「家の中でできるタイパ」は何がある? 自分の時間を捻出するためにできることとは?

三省堂「今年の新語2022」で大賞に選ばれた言葉「タイパ(タイムパフォーマンス)」。かけた時間に対する効果を重視した行動や意識が、若い世代を中心に広がっています。今、日常生活の中でどれだけの人が「タイパ」を意識し、実際にどのような行動をしているのでしょうか。

30~50代の半数以上が「自分のやりたいことをする時間がない」

自分のやりたいことをする時間の有無
出典:Nature「ライフスタイルと時間に関する意識調査

Natureが「ライフスタイルと時間に関する意識調査」を実施。20~50代の男女に自分のやりたいことをする時間があるか聞いたところ、20代の44.1%、30代の56.3%、40代の55.2%、50代の54.1%が「時間はない」と回答。やりたいことをする時間を最も確保できているのは20代の50%で、30代以降の世代は時間の捻出が難しい現状がうかがえます。

そうした人々が日頃「タイパ」について意識しているのか問うと「意識している」と回答した人が過半数を超えたのは20代のみ。年代が上がるごとに、タイパを意識している人の割合が少ないことがわかりました。また、タイパを実践している人に理由を聞くと、20~30代が「無駄を省きたい」人が多い一方、40~50代は「時間を効率的に使いたい」人が多く、年代によりタイパの目的が異なる傾向がうかがえます。

タイパ対策に最も取り入れられているのは「家電」

タイパを上げるために取り入れているもの
出典:Nature「ライフスタイルと時間に関する意識調査

「タイパ」を上げる方法はさまざまですが、タイパを意識している人はどのようなものを取り入れ、実践しているのでしょうか。調査の結果、自動調理器やお掃除ロボット、スマートリモコン、スマートスピーカー、IoT家電といった「家電」が最多で40.0%、動画コンテンツの倍速や切り抜き、エアコンやテレビのタイマーなど「機能」が24.3%、ネットスーパーやフードデリバリー、本の要約、家事代行などの「サービス」が26.8%という結果に。家電の利用は全世代ともに最多でした。

また、その家電を操作するリモコンについて、2割以上の家庭で「家の中に7個以上ある」と回答。「リモコンの数が多い」と感じている人が半数以上、「家庭内のリモコンを1つに集約したい」と感じている人は45%以上いることから、リモコン問題の解決により時間効率を向上すると考えられているようです。

「なかなか自分のための時間がとれない」と悩んでいる人は、「タイパ」を取り入れ、生活効率を高めてみてはいかがでしょうか。

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