冬の住宅火災にご用心! 主な原因と、火災から命を守るためにできることは?

消防庁「消防統計(令和3年における火災の状況)」によると、2021年の1年間で住宅火災により966人もの方が亡くなっており、そのうちの半数弱の人が「逃げ遅れ」により亡くなっています。住宅火災の発生や逃げ遅れを防ぐには、何をすれば良いのでしょうか。

住宅火災の主な原因は「タバコ」や「ストーブ」!

住宅火災の出火原因別死者数
出典:消防庁「消防統計(令和3年における火災の状況)

なぜ、住宅火災が起こるのでしょうか。消防庁「消防統計(令和3年における火災の状況)」によると、最も多い原因は「タバコ」で13.6%という結果に。タバコの消し忘れや、タバコを咥えたまま寝てしまう寝タバコにより、タバコの火が布製品に燃え移り、火災が発生しています。
次いで「ストーブ」が11.3%。寒い冬に暖房器具は欠かせませんが、石油ストーブに給油をする際「キャップが緩んでしまった」「近くに燃えやすいものがあった」などの理由で灯油に引火して起こる火災が多いようです。ガスストーブのホースが劣化していてガス漏れしたケースもあります。また、電気ストーブは比較的安全なように感じるかもしれませんが、付けたまま外出したり、就寝してしまったりした結果、布団や洗濯物などの衣類、カーペット、カーテン、ソファといった燃えやすいものと接触し、火災が発生するケースが少なくありません。

住宅火災から身を守るためにすべき10のポイントとは?

住宅火災から身を守るために、私たちはどのようなことに注意をすれば良いのでしょうか。政府広報オンラインでは、4つの習慣と6つの対策、合わせて10のポイントを挙げています。

火災の発生を防ぐ「4つの習慣」
・寝タバコは絶対にしない、させない
・ストーブの周りに燃えやすいものを置かない
・コンロを使うときは火のそばを離れない
・コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く

火災が発生しても被害を抑えるための「6つの対策」
・火災の発生を防ぐため、ストーブやコンロなどは安全装置の付いた機器を使用する
・火災の早期発見のため、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する
・火災の拡大を防ぐため、部屋を整理整頓し、寝具や衣類、カーテンは防炎品を使用する
・火災を小さいうちに消すために消火器等を設置し、使い方を確認しておく
・年配者や身体の不自由な人は、避難経路と避難方法を常に確保して備えておく
・防火防災訓練の参加など、地域ぐるみの防火対策を行う

冬の住宅火災を防ぐために、10のポイントを参考にして、自身や家族の身を守りましょう。

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