「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞」とは、理想ではなく、実際にその地域で“生活する”という視点から、「発展性」「住環境」「交通の利便性」「コストパフォーマンス」「教育・文化環境」の5つの基準を設定し、住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社の膨大なデータをもとに、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと「本当に住みやすい街」を選定したランキングです。
今回は2021年6月に実施した「本当に住みやすい街大賞2021 in 北海道」にランクインした街について、それぞれどのような点が評価されているのか詳しく紹介します。
「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞2021 in 北海道」結果発表ページはこちら>>
※審査基準の詳細はこちら>>
帯広ってどんな街?
帯広は北海道東部の十勝地方のほぼ中央に位置する街です。年間を通じて晴れの日数が多く降水量も少ない土地で、秋から冬にかけて続く晴天は「十勝晴れ」と呼ばれています。自然に囲まれた土地ですが、中心部は商業施設や飲食店も充実し、自然と都市のほど良いバランスが保たれているのが特徴です。
帯広市商店街振興組合連合会の木川博史さんのお話とともに、街の魅力を紹介します。
【木川さん】帯広は天気が良くて、空が広く、街がきれいといった声をよく聞きます。十勝川と札内川が合流する場所で、渓流釣りもできるなど住んでいて楽しい場所ですね。
【発展性:3.67点】分譲マンションや店舗が誕生する再開発が始動中
駅を中心に、行政機関、商店街、宿泊施設、医療施設などの都市機能が集積している街で、生活利便性が高く、駅北側では「帯広市西3・9周辺地区第一種市街地再開発事業」も進行中。空きビル状態が続いていた大型商業施設の跡地とその周辺で事務所・店舗・駐車場棟、分譲マンション、自走式駐車場の整備工事が2022年2月に終了予定で、さらなるにぎわいをもたらすことが期待できます。
【木川さん】駅周辺は区画整理がされ、電線が地中化されたこともあって空が広く感じます。鉄道も高架になっているため、踏切もなく車の移動もスムーズです。また、街全体としては碁盤の目のようになっているので、出掛ける際もわかりやすいですね。
【住環境:3.67点】生活利便施設の集積と運動可能な河川敷に注目
駅前の北側には複数の商店街、南側にはショッピングモール「長崎屋 帯広店」があるので、買い物や食事にも便利です。「帯広信用金庫 中央支店」「北洋銀行 帯広中央支店」などの金融機関も駅前にあるほか、車で約5分の場所には「社会医療法人恵和会 帯広中央病院」もあり、駅周辺に生活施設がそろっています。足を延ばして駅の北東を流れる十勝川や札内川まで行けば、公園やサッカー場が広がる河川敷で体を動かすこともできます。
【木川さん】農業や酪農が盛んなため、新鮮な農作物や乳製品が販売されていて、駅付近のパン屋で野菜などの直売イベントなどが開催されます。駅の北側には商店街が広がり、多彩な飲食店や「藤丸さん」の愛称で親しまれている「藤丸百貨店」もあって食事や買い物に便利です。
【交通の利便性:2.33点】道内の移動は少し時間がかかるものの、駅を中心に路線バスが充実
帯広駅はJR根室本線が通る駅で、特急を利用して釧路まで約1時間40分、札幌まで約3時間と別の都市への移動は少し時間がかかります。ただ、駅を中心とした帯広中心部では路線バスが充実していて、30を超える路線が走っているので普段の買い物や通勤・通学での利便性は高いでしょう。
【木川さん】市内には「とかち帯広空港」があって、飛行時間1時間半くらいで東京にも行けます。通勤には車を使っている人が多い印象で、職場から15〜20分圏内に住んでいる人が多いのではないでしょうか。通勤にかける時間は短いと思います。
【コストパフォーマンス:4.50点】新築分譲マンションも手が届く価格帯
新築戸建てでも120平方メートルが2,000万円台で購入できる物件が多く、コストパフォーマンスは非常に高いです。再開発で建設された新築マンションは70平方メートルある3LDKが3,000万円台と、居住スタイルは比較的多くの選択肢の中から選べるエリアです。
帯広市は地価が安いものの近年は上昇傾向にあるので、コストパフォーマンスの高いうちに物件を探すのがよいでしょう。
【木川さん】駅の近くには2020年10月にタワーマンションが建ちました。人気もあるみたいで、街なかに住むという動きも出てきたように感じます。
【教育・文化環境:3.33点】帯広ならではの酪農体験にも注目
駅南口を出ると「帯広市図書館」や「コミュニティーセンターとかちプラザ」があり、徒歩約5分の場所には「帯広市民文化ホール」が位置するなど、駅周辺に文化施設が充実していて気軽に利用できます。また、郊外には「帯広畜産大学」があり、公開講座として「ふれあい牧場親子体験学習」を開催し、牛との触れ合いを通して酪農の魅力を子どもたちに伝える取り組みも行っています。
【木川さん】付近の小学校では冬の体育はアイススケートをメインに取り組んでいて、雪が降ったら校庭に水をまいてスケートリンクにするというのが特徴ですね。スピードスケートの清水宏保選手も帯広出身ですし、アイススケート文化が根付いていると思います。
【選定委員会による総括】ハイコスパエリアなので、理想の物件を手に入れられるかも
「帯広市西3・9周辺地区第一種市街地再開発事業」によって駅周辺に新たなにぎわいの誕生が期待できる帯広駅。商業施設や銀行、病院などの施設が集合する生活面の利便性だけでなく、路線バスの充実で交通面の利便性も確保されています。住宅価格は比較的抑えられているため、コストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
酪農体験など地域独自の魅力もあり、子育て世代にもおすすめの帯広。今後ますます注目されていくことが予想されます。