注文住宅を理想通りに建てられた人は何割くらい? 完成度は「理想の80%」が最多

いつの時代も、マイホームの購入は一大イベントであり、大きな買い物です。なかでも注文住宅は、間取りやデザイン、使用する設備や素材も思いのまま。たくさんの希望を反映させて、自分だけのこだわりが詰まった家づくりができることが魅力です。
実際に注文住宅を建てた人は、事前にイメージしていた通りの家を建てることができているのでしょうか。

半数以上の人が、80%以上満足の家づくりを実現

日本トレンドリサーチと株式会社ハウジング建都が「注文住宅」に関するアンケートを実施。注文住宅を建てる前にイメージしていた「理想の家」に対し、実際にはどの程度の完成度の家を建てることができたのか聞くと、最も多かったのが「80%」の25.9%、次いで「70%」が23.9%でした。また、少数ながら「110%以上」と、理想を超える家ができたという人もいました。

100%以上に満足できる家づくりができた人は、全体の1割程度。また、およそ半数の人が、比較的理想に近い家を建てることができたようです。
一方、1割ほどの人が、理想の半分以下という低い完成度の家を建てている事実も明らかになりました。

出典:日本トレンドリサーチ・株式会社ハウジング建都「注文住宅に関するアンケート」

どのような点が理想以上、もしくは理想以下になったのか、自由回答で聞きました。

【家の完成度「110%以上」】
・図面上より実物大で実感すると理想以上。(60代・男性)
・安心安全で広々とした家ができた。(70代・男性)
・フィンランド製のログハウスを、設計の段階からいろいろなリクエストを聞いてもらい建てたのですが、実際に住んでみると日本の在来工法の家と違い、ライフスタイルなどが良い意味で変わった点。(60代・男性)
・建築士が気を利かせてくれて、玄関扉・駐車場のサイズやリビングの間取りなど、こちらがあとで「しまった」と思うようなことをすべて手配してくれ、非常に使い勝手がよい家になった。(50代・男性)
・部屋の雰囲気全体。(40代・女性)

【家の完成度「90%」】
・2階が思ったより暑かった。(50代・女性)
・屋根。もう少しお金をかけて丈夫にしておく方がよかったかなと。わりと消耗するところです。(60代・女性)
・家事導線が考えていたほど納得のいくものではなかった。(60代・男性)

【家の完成度「80%」】
・家の形を工夫したかったが、予算不足でできなかった。(50代・男性)
・夏に建てたので、冬の季節をイメージしていなかった。(40代・女性)
・キッチンの広さ、使い勝手が思ったより悪かった(60代・男性)

【家の完成度「60~70%」】
・いざ住んでみると細かいところに気になるところがあった。コンセントの位置など。(50代・男性・完成度「70%」)
・材質。希望のものにするとコストがかかりすぎて、諦めた。(40代・女性・完成度「70%」)
・キッチンの収納が足りなかった。(40代・女性・完成度「60%」)

【家の完成度「50%以下」】
・住んでみてから、考えが足りなかったことが色々分かった。(70代・女性・完成度「50%」)
・立体的になると、湧いていたイメージと食い違った。(60代・男性・完成度「40%」)
・外観が思い通りにならなかった。狭い土地なので、間取りが希望通りにならなかった。(30代・女性・完成度「40%」)
・風水的に良くなかった。(60代・女性・完成度「40%」)

注文住宅を建てて約1割の人が「後悔がある」

注文住宅を建てたことに後悔があるかと質問をしたところ、11.3%と、およそ一割の人が「後悔がある」と回答しました。裏を返せば、前問で「完成度が100%以上でなかった」という人を含め、9割近くの人が「後悔はない」ようです。

出典:日本トレンドリサーチ・株式会社ハウジング建都「注文住宅に関するアンケート」

「後悔がある」人は、どのようなことで後悔をしているのでしょうか。

・維持費がけっこうかかる。(60代・女性)
・もっと安くできたはずなのに、知らない間に高くなってしまった。業者の口車に乗ってしまった。(60代・男性)

といった費用面の後悔や

・もう少し勉強してからにしたかったです。(50代・女性)
・自分達の生活をもっと深く想像してから建てるべきであった。(40代・男性)
・もっと収納を作ればよかった。子どもが育つにつれ、部屋が手狭になってきた。モデルルームなどを見て、情報を集めればよかった。(30代・女性)

勉強不足を悔いる人

・二世帯住宅を建てたが、一人住まいになった。(40代・男性)
・定年退職まで借金を抱えてまでも建てるほどの意味があったのかと思う。(60代・男性)
・若い時には気にならなかったが、歳をとって保守しにくいところがあった。(60代・男性)

など、年月を経て自身や状況が変わり、注文住宅がベストな選択だったのか迷いが生じているケースもあるようです。

まとめ

注文住宅を建てる際には「あれも、これも実現したい」と夢が膨らみますが、限られた予算では反映しきれなかったり、後になって「こうすればよかった」と気づいたりと、後悔が残るケースもあります。しかし、今回の調査結果で、9割の人が一定の満足を得られていることが明らかになりました。
上記のコメントを参考に、完成度110%の家づくりを目指したいものですね。

【調査概要】
「注文住宅に関するアンケート」
調査対象:事前調査で、「自身の希望・理想の注文住宅を建て、住んだことがある」と回答した男女636名
調査方法:アンケートサイト「ボイスノート」
実施期間:2021年7月7日~7月12日
実施機関:日本トレンドリサーチ・株式会社ハウジング建都

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:日本トレンドリサーチ株式会社ハウジング建都

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