子育て家庭の多くが、育休明けに向けて、日中に子どもを預ける保育園探しに、いわゆる「保活」に励んでいることでしょう。コロナ禍の現在、保活状況はどのように変化しているのでしょうか。
8割以上の保活経験者が「保活は大変」だと実感
株式会社インタースペースが「保活に関するアンケート調査」を実施。保活が大変だと感じたかという質問に対し、直近2年間で保活を行なった人の中で「非常に大変」「まあまあ大変」と回答した人が82.3%という結果に。2019年3月以前に保活を行なった人にも同様の質問をしたところ、80.2%の人が大変だと感じており、この2年間で大きな変化はみられませんでした。
約3割の人が「出産後すぐ~生後6ヶ月までの期間」に保活を開始
保活を開始した時期に関しては、直近2年間で保活を行った人も・2019年3月以前に保活を行った人も「出産後すぐ~生後6ヶ月未満の期間」が最多となりました。また、直近2年間で保活を行なった人に関しては「妊娠中」に保活を開始した方が23.4%と2割を超え、2019年3月以前に保活を行った人の18.5%と比べ「妊娠中」に保活を行う人が増加傾向にあることがわかりました。
新型コロナ拡大前と比較し、保活を短期間で終了させる傾向
情報収集から実際の入園決定まで保活にかかった期間を確認したところ、直近2年間で保活を行った人に関しては「〜3ヶ月程度」が最多で41.6%、2019年3月以前に保活を行っていた人は「約半年程度」の回答が最も多く38.5%でした。また「保活に1年以上かかった」という回答が、2019年3月以前に保活を行っていた人の合計25.5%に対し直近2年間で保活を行なった方は合計20.4%と減少傾向が見られ、保活を短期間で終了させる方が増えているという結果となりました。
新型コロナ拡大後は、インターネット上で保活情報を集めるママが増加
保活に関する情報は、どのように得ていたのでしょうか。2019年3月以前に保活を行った人は「自治体の保育課の窓口に行った」という回答が最も多かったのに対し、直近2年間で保活を行った人は「各保育園のホームページ」という回答が最多となりました。また直近2年間で保活を行った人の回答が2019年3月以前に保活を行った人の回答を10%近く上回った回答として「各保育園のホームページ」以外にも「自治体の保育課のホームページ」「WEBの口コミ情報」があり、インターネット上で保活に関する情報を集めようとしているママたちの様子が伺えました。
新型コロナ拡大後は「保育園の見学」が制限。雰囲気を把握しづらい状況に
保活を行う上で大変だと感じたことを質問したところ、2019年3月以前に保活を行った人と直近2年間に保活を行った人で大きな変化が見られたのは「保育園の見学」に関する回答でした。見学にあたり何が大変だったのかを確認したところ「赤ちゃんを連れて見学をするのが大変だった」という声に続き、「コロナで見学予約が制限されていた。予約がすぐ埋まってしまい見学できなかった」「見学に行ってもコロナで教室の見学ができず、雰囲気がわかりにくかった」などの声が寄せられ、直近2年間に保活を行なった人はとくに「保育園の見学」に関してコロナウイルスの影響を感じることが多かったようです。
一方で、「パートナーの認識不足または協力が得られないこと」という項目に関してはこの2年間で減少傾向が見られました。
約半数の家庭で、第一希望の保育園に入園
希望する保育園に入園することはできたかという質問に対しては、約半数の人が「第一希望の保育園に入園できた」、約3割の人が「第一希望ではないが入園を希望していた保育園に入園できた」と回答。直近2年間に保活を行なった人と2019年3月以前に保活を行なった人の回答に大きな差はありませんでした。
まとめ
コロナ禍の保活は、感染症対策の一環として、保育園の見学を中止したり、縮小したりするケースが相次いでいます。限られた情報でベストな保育園を探すことは難しいですが、園内を動画で紹介したり、オンライン見学会を実施したりといった保育園も出てきています。今まで以上の情報収集により、ベストな選択をしたいものですね。
【調査概要】
「保活に関するアンケート調査」
調査対象:全国にお住まいの直近2年間に保活をはじめて行なったママ531名、2019年以前に保活をはじめて行なったママ649名
調査方法:自社メディア「ママスタ」内でアンケート回答
実施期間: 2020年3月3日~3月23日
実施機関:株式会社インタースペース
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社インタースペース