【平塚】地域の食材を生かしたイタリアン「オンダ クッチーナ イタリアーナ」

こんにちは! 平塚市のお隣、茅ヶ崎市在住の小野寺です。平塚を訪れたらぜひ立ち寄ってほしいスポットを紹介します。

今回は平塚駅から歩いてすぐのところにある、イタリア北部ヴェネト州の家庭料理のお店「オンダ クッチーナ イタリアーナ(以下、オンダ)」です。

おいしくて体に良い食材だけを使う、本格的なイタリアンが味わえるお店です。大切な人との食事や自分へのご褒美にぴったりですので、ぜひ最後まで読んでみてください。

お店の外観

素材の良さを引き出す料理

オンダのランチメニューは、PranzoのA、B、Cがあります。

Pranzo Aは、「始まりの一皿」、「前菜の盛合わせ」「選べるパスタ」「小さなパン」「食後のお飲み物」の5品。Pranzo Bは、Aのメニューに「本日のリゾット」を加えたメニュー。そしてPranzo Cはさらに「選べるメイン」が加わります。

最初に伝えておきますが、おすすめはPranzo Cです。すべての料理に共通して言えるのが、本当に素材一つひとつの味が生かされているということです。どうしたらおいしく食べられるか、考え抜かれたものばかりです。

始まりの一皿
前菜の盛合わせ

「前菜の盛合わせ」は熱々サクサクのフライや、野菜の甘味とオリーブオイルがアクセントになっているスープ、ちょうどよく炙られたカルパッチョなどさまざまな料理が一皿の中にぐっと詰まっています。

野菜は地元の契約農家から、魚介類はゆかりのある漁港から仕入れています。それぞれバターやアンチョビなどとマッチしていて、これが一番おいしい食べ方なのかも知れない…と感じてしまうほど。

選べるパスタ

続いてパスタです。この日のパスタはそれぞれ「白身魚のラグーのトマトソースのスパゲッティーニ」と「春キャベツとアンチョビのスパゲッティ(オイルベース)」を選びました。

冒頭の写真の白身魚のパスタは、旨味がぎゅっとつまったトマトソースが堪能できる逸品。一方、春キャベツのパスタは太めのモチモチとした麺をシャキシャキしたキャベツとアンチョビの風味で味わう逸品です。

Pranzo Aの場合、ここで最後に食後の飲み物をいただいて、大満足でお店を後にできると思います。

そしてここからが、Pranzo B・Cで出される「本日のリゾット」と、Pranzo Cのみで出される「メイン料理」です。

本日のリゾット

この日の「本日のリゾット」は、ホタルイカを使ったリゾット。見た目は鮮やかで美しく、口に入れると平塚産の熟成された古米とホタルイカが一体となって、やさしい味でほっとします。パスタを食べた後でも、さらっと食べられますよ。

メイン料理(お肉)

「本日のメイン料理」はお肉かお魚が選べたので、私は「箱根山麗豚のグリリア」にしました。

とにかくお肉がジューシーで柔らかい。焼き具合はちょうど良く、少し甘めなソースがまたたまりません。付け合わせかと思った野菜たちは感動するほど甘くおいしく、メインのお肉に負けていません。

せっかくオンダでランチをするときは、Pranzo Cを選び「本日のメイン料理」までを味わうのがおすすめです。また夜は「本日のメイン料理」で用意しているお肉料理・お魚料理もアラカルトで注文できるので、そちらでもどうぞ。

食後のお飲み物

最後に、食事があまりにおいしかったので、コースにはありませんがDOLCI(デザート)も追加で注文をしてしまいました。

ティラミス
本日のトルタ

オンダのティラミスはふわふわの食感、甘味と苦味のバランスが素晴らしく、まさにイタリアンドルチェの王道を感じられる逸品です。ちなみに、ティラミスの発祥の地はヴェネト州と言われているそうですよ。

本日のトルタは、この日はりんごで、リンゴの甘味と生地の組み合わせがとてもマッチしていて、こんなにも本格的なDOLCIが食べられることに感動しました。

地域を盛り上げるイタリアンレストラン

オーナーの馬鳥亮平さん

こちらがオンダのオーナー、馬鳥亮平(ばとり りょうへい)さんです。今回、素材や料理のお話を伺ったところ、その熱量に圧倒されました(笑) ここまで真剣に料理と向き合っている人は今まで見たことがありません。

馬鳥さんは平塚で生まれ育ちました。大阪の辻調理師専門学校を出たのち、20代で料理長を経験、30歳でイタリア修行に行きます。

「イタリアに行くのは遅かったけれど、これまで磨いてきた技術は間違っていなかったと確信することができました。そこで自信と現地の空気感を身につけて日本に帰って来られたのは良かったですね。」

オンダの店内

オンダは9年目を迎え、この店で修行を積んだ若手も巣立ち始めています。

「いまって料理がおいしいお店はたくさんありますよね。オンダは価格だけを見れば平塚では安くないお店ですから、それでも来ていただけるのにはきっと理由があって。そのうちの一つが、やっぱり人じゃないかなと思うんです。」

オンダは、人を育てることに力を注いでいます。オンダのスタッフがこの店で得られるものは、仕入れや調理といった料理と直接かかわるスキルだけではありません。

気持ちの良いコミュニケーションや、メニュー外の料理を提案する観察眼・柔軟さなど、「人」としての成長が必要とされるお店なのです。

オンダには100種類以上のオーガニックワインが揃えられています

馬鳥さんに今後の展望を聞くと、こんな言葉が返ってきました。

「もっと地域に貢献できるお店にしていきたいです。私が生まれ育った平塚に、わざわざ他所から人が来るような地産地消のイタリアンレストランにしたい。うちで地域の食材のおいしさを知った方が、自分でその農家さんから野菜を買うようになったら最高だと思いませんか?」

地域で長く人気が続くお店は、自分の店のことだけを考えて商売をしないものですが、オンダはまさに地域を盛り上げているお店です。これからも挑戦を続けるオンダを訪れて、あなたもファンの一員になりませんか。

Onda cucina italiana(オンダ クッチーナ イタリアーナ)
住所:神奈川県平塚市代官町1-12 太田ビル1階
TEL:0463-79-6311
営業時間:ランチ 水~日曜・祝日11:30〜13:30(L.O.)、ディナー18:00〜21:30(L.O.)
定休日:月曜+不定休
公式ページ:http://onda-italiana.info/
Facebook:https://www.facebook.com/OndaCucinaItaliana/

※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、お出かけの際は各自治体が発する要請への協力をお願いします。また、緊急事態宣言により、紹介しているスポットを平常通りに利用できない場合もあります。必ずホームページや電話などで事前に確認をお願いします
※記事に掲載した内容は取材日時点(2020年3月)の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際はホームページなどで最新情報の確認をお願いします

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