コロナ禍を機に働き方が多様化し、仕事は勤務先に出社して行うことが当たり前ではなくなりました。リモートワークやハイブリットワークが普及している今、都心から地方へ移住を決めた人、これから移住したいと思っている人もいるでしょう。「自然豊かな環境で暮らしたい」「子どもをのびのびと育てたい」などその理由はさまざまですが、新たな暮らしを考えるにあたり、移住先として人気があるのはどのエリアなのでしょうか。
長野県伊那市が、昨年に引き続き第1位に
株式会社カヤックが「SMOUT移住アワード2023上半期」を発表。移住に関する情報が掲載された約900の地域から興味を集めた地域を集計したところ、1位は昨年に引き続き「長野県伊那市」という結果に。長野県の南部に位置する自然豊かなエリアですが、東京や名古屋、大阪圏からマイカーや高速バスで移動がしやすい立地。「ふるさとワーキングホリデー」など、仕事をしながら地域での暮らしを体験できる仕組みが整っていることから人気を集めています。
2位には、沖永良部島の東部「鹿児島県和泊町」がランクイン。1年を通して温暖な気候で暮らしやすい、手つかずの自然に囲まれた離島ですが、季節ごとに異なる労働需要に合わせて「マルチワーク」の募集を実施。複数の島でさまざまな仕事を経験できます。
3位は、昨年4位だった「島根県海士町」。隠岐諸島のひとつである中ノ島というところで、本土からフェリーで3時間以上かかる離島です。決して便利な立地とは言えませんが、小中学生とその親のための「親子島留学」や隠岐島前高校の「島留学」、20代向けの1年間就労型お試し移住制度「大人の島留学」といった、一定の期間を移住する制度が年代ごとに充実しています。
移住に興味があるものの決断できないでいるという人は移住支援制度が充実している自治体で「お試し移住」から始めてみてはいかがでしょうか。