有名な温泉地や観光地を多く抱える群馬県で、住宅ローンを組んで家を買うとすればどのような選択肢があるのでしょうか。この記事では、住宅金融支援機構の集計調査から群馬県における住宅ローンの傾向を分析するとともに、群馬県で検討したい住宅ローン商品の概要を比較しながら紹介します。
群馬県で住宅を購入する魅力
群馬県でマイホームを購入し、生活するメリットはどのような点にあるのでしょうか。主な魅力を2つ紹介します。
災害が少ない
地震を中心に自然災害の多い日本において、群馬県は比較的災害が少ない県です。たとえば、1923年1月から2013年3月末までの約90年の間に、震度4以上の地震を観測した回数を関東近県の12都県で比較した場合、群馬は50回と最小です。最も多い東京の515回の1/10程度、隣県の栃木や埼玉と比較しても半分以下となっています。加えて、水害や土砂災害による死者数も全国最低レベルです。
一方、全国有数の河川である利根川の水源をはじめとする豊富な水資源、草津・伊香保といった有名温泉地の数々など、多くの自然資源に恵まれた地域でもあります。
県民所得が高い
2020年の「県民経済計算」によると、群馬県の1人当たりの県民所得は全国16位であり、比較的県民所得の高い県です。
2022年時点で工場の立地件数が全国6位となっており、自動車産業や食品製造業を中心とした企業や工場が多く集積していることが理由として考えられます。県民にとって、働く先の豊富な選択肢が住みやすさにもつながっているといえるでしょう。
群馬県における住宅ローンの特徴
【フラット35】の2022年度集計データをもとに、群馬県で住宅ローンを組んで家を建てた人の特徴を見てみましょう。
群馬県の借入額・返済額
住宅ローンに関連する群馬県の平均借入額・返済額、および取得した住宅や資金関連のデータをまとめると次のとおりです。
毎月返済額は隣の栃木県(9万300円)とともに、関東一都6県では最低レベルであり、新潟県や長野県などの近隣県よりも低くなっています。また、住宅面積が関東地方のなかで最も広いのも特徴です。
全国平均との比較
続いて、群馬県の各データを全国平均の数値と比較してみましょう。
群馬県の数値と全国平均を比較した場合、借入額・毎月返済額・所要資金・頭金ともに、群馬県が全国平均を下回っています。返済負担率は大きな差がないものの、住宅面積は10平方メートルも群馬県のほうが広くなっており、群馬県にマイホームを構えた人は大きな住まいをお得に購入できているといえるでしょう。
群馬県で住宅ローンを選ぶ際のポイント
続いて、群馬県で住宅ローンを組んで家を建てる場合、どのような商品を選ぶのがよいのか、押さえるべきポイントを紹介します。
金利タイプを選択する
住宅ローン選びにおいて、金利タイプをどうするかは重要なポイントです。住宅ローンには変動金利と固定金利の大きく2つのタイプがあります。
変動金利タイプは、返済期間中の市場金利(短期プライムレート)の上下に合わせて金利が変動します。市場金利が下落すると借入金利も低下するため、金利の下降局面では返済額が減る点が大きなメリットです。2024年3月現在は主要な住宅ローン商品の変動金利が1%以下のため、魅力が大きくなっています。ただし、市場金利が上昇すると返済額が増える「金利上昇リスク」には注意が必要です。
一方、固定金利は契約時から完済まで金利が変わりません。返済計画が立てやすい点がメリットですが、現在は変動金利タイプの金利がかなり低い状態のため、相対的に金利が高くなっています。
地元金融機関、メガバンク、ネット銀行、モーゲージバンクの商品を比較する
住宅ローンを取り扱う金融機関にはさまざまな種類があります。どの金融機関を選ぶかによって、商品やサービスの特徴が異なるため、自分の経済状況やライフプランに応じて適切な金融機関に相談する必要があるでしょう。
住宅ローンを取り扱っているのは、主に地元金融機関、メガバンク、ネット銀行、モーゲージバンクなどです。モーゲージバンクとは、住宅ローンの融資を専門に取り扱う金融機関のことで、商品のバリエーションが豊富なのが特徴です。
まとめ
群馬県は、全国平均に比べて面積の広い住宅を安く購入するチャンスがある県です。地方銀行や信用金庫のほか、メガバンクやネット銀行、モーゲージバンクの住宅ローンも利用できるので、比較したうえで自分に合った住宅ローン商品を選ぶようにしましょう。
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