2022年1月6日は関東の広範囲で降雪となり、首都圏各地で積雪。東京でも大雪警報が発令されました。積雪時、マンションのような大規模な集合住宅ではどのような対応をすればよいのでしょうか。
過去に配信した「都心マンションで大雪になったらどうする? 積もる前と後にできる住民の対応」の内容を一部抜粋して再掲いたします。
雪が降り積もった後…雪かき作業について
雪が降り積もり始めたら、除雪作業が必要となります。マンションでの除雪は人手が多いほどスムーズです。できる限り協力しましょう。
●共用部の雪かき…事前に確認を
エントランス、共用廊下などの共用部は管理人さんが雪かきをしてくれる場合がありますので、事前に管理会社に確認すると良いでしょう。ただし、管理人さんが行う場合でも、管理人さんひとりでの雪かきでは時間がかかってしまいます。可能であれば手伝いましょう。
●駐車場の雪かき…日当たりの良いところへ
屋根のない駐車場や駐輪場の雪かきが必要となります。雪が車に積もった場合は、まず車の雪を地面におろします。その後、雪を移動する場所を決めましょう。
ふだん日当たりの良いところを選ぶと、天気が回復した時に早く雪が解けます。排水ができる場所だとなお○です。このとき、全ての雪を取り除く必要はなく、車が動かせる程度に雪かきをすれば良いでしょう。
車を傷つけないように雪を取り除くには、プラスティック製のスコップやゴム製のブラシを使います。また、フロントガラスにも雪かきが必要ですが、このときに注意すべき点が2つあります。
ひとつはワイパーの周りの雪が凍っている場合に叩いて割ろうとしないこと。フロントガラスが割れる恐れがあります。もうひとつはお湯を使わないこと。温度差によりフロントガラスが割れてしまう可能性があります。
●ベランダの雪かき
ベランダは共用部分に属していますが、ここに雪が積もった場合は、各々で除雪を行うのがスムーズでしょう。ベストな方法は雪が解けるのを待つこと。あまりにも雪の量が多く、早めに雪を取り除きたい場合はゆっくりと水をかけるとよいでしょう。このとき、隣の家のベランダに水が流れこんでしまわないよう、流す量には注意しましょう。
雪かきは管理会社の仕事?
管理費を毎月支払っているため、雪かきも管理会社の仕事であると考えてしまいがちですが、雪国以外の地域では管理委託契約の中に「除雪作業」は入っていないのが一般的です。必ず契約書で確認しましょう。
管理人さんが雪かきをしてくれる場合もあると聞きますが、契約になければあくまで「好意」です。自分たちが気持ちよく暮らすために、管理人さんに任せっぱなしにせずに除雪を手伝いましょう。
除雪の姿勢が住民交流を改善するかも??
雪が降ったときの住まい対策として、何より大切なのが事前準備。除雪用具はできるだけ自前で揃えておくとよいです。停電や物流のトラブルも踏まえた備えまでできているとベストです。
また、雪が降った後はマンション住人で協力し合って除雪を行いましょう。
ここで生まれたコミュニケーションでその後住みやすくなったという話もありますので、他人に任せっぱなしにせず積極的に取り組むことをおすすめします。