【小岩】世界各国のコーヒー豆を直火焙煎！「珈琲の王国　Beans510」

地域 2020.04.04 さいとうわかな

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こんにちは！小岩生まれ・小岩育ちのARUHIマガジンライター、斎藤若菜です。

過去記事で、小岩には古き良き喫茶店がたくさんあったことを紹介しましたが、「自宅でおいしいコーヒーをゆっくり飲みたい」と思っている人も多いはず。実は小岩には、自家焙煎コーヒー豆の専門店もあるのです。

今回は、小岩駅南口から徒歩10分、筆者が個人的に気になっていたお店を紹介します。

インターネットと店頭でコーヒー豆を販売

自家焙煎コーヒー豆の専門店「珈琲の王国　Beans510」は、現在の代表である後藤祐樹さんのお父さまが、1991年に開業しました。当時勤めていたアパレル会社の先輩の影響でコーヒーの焙煎に興味を持ち、脱サラを決意。友人が経営する「たまプラーザビーンズ」で修業をした後、オープンに至りました。

まるでカフェのような店構えですが、テイクアウト専門店です。窓から、自家焙煎の様子を眺めることができます

コーヒー豆の販売を始めたものの、開業当初は思うように売れず、商店街や駅前で出張販売を試みても思うような結果が出なかったそうです。そんな折、パソコンが徐々に普及し、ダイヤルアップ接続サービスの利用者が増え始めていることに着目。後藤さんは「コーヒー豆をウェブサイトで売ってみてはどうか」と考えました。現在はインターネット販売を中心としながら、コーヒー好きな地元の人々にも店頭でコーヒーを販売しています。

常時30～40種類のコーヒー豆が店頭に。デカフェも充実

「珈琲の王国　Beans510」では、世界各国から集めた約70種類のコーヒー生豆を販売。店頭には常時30～40種類のコーヒー豆が並びます。定番商品に加え、季節商品も常時取り揃えているとのこと。中でもおすすめは、毎月3銘柄をピックアップする「今月のサービス豆」。手軽に購入できる価格で販売しています。

「毎月3銘柄ずついろいろな豆を試して、好みの味を見つけてほしい」と後藤さん。好みの香味や、ブラックで飲むのか、カフェオレにするのか、甘いものと合わせるのかといった飲み方に合わせて、注文ごとに焙煎してもらい、焼き立てのコーヒー豆を購入することができます。

飲みやすいブレンドコーヒー「カリブの王様」や、酸味がありスパイシーな味わいの「アラブの商人」はリピーターが多い銘柄。お得な価格で購入できることもあるそうなので、こまめにチェックしたいところです

通常のコーヒーに加え、カフェインを取り除いた「デカフェ」のラインナップも充実しています。「カフェインを除去する技術が年々向上しているため、最近のデカフェは通常のコーヒーと比べて遜色のない味や香りです」と後藤さん。同店では、9種のストレート（1種類のコーヒー豆から淹れたコーヒー）、3種のブレンドを提供しています。カフェインを99.9％除去しているため、妊婦さんや授乳中のママにもうれしいですし、寝る前にも気兼ねなく飲めそうです。

デカフェだけでもさまざまな豆を取り扱っているため、好みに合わせて選ぶことができます

少量・直火焙煎にこだわり。ロースト指定で好みの味わいに

「珈琲の王国　Beans510」最大の特徴が、「少量直火」の焙煎方法と、自分好みにロースト指定ができること。少量を小釜で直火焙煎する方法は焙煎技術を必要としますが、コーヒー豆の個性を最大限引き出すことができるとのこと。20年以上、この方法で焙煎を続けてきた後藤さんの技術と経験が光ります。

ローストは、浅煎りで酸味が強い「シナモンロースト」、アメリカンコーヒーにぴったりの「ミディアムロースト」、酸味・苦味・甘味のバランスが良く日本人好みといわれる「シティロースト」、より深煎りで牛乳と合わせるのに最適な「フルシティロースト」、スモーク臭と苦味が特徴の「フレンチロースト」、最も深煎りで苦味が強い「イタリアンロースト」の6種類から選べます。

ローストによる味わいの違いを堪能するなら、「小岩」の地名にちなんだ「恋話ブレンド」でお試しを。エチオピアの上質な豆を使用し、コーヒーの実を剥かずに乾燥させる「ナチュラル」という製法による豊かな果実味が特徴で、浅煎りならキレの良いフルーティな酸味を楽しむことができます。深煎りにすれば、酸味が甘みとコクに変わり、異なる味わいを堪能できますよ。