網戸を張り替えるタイミングは新品から5年程度、メンテナンス方法を網戸のプロにきく

気持ちの良い季節は部屋の窓を開放して過ごしたいもの。換気のためにも定期的に窓を開けたいところですが、虫が入ってくるのを避けるためには網戸が欠かせません。ところが網戸の使い方を間違えると、室内に虫が簡単に入り込んでしまうことをご存知ですか? そこで、網戸のプロに正しい網戸の使い方とメンテナンスの仕方を聞いてみました。

「正しい網戸の使い方」とは

いつもしっかり網戸にしているのに、部屋の中に蚊や小バエが飛んでいることはよくある話。これは網戸の使い方を間違えているからかも。そこで、網戸の正しい使い方について、全国約300ヶ所にホームセンターを展開しているコーナン商事の網戸担当バイヤー・高橋良嫡さんに聞いてみました。

コーナン江戸川中央店の網戸売り場(※取扱商品・価格は撮影当時のもの)

高橋さんによれば、室内に虫が入る原因は、網戸を正しく使えていない場合が多いとのこと。では、網戸の正しい使い方とは?

「窓を開けて網戸を使う場合、通常、室内から見て右側の窓を開けます。奥(通常は左側)の窓を開ける場合は、全開にしましょう。奥の窓を中途半端に開けると、左右の窓の間に隙間ができてそこが、虫の侵入経路となります」(高橋さん)

網戸を張り替える時期の目安は5年前後

網戸の網目の大きさもしっかり確認すべきだと、高橋さんは言います。

「目のサイズは18メッシュから20メッシュが一般的です。目が細かければ細かいほど小さな虫の侵入を防ぐことができます。さらに、網戸は劣化すると網目がずれたり、傷んだり、穴が空いたりしてしまいます。その場合はためらいなく張り替えましょう。張り替え時期の目安は新品時から5年前後。多くは紫外線によって劣化しますが、風通しのいい場所は、ほこりやゴミが網目に詰まり、劣化の一因になることもあります」(高橋さん)

網戸の張り替え方

高橋さんによれば、網戸は経験がなくても意外に簡単に張り替えられるとのこと。それならば、と未経験の私もトライしてみました。用意する道具は、網(145×250センチメートル)、ゴム、専用カッター、ゴム押し込み用具の4つ。合計で約5,000円。すべてホームセンターの網戸コーナーでそろいます。

まずは、網戸の枠に埋め込まれているゴムを外します。ぐるりと埋まっているゴムを外したら、網もはがします。そして、新しい網を網戸の枠に設置し、網戸クリップで固定。

古いゴムを外します。
ローラーで新しい網の上から新しいゴムを押し込みます。
はみ出た網を専用カッターでカットします。

新しいゴムを、専用のゴム埋め込み用の道具を使って網戸の四隅から直線部にある溝に押し込み、一周したらゴムをカット。その後、枠からはみ出した網を専用のカッターでカットします。網戸張り替えの工程はこれだけ。所要時間は約30分。初挑戦の私でも、仕上がりもキレイ(だと思う!)で、想像以上に簡単でした。

元の網の色が黒だったのを、グレーの網に張り替えたこともあり、生まれ変わった網戸から外を見ると、以前よりもグッと景色がクリアに見えました。

網戸を張り替えるのに最適な季節はいつ?

網戸の張り替え作業はゴミが出ますから、屋外がベスト。そう考えると、真夏は暑くて大変です。同じく冬も不向き。「網戸の張り替えに適した季節は、虫が少なく気候のいい春先から梅雨入りくらいまで。もしくは秋がおすすめです」(高橋さん)

また、網の種類は素材や用途によりさまざま。虫を寄せ付けない防虫加工が施されたもの、屋外から室内が見えにくい工夫が施されたものなど、用途によって使い分けましょう。さらに、網戸を使っての換気とエアコンを上手に使いこなすことで節電もできるんです! 網戸の状態、見直してみませんか。

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