こんにちは。ARUHIマガジン地域レポーターのチヒロです。浅草育ちの街歩きエッセイストとして、下町エリアを中心に「知られざる街の魅力」を発信するWebマガジン「かもめと街」を運営しています。
今回訪れたのは、入谷駅から徒歩2分の場所にある「ゲストハウスtoco.(トコ)」。2020年で10周年を迎える人気のゲストハウスで、地方や海外からのアクセスにも便利な上野エリアの近くにあります。
フィンランドから毎年訪れるリピーターもいるというほど、海外からの旅行客にも愛される宿の秘密を探ってみました。
宿泊客と地元の人が交流するバーも
東京メトロ日比谷線「入谷」駅から徒歩2分。味のあるガラスの引き戸が印象的な「toco.」の入口。
フロントにはバーが併設されており、夜になると宿泊のお客さんや地元の常連さんで賑わうそう。昼間はカフェとして、「toco.」の元スタッフの方がランチを提供しているとのこと。取材日はちょうど定休日だったのですが、気になるメニューが並んでいました。
このスペースでは、作家さんのワークショップや展示なども行われ、地域の方の交流の場にもなっています。
そんなフロントを越えて、扉の向こうに進むとびっくり!
扉の向こうには、入口からは想像のつかない広さの庭でした。都会にいながら、緑豊かな自然を間近に楽しめる素敵な庭。カフェやバーを利用する人も、外から庭を覗くことができます。
大正ロマンが感じられる個室も
宿泊客のみが入れるスペースへ特別にお邪魔しました。
こちらの建物は、築100年を超える古民家をリノベーションしています。以前、どんなふうに使われていたのかはわかっていないそうです。
下町エリアは東京大空襲であたり一面が焼け野原になった地域ですが、この建物は奇跡的に残っていたとのこと。
1階のドミトリーには木もれ日が差し込み、「この景色を眺めながらベッドで読書するのもいいな」と想像してしまいました。
陽射しが暖かな日本家屋の縁側で、のんびりと庭を眺めて過ごす休日もいいですね。
また、ダブルベッドが用意された2階の個室は、まさに大正時代の建物ならではのモダンな雰囲気が感じられるインテリア!
もともとの建物の良さを生かしつつリノベーションしたとのこと。自然光が差し込むステンドガラスやテラスもあり、タイムスリップしたかのような気持ちになれます。
施設のところどころに見られるすりガラスは、細やかな模様が施された繊細なデザインが見ものです。
「toco.」を運営するBackpackers’ Japanは、「あらゆる境界線を越えて、人々が集える場所を。」がコンセプト。ほかにも蔵前の「Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE」や東日本橋「CITAN」など、東京下町エリアで地域に根ざしたゲストハウスを運営しています。
下町エリアに暮らすわたし自身も「Nui.」や「CITAN」に併設されたカフェへ行き、たまたま隣り合わせになった人とのコミュニケーションを楽しむことがあります。旅行客も地元の人も、つながり合うことでお互いに刺激が生まれるということを、肌で実感しています。
2011年には日本一のゲストハウスを決める「Japan Backpackers Link ゲストハウス大賞」を受賞した「toco.」。リピーターも多い「toco.」は、そんな刺激と誰でも受け入れる居心地の良さが人気の秘密なのかもしれません。
ゲストハウスtoco.
住所:東京都台東区下谷2-13-21
TEL:03-6458-1686
HP https://backpackersjapan.co.jp/toco/
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