鹿児島移住は豊かな自然と食文化が魅力! 活用したい支援制度も紹介

いま、九州最南端の鹿児島への移住が注目されています。南国の鹿児島に移住する魅力とはどのようなものなのでしょうか。

今回は鹿児島への移住に関して、鹿児島県の基本情報をお伝えするとともに、鹿児島の魅力や移住する際の注意点、そして移住に関する支援制度について紹介します。鹿児島県への移住を考えている人はぜひ参考にしてください。

鹿児島県の基本情報

まずは、鹿児島県の基本情報について知っておきましょう。人口や世帯数、気候などはどのようになっているのでしょうか。

人口・世帯数
鹿児島県の人口は2023年2月1日現在で155万9,424人、世帯数は72万9,422世帯です。日本の都道府県では人口ランキング24位となっています。

※ 都道府県 人口・面積・人口密度ランキング(2022年10月1日現在)

県土と気候

亜熱帯の雰囲気が異国情緒を醸し出す(写真は奄美大島)

鹿児島県は日本の西南部に位置し、面積は9,188平方キロメートルで全国第10位です。そして、九州の中では一番面積の広い県にあたります。

鹿児島県の気候は温帯から亜熱帯にまたがるため、平均気温は19.4℃です。年間の平均降水量は2,200mmを超え、雨の多い温暖多雨の気候であることがわかります。しかし鹿児島県は南北約590kmにわたっており、南部と北部では気候が大きく異なります

産業
鹿児島県の主な産業(出荷額ベース)をみると、食料品、飲料・たばこ・飼料、電子部品・デバイスとなっています。特に全国上位の飼養頭数を誇る豚、肉用牛を中心とした畜産が盛んです。ほかにもブロイラー飼養羽数や採卵鶏飼養羽数も全国上位を誇っており、鹿児島の農業の中心を支えています。

住まい
不動産ポータルサイトSUUMOによると、鹿児島県の賃貸物件の家賃相場は単身者向けの1Kもしくは1DKで4.0万円~5.0万円、ファミリー向けの2LDKや3K、3DKで5.5万円~7万円となっており、かなり家賃が安いことが見てとれます。

鹿児島県へ移住する魅力

では、鹿児島県へ移住する魅力は具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

1年を通して温暖な気候
鹿児島は南国と言われるほど年間を通して暖かい気候が魅力です。年間平均気温は全国でも2位の19.4℃と高く、冬でも積雪はめずらしい、温暖で暮らしやすい気候です。ただし、鹿児島は南北約590kmに広がっており、ほかの県と比べると気候も多岐にわたります。

豊かな自然に触れられる

鹿児島は海の幸や山の幸が豊かな点も魅力です。鹿児島市の目の前には桜島が構えており、少し足をのばせば世界自然遺産の屋久島や種子島、奄美諸島など、大小さまざまな離島があり、珊瑚礁や希少な野生生物と出会えます。

また、気軽に温泉が楽しめることも魅力の一つです。鹿児島県内にはおよそ100ヶ所の温泉地があり、大分に次いで全国2位の温泉原線数を誇っています。

おいしい食品があふれている

さつま揚げなどおいしい特産品が豊富

鹿児島には、特産品の畜産加工品や色とりどりの野菜、地元の魚類、日本屈指の焼酎などおいしい食品が身近にあふれています。サツマイモやさつま揚げのほか、「黒素材」といわれる黒豚や黒牛、クロマグロなどおいしい食材がたくさんあるところも魅力といえるでしょう。

かごしまの食ウェブサイトでは、鹿児島の野菜やくだもの、畜産物や水産物のほか加工食品などをカタログ上で見られるほか、鹿児島の食を使ったレシピや郷土料理が紹介されています。

かごしまの食ウェブサイト:かごしまの食

鹿児島移住の注意点

鹿児島への移住を考える際に、注意すべき点は何でしょうか。具体的に一つずつ紹介します。

火山灰に注意

桜島からの火山灰降灰とは日常的につきあう必要がある

鹿児島の象徴である桜島は活火山ですので、毎日のように火山灰が吹き上がっています。そのため、鹿児島に暮らすことを考えるならば火山灰対策は必須です。

毎日気象庁の降灰予想を忘れずに聞き、火山活動が活発なときは外出を控えることや、車にカバーを掛けること、さらにはこまめに火山灰を掃除するなどといった対策が必要になります。

車は必需品になる
鹿児島の中心部は公共交通機関も発達していますが、中心部を少し離れると公共交通機関の移動は極端に不便になります。

そのため、鹿児島県は車社会といわれており、中心部以外では移動手段として自家用車が必須となります。

鹿児島県の移住支援制度

鹿児島県への移住について、支援制度が用意されています。ここではその支援制度の内容について紹介します。

移住支援金制度
正式名称は「移住・就業等支援事業」となっており、東京圏から鹿児島への移住を支援するための補助金が支給されます

補助金を受けるためには

1.移住直前の10年間のうち、通算して5年以上、かつ移住直前に連続して1年以上、東京23区内に在住していた人
2.移住直前の10年間のうち、通算して5年以上、かつ移住直前に連続して1年以上、東京圏から23区内に通勤していた人
3.鹿児島に移住し、中小企業などに就職、起業またはテレワークを行っている人

の1と2のいずれかと、3を満たす必要があります。そして東京圏とは、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県を指します。

気になる補助金額は、単身者が60万円、2人以上の世帯であれば100万円です。さらに18歳未満の子どもが一緒に移住する場合は、子ども1人につき最大30万円が加算されます。

安全安心住宅ストック支援事業
住宅の耐震診断や耐震改修工事およびリフォームにかかる費用の一部を補助するものです。
この事業では空き家を購入して移住する人も対象になります。

補助内容は、耐震型と空家活用・移住型に分けられており、耐震型のリフォームであれば、リフォーム費用の20%~40%(上限20万円~40万円)が補助されます。空家活用・移住型で耐震型の住宅リフォームを行う場合、リフォーム費用の20%~60%(上限20万円~60万円)が補助されます。

受付期間や工事完了期限、実績報告期限が決まっていますので、利用する際には注意しておきましょう。

まとめ

鹿児島県は豊かな自然と食文化に囲まれており、レジャーも満喫できる住みやすい場所です。子育て世代の移住もおすすめです。移住をサポートする制度やサービスも充実しており、サービスを利用すれば移住費用を抑えることができます。将来移住を考えている方は、鹿児島県への移住もぜひ候補に入れて検討してみてください。

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