新型コロナウイルス感染症の拡大は、エアコン工事にも影響を及ぼしています。
テレワークの定着や、緊急事態宣言の発令に伴い自宅でのエアコン使用が増えた結果、エアコン工事の需要が高まっているためです。
これにより、最繁忙期にはエアコン工事をしようと思っても希望日に工事ができないという、いわゆる「エアコン難民」が発生しています。
そこで今回は、エアコン工事需要の変化とエアコン難民について紹介をしていきます。
あわせて、エアコン工事需要が高まるタイミングから、エアコン工事を依頼すべき時期についても解説しています。
工事が間に合わず、暑くて我慢できない!なんていうことにならないよう、エアコンの新規購入や修理をお考えの方は参考にしてみてください。
エアコン工事の需要は緊急事態宣言発令を機に大きく増加
エアコン工事の需要は、2020年4月以降大きく増加しています。
これは2020年4月に発令された緊急事態宣言により、在宅勤務や外出自粛が影響していると考えられます。
下のグラフは、「エアコン工事」に関連するキーワードでインターネット検索がされた回数を年月で比較したものです。
「エアコン工事」が検索される回数が多いほど、エアコン工事への需要が高まっていると考えられます。
このグラフを見ると、エアコン工事に関する検索がされた回数は、2020年の5~6月に大きく伸びていることがわかります。
毎年この時期はエアコン工事への需要が高まる傾向にありますが、2020年は特に大きく増加しています。
これは、緊急事態宣言発令による在宅勤務や外出自粛の影響により、おうち時間が増えた結果、エアコン工事への需要が高まったことが要因だと考えられます。
また、直近の2021年4月を見ると、2020年よりも需要が増えていることがわかります。
こうした状況が続くと、エアコン工事ができない「エアコン難民」が発生してしまう恐れがあります。
このエアコン難民とはいったい何か、詳しく紹介していきます。
エアコン工事ができない「エアコン難民」とは?
実は2018年頃からすでに「エアコン難民」と呼ばれる人たちが発生しています。
エアコン難民とは、エアコンを取り付けるための工事を依頼したにもかかわらず、業者の空きがないため、エアコンを取り付けることができない人たちのことです。
引越し侍が運営する「エアコンサポートセンター」の調査によれば、2019年8月の東京では、エアコン工事希望者の約20%が実際にエアコン難民に陥り、エアコン工事を申し込んだにもかかわらず、業者が対応できずに取り付けができなかったことがわかっています。
参考:引越し侍「エアコン工事はもう済んだ?取り付けができない「エアコン難民」に要注意!」
ひとつの原因として挙げられるのが、増え続けるエアコンの需要に対して、業者の対応が間に合っていないことです。
コロナ禍で在宅需要が高まっている中では、この傾向は年々増加しつつあると見られています。
こうしたエアコン難民にならないようにするために、早めからの工事依頼をする必要がありますが、では、いつ頃依頼するのが良いのでしょうか。
エアコンサポートセンターの問い合わせ数と気温の関係から、混み合うタイミングについて解説していきます。
気温上昇とともにエアコン工事需要が高まる
夏場のエアコン工事需要は、最高気温に比例して高まる傾向にあります。
エアコンサポートセンターの2020年4月~8月の毎週の申込数と、主要都市部の最高気温の平均をまとめたものが以下のグラフです。
このグラフを見ると、最高気温の上昇とともに申込件数が増加する傾向が見られ、6月末にピークを迎えていることがわかります。
需要が増え始めたタイミングは、最高気温が25℃を超えてきた5月頃からです。
2021年も25℃を超える日が増えてきているので、今後エアコン需要は急速に増えると予想されます。
こうした理由から、エアコン工事を希望している人は早めの申し込みを検討するのが良いでしょう。
エアコン難民にならないためには「今すぐ」の工事申し込みを!
今回紹介してきたように、エアコン工事の需要は年々増加傾向にあります。
エアコン難民にならないためには、暑くなる前にエアコンを取り付けておくことが最も重要です。最高気温が30℃になる時期は工事の繁忙期となり、希望日程がとれないばかりか、工事が混みあって2週間以上エアコンが取り付けられないということもあります。
また、こうした繁忙期は通常期と比べて工事金額や、エアコン本体の価格も高くなっていきます。
エアコンの購入をお考えの方は早めに家電量販店へ行きエアコンを購入することを検討しましょう。
ご自宅にエアコンがある方は「故障していないか・異臭がしない」など、エアコンの動作を早めに確認し、快適な夏のおうち時間を過ごせるようにしてみてください。