「ベランダ」と「バルコニー」は、どちらも居住室に外付けされているスペースです。陽当たりや風通しがよく、洗濯ものを干したり、植物を育てたりと、さまざまな使い方ができます。この「ベランダ」と「バルコニー」にはどんな違いがあるのか知っていますか? それぞれの定義をARUHIマガジン編集部が調べてみました。
屋根のあるスペースが「ベランダ」
「ベランダ」は建物の外まわりにある、屋根がついたスペースのことを言います。屋根やひさしで風雨から守られるため、毎日の生活の中で実用的に利用できるスペースです。日本家屋の「縁側」もこれに該当します。つくられる場所によって名称が変わり、1階にあれば「テラス」、玄関先なら「ポーチ」と分けて呼ぶことが多いようです。
建物の外に張り出したスペースが「バルコニー」
「バルコニー」は建物から張り出しているスペースで、屋根がなく、手すりのついたものを言います。『ロミオとジュリエット』の有名なシーンで、ロミオの呼びかけに応えてジュリエットが顔を出すのはバルコニーです。海外では、生活空間としてだけでなく、特別なお披露目の場としても使用されています。例えば、英国王室のロイヤルファミリーが、宮殿から国民の前に姿を見せるのはバルコニーです。また、下の階の屋根を利用したバルコニーのことを「ルーフバルコニー」と言います。屋根を利用することで広いスペースを確保できるため、ガーデニングなどを楽しむこともできます。
「ベランダ」はポルトガル語、「バルコニー」はイタリア語が語源となっています。一般的にはベランダよりバルコニーの方が広い場合が多いようですが、面積に関しての定義はありません。どちらも恵まれたスペースなので、単なる物置きの場所にならないよう、スマートに活用していきたいですね。
(※写真はイメージです)
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