「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞」とは、理想ではなく、実際にその地域で“生活する”という視点から、「発展性」「住環境」「交通の利便性」「コストパフォーマンス」「教育・文化環境」の5つの基準を設定し、住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社の膨大なデータをもとに、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと「本当に住みやすい街」を選定したランキングです。
今回は2022年8月に実施した「本当に住みやすい街大賞2022 in関西」にランクインした街について、それぞれどのような点が評価されているのか詳しく紹介します。
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高槻ってどんな街?
大阪府の北部に位置し、京都府と隣接する高槻市。新快速が停まるJR東海道本線「高槻駅」は大阪と京都のどちらの中心部にも行きやすいエリアに位置しながら、大規模公園をはじめ自然が豊富で、子育て世代も住みやすい環境です。また、駅周辺には商業施設が立ち並び、買い物環境も充実しています。若い世代を呼び込むためにさらなる進化が期待され、今後の発展が楽しみな街です。
【発展性:4.04点】ベッドタウンとして成長したあと、再開発で若者の街に
大阪のベッドタウンとして人口増加を続けてきた高槻駅エリアですが、近年横ばい傾向にあります。高槻市では、想定される人口減少や高齢化などの対策として、2008年より「JR高槻駅北東地区開発事業」を進めています。 JR高槻駅一帯のにぎわい創出を目指し、駅の北口エリアに「関西大学 高槻ミューズキャンパス」を新設。また、線路をまたぐ高架橋「弁天跨線橋」を竣工し、駅舎から周辺へのスムーズなデッキ移動を実現しました。大学のキャンパスが誕生したことで、若者も多い街となっています。
【住環境:4.04点】シネコンもあるショッピングモールに百貨店、商店街まで買い物施設が充実
駅北側には、1階〜4階が大型スーパーマーケットで5階がシネマコンプレックスの「ACT AMORE(アクトアモーレ)」と「高槻阪急」が、南側には「松坂屋高槻店」があります。さらにJR高槻駅と阪急高槻市駅の間には、約100店舗が並ぶアーケード商店街「高槻センター街」もあるなど、商業施設が多く集まり、買い物はもちろん散歩にも楽しい街です。
他方で、駅から徒歩約10分の場所には「芥川公園」、徒歩約15分の場所には「安満遺跡公園」があるなど緑豊かな公園も多く、市民の憩いの場として親しまれています。駅の北側に広がる住宅地内も緑が多く、夜は静かで住みやすさは良好です。ちなみに、駅北側徒歩5分ほどのエリアは緩やかな南斜面(北から南に向かって下がっている傾斜地)で、戸建てでも前の建物に日当たりを遮られる可能性が低い点は好印象と言えるでしょう。
【交通の利便性:4.06点】新快速で新大阪・京都駅まで1駅、徒歩圏内に阪急京都線も
JR高槻駅は新快速の停車駅であるため、JR新大阪駅、京都駅ともに1駅約15分、神戸駅へは約45分でアクセスできます。また、高槻駅から徒歩9分ほどの場所に位置する、特急停車駅である阪急京都線高槻市駅も利用できます。遅延や運休となった場合に別の選択肢がある環境は、通学や通勤に電車を利用する人にとって心強いでしょう。
車の使い勝手は、2017年に「高槻JCT・IC」ができたことで大きく向上しています。それ以前は、名神高速道路に出入りするのに少し離れた「茨木IC」や「大山崎IC」を使う必要がありましたが、「高槻JCT・IC」から入れるようになり、特に京都方面への移動が快適になりました。なお、「高槻JCT・IC」から利用できる新名神高速の延伸も予定されており、開通すれば渋滞の多発ルートを避け、よりスムーズな移動が可能になるでしょう。
【コストパフォーマンス:3.40点】高槻市内では高水準だが、アクセスを考えると納得の価格
住宅価格は高止まりの傾向が見られ、同じ高槻市内では高水準です。高槻市内JR沿線で坪単価を比較すると、高槻駅76万5,000円/坪に対して、摂津富田駅64万9,000円/坪です。しかし、新快速停車駅である高槻駅と、各駅停車駅である隣の摂津富田駅の利便性や駅前のにぎわい、開発の状況などを考慮すると、一定の価格差は当然と考えられます。
また、隣接する茨木市にある茨木駅は88万円/坪です。茨木市駅は快速停車駅なので、新快速が停車する高槻駅のほうが高コストパフォーマンスと言えます。このように近隣の駅と比較してみても、利便性を考えると納得の価格と言えそうです。
※坪単価はいずれも2022年8月現在
【教育・文化環境:3.74点】歴史や音楽が身近で、街をあげてのジャズイベントも
かつて城下町だった高槻市には、駅から徒歩20分圏内の場所に「高槻市立しろあと歴史館」や「高槻市立歴史民俗資料館」があり、地域の歴史が紹介されています。休日などに家族で訪れて、街についての知識を深めてみるのもよいでしょう。
また、「高槻市立しろあと歴史館」の近くには、プロ演奏家のコンサートも開催される「高槻現代劇場」があるほか、2023年には1,500席規模のホール「高槻城公園芸術文化劇場」がオープン予定など、文化活動の拠点も複数存在します。このほか、「高槻を音楽があふれる明るく楽しい街にしよう」という思いから1999年にスタートしたジャズイベント「高槻ジャズストリート」は、観客動員数10万人規模の市民イベントとして定着しています。
【選定委員会による総括】成熟度の高い街であるものの、価値が高まる余地あり
ベッドタウンとして成熟した高槻エリアですが、駅前の再開発や文化施設の建設などによって若返りを図ろうとしています。駅前に商業施設が集まる一方で、「高槻市立しろあと歴史館」や「安満遺跡公園」など、歴史や自然を感じられる環境も身近にあります。住宅価格は高槻市内では高水準ではあるものの、大阪や京都にも行きやすく買い物施設も充実しており、暮らす楽しさがある街です。
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