫を飼っていて、猫が大好きなことで、猫の話しでもりあがるとこと(40代/男性/正社員)

・私のマンションはペット可なのですが、別の階の方が私と同じ犬種の犬を飼っていることがわかり、話がはずんだこと。今でも仲良くさせていただいています。(30代/男性/正社員)

・マンションに行方不明の猫の張り紙がだされたが、我が家のベランダに最近よくいて家に帰っていなかっただけだったので、ベランダで捕獲して飼い主に引き渡した時から、その人ととても仲がよくなり、子猫が生まれた時に譲ってもらった。(30代/女性/専業主婦)

【管理組合で交流】

・マンション管理組合の活動を始めてからいろいろな住民の方と顔見知りになれました。私が具合の悪い時などには、まるで親のように心配してくれる人が居るので嬉しいです。(40代/女性/専業主婦)

・マンションの管理組合の関係で集まりに出席したことがあります。結構フレンドリーな雰囲気で本題が終わり、雑談しているときに、近くのおいしい飲食店の情報教えてくれました。(20代/男性/正社員)

・防災訓練の延長で豚汁の会を開いたことがあります。みんなでロビーに集まって豚汁をいただきました。ただのご近所さんではなくて、一つ屋根の下のご近所さん。心も温まりました。(50代/女性/パート・アルバイト)

【共通の趣味】

・近所の人と趣味の話しが合うので、買ったゴルフクラブの品評会をしています。その流れで、どちらかの家にお邪魔し、一緒に夕飯を食べたりすることも。(40代/男性/パート・アルバイト)

意外と多い“おすそ分け”。さりげない触れ合いからの交流も

【おすそ分け】

・隣の家の人がよく料理のおすそわけをくれる。その代わりにパソコン関係がわからないらしいので、教えてあげている。(20代/女性/正社員)

・田舎から送られた枝豆をおすそ分けしたら、そのおすそ分けした器にタケノコを入れて返して貰った。(30代/女性/専業主婦)

・畑で野菜を育てているご近所さんが、野菜をよく分けてくれる。いつも何もお返しができていなかったので、大雪が降った時に雪かきを手伝ったらすごく喜んでくれた。(30代/女性/パート・アルバイト)

・近所の人に野菜をあげると、魚になってかえってきた。釣りが好きなそうで余ったときはおすそ分けしてくれるので嬉しいです。 (40代/女性/個人事業主)

・たまに上の階の人からきゅうりをもらったりするとうれしいし、ご近所付き合いっていいなと思う。(30代/女性/学生)

・役員をやっていてその際に日頃の付き合いとしてたくさんの栗をいただいたこと。(30代/男性/正社員)

【さりげない触れ合い】

・上の階の子どもがベランダから玩具を落としてしまったが、下の植え込みを探しても見つからず、その日は諦めることに。しかし週末のマンションの清掃ボランティアの時に発見。幸いにも壊れてはおらず、泥を落として子供のご家庭の郵便受けに「冒険してきたよ!」とメッセージを添えてイン。とても喜んでくれました。(20代/女性/専業主婦)

・ある日、ベランダから洗濯物を誤って下の階に落としてしまったのですが、下の階にどんな方が住んでいるか全く知らなかったので、おそるおそる落としたものを取りに行くと、気のいい感じの同年代の同性の方で、意気投合してしまいました。無事に落とした物も回収でき、それがきっかけで下の階の方とも仲良くなれました。(30代/女性/正社員)

・マンションの7階に住んでいますがみんないい人ばかりです。本当に些細なことですが、エレベーターに乗り込むときに、先に乗り込んだ人が、あとの人が来る人を、待っててくれたり、オートロックの入り口のドアを開けて待っててくれたりします。本当に、些細なことですが、ほっこりします。(40代/男性/経営者)

・豪雪の時にマンションの入り口を子ども二人と雪かきをしていると、一人暮らしや働いている人は見て見ぬふりで通り過ぎて行きましたが、子連れのママさんはいったん部屋に戻ってちりとりを持ってきてくれたり、子どもも雪遊びしながら雪かきをしてくれました。嬉しかったです。(30代/女性/専業主婦)

・クリスマスの日、隣の部屋に新しく入居される方が挨拶にこられた時、最後に『メリークリスマス』と言って帰られたことです。思わず吹き出してしまいました。(30代/男性/正社員)

【トラブルがきっかけで団結/意気投合】

・マンションの火災報知機がなった際、夜間に関わらず住人がたくさん出てきて男性人が自然発生的に手分けをしてマンション中をくまなく確認し、機敏に動いていた。普段は挨拶程度の付き合いなのに、非常時の団結力に心強さを感じた。(40代/女性/正社員)

・マンションの近くで小さな火事があり、それをベランダから野次馬していたら、隣の方も野次馬していて、初対面なのに2~3時間程おしゃべりしてしまいました。それから、マンガを貸し借りしたり、隣の方は虫が苦手だったので虫が出たら退治を頼まれたりして、交流が増えました。(30代/女性/パート・アルバイト)

積極的なコミュニケーションと小さな心がけが大切に

ドアを開けるのを助けてもらったり、重い荷物を運んであげたり、何気ないエピソードが寄せられました。子どもが縁で仲良くなれるケースも少なくないようです。エレベーターを利用するときにサポートするなど、小さい心掛けが大切だとわかりました。

迷惑を掛けることを悩むよりは、積極的に動くことで相手の人と親密な関係になれるかもしれません。また、ちょっとした品物の受け渡しが潤滑油になる場合もありますよね。自分の得意分野を活かし、助け合うとよいのではないでしょうか。このように、適度な距離を保ちながらも仲良くなれるのは、同じ場所に住んでいる人同士のメリットかもしれませんね。

まとめ

アンケートの結果、何気ない日常のシーンがきっかけで、ご近所さんと親しくなれることがわかりました。玄関ドアやエレベーターの扉の開閉など、困っている様子を見掛けたとき、とっさに動けることも大事かもしれませんね。また、そのような行動をしたときに快く受け止めてもらえることで、自分が信頼されていると実感できるのではないでしょうか。

近隣の人と親しくなるためには、自分から動くことが大切だと言えるようですね。こちらから下手に出ると、相手も悪い気はしないかもしれません。住宅購入を考えているみなさんは、こちらに寄せられた体験談を参考にしながら住宅選びをしてはいかがでしょうか。

【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年3月6日~20日
有効回答数:100サンプル

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(最終更新日:2019.10.05)
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