秋田で家を買うなら？秋田での住宅ローン選びのポイント

住宅ローン 2024.05.06 月島かおり

豊かな自然に囲まれ、移住先としての人気も高い秋田県。秋田県で住宅を購入して、住宅ローンを組む場合はどのような選択肢があるのでしょうか。

住宅金融支援機構の集計調査から秋田県での住宅ローンの特徴や傾向を把握し、ぴったりな住宅ローン商品を選択しましょう。

秋田県は持ち家率が高い

大別して住宅には賃貸と持ち家がありますが、秋田県は持ち家率が非常に高く、都道府県ランキングで1位となっています。総務省の「平成30年住宅・土地統計調査」によると、秋田県では全体の77.3％が持ち家という結果になりました。全国平均は61.2％なので、平均を大きく上回っています。

この調査から、秋田県では住宅を取得しやすい環境が整っていることが推察されます。

出典：平成30年住宅・土地統計調査

秋田県における住宅ローンの特徴

実際に秋田県で住宅を購入する場合、どのぐらいの住宅ローンを組むことが多いのか、住宅ローン事情について見ていきましょう。秋田県における住宅ローンの特徴を【フラット３５】利用者を対象とした2022年度の調査結果からまとめました。

秋田県の借入額・返済額
秋田県で住宅を購入して住宅ローンを借りた場合の借入額・返済額は次のとおりです。

借入額：2,892.6万円（住宅金融支援機構から2,773.4万円、そのほかから119.2万円）
月々の返済額：9.52万円

また、世帯年収や住宅面積、頭金など住宅購入にまつわるデータは以下のようになっています。

世帯年収　569.1万円
住宅面積　114.9平方メートル
所要資金額　3,269.0万円
頭金　376.4万円
総返済負担率（返済比率）　22.0％

秋田県の住宅購入費用は3,300万円程度が相場で、月々の返済額は平均して10万円以下となることがわかります。頭金は住宅購入費用の10％以上用意することが多く、きちんと持ち家を購入する計画を立てて準備をしている様子が読み取れます。

出典：住宅金融支援機構　2022年度集計表

全国平均との比較
秋田県の住宅ローン事情を全国平均の数値と比較してみましょう。全国平均のデータは次のとおりです。

借入額　3,444.8万円
月の返済額　11.17万円

世帯年収　634.5万円
住宅面積　102.6平行メートル
所要資金額　3,924.8万円
頭金　480.0万円
総返済負担率（返済比率）　23.1％

秋田県は住宅購入にかける所要資金額が全国平均より低く、借入額も低いので月々の返済額も低く抑えられています。そのため、総返済負担率も低く余裕を持って返済していることがわかります。

住宅面積は全国平均と比較すると広いので、お得に住宅を購入しているといえるでしょう。

出典：住宅金融支援機構　2022年度集計表

秋田県で住宅ローンを選ぶ際のポイント

住宅ローンにはさまざまな商品があり、金利や内容にも大きな違いがあります。秋田県で住宅ローンを組む場合、どの商品を選べばよいのか、住宅ローン選びのポイントについて解説します。

金利タイプを選択する
住宅ローンは、大きく分けて変動金利タイプと固定金利タイプがあります。最初にどちらかのタイプを選択することになります。

変動金利タイプは、市場金利（短期プライムレート）が低下すると借入金利も下がるため住宅ローン返済額が減る可能性があることが最大のメリットです。現在は、主要住宅ローン商品の変動金利は1％以下なので、大きな魅力を感じられるかもしれません。

一方、市場金利が上昇すると借入金利も上昇するため、返済額が増えてしまうので金利上昇リスクに備えることが重要です。

固定金利タイプは、契約時に一定期間もしくは全期間の金利を固定するため、その間は金利が変わりません。市場金利が上昇した場合も影響を受けないので返済計画が立てやすくなります。現在は変動金利タイプの金利が非常に低いので、相対的に固定金利タイプの金利が高くなっている状況です。

地元金融機関、メガバンク、ネット銀行、モーゲージバンクの商品を比較する
住宅ローンはさまざまな金融機関が取り扱っていて、商品もそれぞれ違いがあります。住宅ローンを扱う金融機関は主に「地元金融機関」「メガバンク」「ネット銀行」「モーゲージバンク」の四つです。モーゲージバンクとは住宅ローンを専門に取り扱う金融機関のことを指します。

地元金融機関は地域密着型で相談がしやすく、メガバンクは全国展開の安心感があります。ネット銀行は申し込みが手軽で、モーゲージバンクは審査スピードが速い、全国に店舗がある、スムーズに住宅ローンを申し込めるなど、金融機関によって特徴が異なります。どの点を重要視するのかは人によって違いがあるため、自分に合った金融機関を選択しましょう。