急増しているクレジットカードの不正利用。被害に遭ったときの正しい対処方法は?

キャッシュレス決済の普及が進む中、日々の生活に欠かせないのが、クレジットカード。現金を持ち歩かなくても買い物ができる便利な存在ですが、他人に不正利用されてしまう被害が増加していることを知っていますか? 日本クレジット協会の調査によると、2022年の不正利用額は約437億円にのぼり、2021年の約330億円から100億円以上も増加。2014年の約115億円と比較すると、3.8倍も増えています。不正利用による被害から身を守るには、どのようなことを心がけたらよいのでしょうか。

クレジットカードの利用明細はこまめにチェック!

日本クレジット協会によると、クレジットカードの不正利用被害額の内訳のうち約412億円、全体の94.3%がカード番号盗用による被害とのこと。クレジットカード番号やパスワードといった情報が盗用され、悪用されるケースが相次いで発生しています。
情報が漏洩する理由はさまざまで、クレジットカードの紛失や盗難はもちろん、特殊端末で情報を盗み取られる「スキミング」や、実在する企業などを装ったメールやウェブサイトを経由して情報を盗み取られるケースなどがあります。「不特定多数の人がいるところにクレジットカードが入った荷物を置いたままにしない」「不審なメールはリンクボタンを押したり、個人情報を入力したりしない」「不自然なサイトでは買い物をしない」ことで、不正利用をある程度回避できます。また、クレジットカードが届いたらすぐ、署名欄に名前を書くことも大切です。第三者にサインをされてしまうことを防ぎ、サインの筆跡により不正使用を抑止できる可能性があります。

ただし、どれだけ気を付けていても不正利用されてしまうことはあります。不正利用があったときに迅速な対応ができるよう、日頃からクレジットカードの利用明細を確認し、記載された日付や内容に心当たりがあるか確認する習慣をつけましょう。家族の利用も含めて定期的にチェックします。
もし不正利用を見つけたら、クレジットカード会社に連絡し、カードの利用を停止します。紛失や盗難の場合は警察へ遺失届、もしくは被害届の提出も必要です。第三者による不正利用であることがカード会社に認められれば、その分の請求は取り消しとなるため、速やかに対応します。

クレジットカードを第三者に悪用されることを防ぐために、クレジットカードの利用明細のチェックから始めてみてはいかがでしょうか。

参照元:一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害額の発生状況

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