コロナ禍の生活が続き、多くの企業がリモートワークを取り入れています。職場で上司と会話をするにも、マスク越しで表情がよく見えなかったり、自宅からオンラインでやりとりをしたりする機会が増え、今まで以上に「会話上手」であることが求められているのではないでしょうか。
「話し上手」は「聴き上手」
話が終わらないうちに上司の話を否定し、自分の言いたいことを切り出してしまったことはありませんか? まずは上司の話によく耳を傾けましょう。
話を途中で遮ることは相手に失礼ですし、最後まで聴くことで、自分が想定していた流れとは異なる方向に話が進むこともあります。何より、真摯な気持ちで相手と向き合い、きちんと話を聴くことが信頼関係を生みます。上司が話したいことを語り終えるまでは相槌をうつ程度にとどめ、話の腰を折らないよう気をつけましょう。
「はい」「いいえ」で終わらない会話を心がける
話すのが苦手だと自認している人の多くが「会話が続かない」ことに悩んでいるのではないでしょうか。上司に会話のキャッチボールをしたいときは「はい」「いいえ」で答えることができない会話をすることを心がけましょう。
例えば「今日はいいお天気ですね」と問いかけた場合、「はい」で会話が終わってしまう可能性がありますが、「この後のお天気はどうなると思いますか?」と問いかければ、「雨が降るかもしれませんね」「気温が上がりそうですね」などと、自然と会話が続きます。
ネガティブな発言は極力控える
上司の意見を否定するような発言は、できるだけ控えましょう。もし、理不尽だと感じることを言われたり、間違っていると思われる発言をされたりしても、真っ向から対立してしまうと解決できるものもできなくなってしまいます。
上司の発言は「〇〇すべき」という思いから発せられています。真意を読み解き「それは〇〇ということでしょうか?」など、言葉を変えて質問に置き換えることでネガティブな発言を回避するとともに、冷静な判断を心がけましょう。場合によっては、その場で返答しない方がよいこともあります。
ちょっとした会話のコツを身につけることで、上司の心象をよくすることができ、社内で良好な人間関係を築きやすくなります。また、会話術を磨くことで、取引先との商談でも優位に進めることができるかもしれません。話すのが苦手と感じている人は、上記のポイントを意識して発言をしてみてはいかがでしょうか?