「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞」とは、理想ではなく、実際にその地域で“生活する”という視点から、「発展性」「住環境」「交通の利便性」「コストパフォーマンス」「教育・文化環境」の5つの基準を設定し、住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社の膨大なデータをもとに、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと「本当に住みやすい街」を選定したランキングです。
今回は2022年8月に実施した「本当に住みやすい街大賞2022 in関西」にランクインした街について、それぞれどのような点が評価されているのか詳しく紹介します。
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北千里ってどんな街?
大阪府北部の千里丘陵を縦断して大阪市の中心部までを結ぶ、阪急千里線の始発駅「北千里駅」(大阪府吹田市)。吹田市と豊中市にまたがる日本初の大規模ニュータウン「千里ニュータウン」の核となる駅で、1967年に開業しました。生活利便施設が集結する駅の周囲には、大小の公園や緑地が整備されています。駅から車で約10分の場所には「万博記念公園」や大型商業施設があり、多彩なレジャーを楽しめます。
また、駅からバスで15分圏内には、「大阪大学吹田キャンパス」や「関西学院千里国際中等部・高等部」などの教育施設が充実するなど、文教地区としても有名です。現在は、住民の生活や次世代の生活、広域の視点、さまざまな交流を大切にするまちづくりが進められています。
【発展性:3.74点】北千里小学校跡地に誕生する交流拠点を軸に街の再整備が進行中
日本初の大規模都市開発構想として誕生した千里ニュータウンは、街全体が計画的に造られており、整然とした住環境が魅力です。現在は、吹田市が策定した「北千里駅周辺活性化ビジョン」に基づいて街の再整備が進行しています。駅から徒歩約3分の北千里小学校跡地には、子育て・学びの拠点として公民館や図書館、児童センターの機能を持つ複合施設「まちなかリビング北千里」を2022年11月にオープンし、街の活性化を図る計画です。
【住環境:4.62点】使い勝手の良い買い物施設と緑豊かな公園が駅周辺に集結
駅前には「イオン北千里店」などが入る商業施設「ディオス北千里」があり、日常生活に必要なものはここでまかなえます。また、閑静な住宅地を取り囲むように「千里北公園」や「千里中央公園」などの大小さまざまな公園が点在しています。車道が広く、歩道もしっかり確保されているなど、人が暮らしやすいように設計された街並みも魅力です。さらに駅から車で約10分の場所には、日本最大級の大型商業複合施設「エキスポシティ」もあり、週末のお出かけ先としても便利です。
【交通の利便性:4.16点】大阪の都心部へ座って移動が可能、吹田JCTを起点に長距離移動もスムーズ
大阪市内の中心部まで約30分の北千里駅を有する阪急千里線の特徴の一つに、大阪メトロ堺筋線との相互乗り入れが挙げられます。大阪中心部にある大阪梅田駅を起点に大阪府北部を走る阪急京都線や阪急宝塚線と比べると、阪急千里線は大阪市内中心部へ移動する際のアクセスが便利です。そのうえ始発駅であるため、通勤時間帯でも座って移動できる可能性が高いでしょう。
また、大阪メトロ御堂筋線と接続する北大阪急行電鉄南北線(2023年に箕面萱野駅まで延伸予定)の千里中央駅行きのバスが駅前から高頻度で運行。移動時間は約10分で、気軽にアクセスできます。さらに、名神高速道路や中国・近畿自動車道が交差する「吹田JCT」へは駅から車で約15分と、各方面への長距離移動もスムーズです。
【コストパフォーマンス:3.74点】千里中央よりも手頃にマイホームが手に入る
駅前ロータリーの路線価で阪急千里線北千里駅と北大阪急行電鉄千里中央駅を比べると、北千里のほうがコストパフォーマンスの面で勝っています。2021年度の固定資産税路線価では、北千里エリアは千里中央エリアよりだいぶ割安です。
ちなみに、3LDKでの価格は、新築マンションが5,000万円前後、中古マンションが2,000万~3,000万円台で購入可能です。大阪市中心部まで1時間圏内のエリアで住宅価格を抑えたい場合、北千里の選択は十分検討対象と言えるでしょう。
【教育・文化環境:4.12点】大阪大学など多彩な教育機関が集まる文教地区
北千里駅のある吹田市など大阪府北部は、文教地区の側面もあります。駅からバスで約15分圏内に「大阪大学吹田キャンパス」があり、校内には先進医療を行う「大阪大学医学部附属病院」も併設されています。 同じく駅からバスで15分圏内の場所にある「関西学院千里国際中等部・高等部」(所在地は箕面市)も注目校です。高等部は、国際的な人材育成を重点的に行うスーパーグローバルハイスクールに指定されており、敷地内には「関西学院大阪インターナショナルスクール」も併設しています。
駅の周囲には学習塾が多数あり、全国小中学校最高学年を対象に文部科学省が実施した2022年度「全国学力・学習状況調査」では、吹田市が大阪府の平均を超える正答率を記録するなど、教育意識が高いエリアと言えるでしょう。複合施設「まちなかリビング北千里」の誕生も相まって、教育環境の充実度は今後さらに高まることが予想されます。
【選定委員会による総括】古き良きニュータウンの魅力が残る、子育てに最適な街
千里ニュータウンの誕生から50年以上が経過した現在も、住環境や交通の利便性の良さは健在で、高い人気を維持する北千里。充実した教育環境と豊かな自然は、子どもをのびのびと育てる場所としても適していると言えるでしょう。近年は、団地の建て替えや民間マンションの建設が進み、人口や児童数はわずかながら増加に転じています。大阪の都心部が勤務地で、大阪市内の移住を検討している人は、少しエリアを広げて、北千里も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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