鹿児島県の人はどのように住宅ローンを使っている？ 平均的な返済額とは？

鹿児島県は、豊かな自然や全国的に知られるおいしい食べ物、温泉、世界遺産などの観光資源と、多くの魅力を持つ県です。一年を通して温暖で過ごしやすいため、近年は移住先としての人気も高まっています。

そこで今回は、鹿児島県での住宅購入を検討している人に向けて、住宅ローンの利用状況について解説します。住宅ローンの選び方についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

鹿児島県の魅力

九州の南西部に位置する鹿児島県は、年間平均気温が19.4℃と高く、温暖で暮らしやすい気候です。さつまいもや黒豚などおいしい食材が豊富で、大分に次いで全国2位の源泉数を誇る「温泉王国」でもあります。

近年は移住先としての注目度が高まりつつあり、2023年に行われた『田舎暮らしの本』（宝島社）の読者アンケート調査では、移住したい都道府県ランキングの7位に鹿児島県が選ばれています。

出典：かごしま移住ネット

鹿児島県の住宅の特徴

鹿児島県の夏は高温多湿になるため、風通しがよくカビにくい家づくりが求められます。また、鹿児島市周辺では桜島の火山灰や台風への対策も必要です。

鹿児島県は住まいと勤務先が近い人が多く、通勤時間は30分未満という人が全体の7割を占めます。その分プライベートに時間をつくれ、ゆとりある生活を送る人も多いでしょう。

参考：かごしま移住ライフ

鹿児島県の平均的な住宅ローン利用状況

鹿児島県での住宅ローン利用状況について、2022年4月から2023年3月までに【フラット３５】を利用した人を対象とした調査をもとに解説します。

出典：フラット３５利用者調査　2022年度集計表｜住宅金融支援機構

住宅ローン利用者の状況
調査対象となった人の年齢・家族数・世帯年収の平均は、それぞれ以下のとおりです。全国ならびに南九州（熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県）との比較をまとめました。

全国・南九州と比べ、鹿児島県での【フラット３５】利用者は若い世帯が多いようです。そのためか、年収もほかと比べて低めという結果になっています。

平均所要資金額・平均返済額
鹿児島県における【フラット３５】の平均所要資金額・平均返済額は以下のとおりです。

返済負担率（返済比率）とは、住宅ローンを含めたすべての借り入れの返済額が年収のどのくらいの割合になるのかを表したものです。また年収倍率とは、住宅購入にかかる費用総額を世帯年収で割った数値で、返済負担率・年収倍率ともに低いほど住宅ローンの返済にゆとりが生まれます。

鹿児島県ではどちらも全国平均を下回り、南九州の平均と同じという結果となりました。

住宅ローンの選び方

住宅ローンには多数の商品があるため、どれを選べばよいのか悩む人も多いでしょう。ここでは、住宅ローンを選ぶときに注意したい点について解説します。

1.固定金利か変動金利か
固定金利タイプの住宅ローン、特に全期間固定型の場合は、契約時に設定された金利が完済まで続くため、返済計画が立てやすいという特徴があります。金利変動の影響を受けないので、毎月の返済額を一定にしたい人におすすめです。ただし、変動金利タイプよりも当初金利は高めで、その分支払い負担は大きくなります。

一方の変動金利タイプは固定金利よりも低い金利が設定されるため、返済負担を抑えられるのがメリットです。ただし、市場金利が上昇した場合は、毎月の返済額が増える可能性があります。

金利の動きを完璧に予測することはできないため、どちらを選ぶべきか悩ましいところです。世帯収入や将来のライフプランなども考慮しながら、無理なく返済を続けられる商品を選ぶようにしましょう。

2.【フラット３５】にするかどうか
固定金利タイプを選ぶ場合は、【フラット３５】を検討してみてはいかがでしょうか。【フラット３５】は、住宅金融支援機構が全国300以上の民間金融機関と提携して提供している全期間固定金利型の住宅ローンです。

住宅金融支援機構は安定した住宅供給を目的として政府が出資している金融機関で、年収や職業を理由に住宅ローンの利用を断られることがありません。

近年は、子育て世帯や若年夫婦世帯を対象に、借入金利を一定期間引き下げる「【フラット３５】子育てプラス」という商品も登場しています。まだ年収の少ない若い人も安心して利用できるでしょう。

参考：【フラット３５】｜住宅金融支援機構

3.どの金融機関にするのか
さまざまな金融機関で住宅ローンを取り扱っているため、金融機関選びで悩む人も多いでしょう。ここでは、「地方銀行」「メガバンク」「ネット銀行」「モーゲージバンク」の4種類の金融機関について特徴を紹介します。

【地方銀行】
地域密着型の金融機関で、柔軟な対応や独自のサービスに魅力があります。

【メガバンク】
全国に支店があり保証が手厚いのがメガバンクの特徴と入れるでしょう。

【ネット銀行】
ほとんどのネット銀行は実店舗を持たず、インターネット上で取引が完結します。そのため、対面でじっくり相談したい人には不向きですが、全てインターネットで行いたいという方はにはおすすめです。

【モーゲージバンク】
預金業務を行わず住宅ローンを専門に取り扱う金融機関を、モーゲージバンクと呼びます。ARUHIもモーゲージバンクの一つであり、【フラット３５】をはじめとする住宅ローンの相談・申し込みに対応したり、オリジナルの変動金利型住宅ローンを提供したりしています。

まとめ

豊かな自然とおいしい食材に恵まれ、移住先としても注目されつつある鹿児島県。【フラット３５】の利用者は全国平均よりも若い世帯が多く、1ヶ月当たりの返済予定額も比較的少なく抑えられているようです。