子どもの教育費、公立と私立で3倍の差!? 大学進学に向けてどう準備する?

Q.現在3歳の子どもがいますが、子どもの将来を考えると、教育資金の準備を始めた方がいいのではないかと思っています。いつ頃から始めればいいのでしょうか。またいくらくらい準備すればいいのでしょうか。(35歳/男性/会社員)

子どもの教育費は、進路によって大きく変わります。平均値のデータを元に試算すると、ずっと公立の場合で約700万円、ずっと私立の場合で約2,100万円と3倍近くの開きがあります。

<進路による教育費の違い(平均)>

  公立(年額概算) 私立(年額概算)
小学校 193万248円(約32万円) 921万4,734円(約154万円)
中学校 144万5,523円(約48万円) 401万5,869円(約134万円)
高等学校 122万9,937円(約41万円) 298万5,885円(約100万円)
大学 242万5,200円(約61万円) 446万3,309円(約112万円)
合計 703万908円(約44万円)

2,067万9,797円(約129万円)

※下記データを元に作成
文部科学省平成26年度「子供の学習費調査」※小学校から高校までは学校給食費や学校外費も含む。
文部科学省平成22年度国立大学の授業料、入学料及び検定料の調査結果について
文部科学省平成26年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人あたり)の調査結果について

大学進学に向けては「積立て」で準備を

平均金額と、年額にならした概算(表のカッコ内の金額)を確認し、高等学校までの費用は、日常の生活でやりくりできる範囲の進路を選び、大学進学に向けては積立てて準備をする形だと家計管理がしやすいでしょう。
大学では入学年度に入学金がかかることや、実家を離れてひとり暮らしをする場合、環境を整える必要もあるため、初年度に負担が重くなりがちです。大学入学までに250~450万円程度(あと15年間で準備する場合毎月1.4万円~2.5万円)の積立金が準備できていると心強いです。

受験期に出費が大きくなる傾向あり

年額の概算はあくまで目安になりますが、さらに詳しく見ていくと大学入学年度以外でも多少のアップダウンがあります。例えばずっと公立コースの場合は、高校受験に向けて中学3年生の塾代などが一番高くなります。ずっと私立コースの場合は、中学受験に向けて小学校4年生頃から塾代が厚くなり小学校6年生が最も高くなる傾向があります。全体でみても小学校6年生、中学校3年生、高校3年生といった受験期には出費が大きくなりがちです。
現時点での年間の黒字額から無理のない進路を確認しておくことや、家計改善をすることで無理のない進路を広げることができるか検討することなどが、すぐできるチェックポイントになります。大学費用に向けた積立はスタートが早いほうが負担感を軽くできるでしょう。

(最終更新日:2019.10.05)
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