原材料価格の高騰や労働力不足による賃金の高騰、ロシアによるウクライナ侵攻などの影響により、世界各地で歴史的な物価高騰が続いています。日本も例外ではありませんが、世界的に見て、日本の物価はどの程度高いといえるのでしょうか。
昨年のランキングでは5位だった東京、2023年の結果は?
「ECA International」が外国人駐在員を対象とした、2023年版の世界で最も物価の高い都市ランキングを発表。1位ニューヨーク、2位香港、3位ジュネーブ、4位ロンドン、5位シンガポール、6位チューリッヒ、7位サンフランシスコ、8位テルアビブ、9位ソウルで、東京は10位にランクインしました。2022年の結果と比較すると、昨年2位のニューヨークが1位、1位の香港が2位と順位が逆転。3位と4位の順位は変わらず、昨年5位だった東京は10位へ大きくランクダウン。円安の影響が出ていると考えられます。一方、昨年は13位だったシンガポールが今年は5位に浮上。同サイトでは、家賃の大幅な上昇が原因としています。
ちなみに、アジア圏に対象を絞ると、1位香港、2位シンガポール、3位ソウルで、東京は4位という結果に。10位には横浜もランクインしています。
日本ではさまざまな物やサービスの値上げが続き「物価が高くなった」と言われていますが、グローバルな視点で見ると印象が大きく異なるようです。日本を訪れる外国人観光客にとっては、大きな魅力となるのではないでしょうか。