建設業界に特化した人材派遣・人材紹介サービスを行うエヌ・アンド・シーが、「空き家・空きビルのリノベーションと民泊に関する意識調査」を実施し、2000名のアンケート結果をまとめた。
空き家や空きビルの実態ついての調査では、自宅の近くに空き家があるか聞いたところ、「ある」と回答した人は、東京圏では28.5%、大阪圏では37.4%。全体では33.0%と、3人に1人が「ある」と回答した。空きビルは「ある」と回答した人は全体の10.4%だった。また、空き家や空きビルで心配な点を聞いたところ、「ゴミが不法投棄される」40.3%が最も多く、「空き家・空きビルが放火される」39.2%と続いた。
空き屋・空きビルの活用について聞いたところ、「空き屋・空きビルの活用は街の魅力を高めると思う」という質問に、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計は77.4%で肯定的な意見が多かった。また、「空き屋・空きビルはリノベーションして活用すべきだと思う」という問いにも肯定的に答えた人が多かった。
空き屋を活用して建築して欲しいものを聞いたところ、「飲食店(カフェなど)」が最多で33.6%、次いで「コンビニ・小型スーパー」が32.8%と続いた。子供がいる女性の回答に注目すると、「カルチャーセンター・習い事教室」25.1%や「学童保育所」24.4%という答えが多かった。
次に大阪府や東京都大田区でいわゆる“民泊条例”が可決されたことでも注目されている「民泊」について。「民泊の貸し手になること」に「非常に興味がある」人は3.2%、「少し興味がある」人は15.8%と5人に1人が興味があるという結果になった。「自分が宿泊者として民泊を利用すること」については、興味を示した人の合計は28.3%だった。
どんなところに民泊したいかという質問には、1位から順に「部屋がキレイなところ」「安いところ」「トイレやお風呂がキレイなところ」と続き、女性の回答では水回りがキレイなところが2位で、清潔感を求める声が多かった。また、民泊できるなら泊まってみたい芸能人を聞いたところ、男女ともに1位「タモリさん」2位「明石家さんまさん」3位「所ジョージ」さんに。4位以下は男女で異なり、男性は「木村拓哉さん、女性は「GACKTさん」となった。
■調査概要
□調査対象 東京圏・大阪圏に住む20~59歳の男女を対象
□調査期間 2016年1月13日~15日