コロナ禍の影響により、各企業でリモートワークの導入が急速に進みました。感染リスクの軽減が当初の目的でしたが、通勤ラッシュの回避などメリットが多く、アフターコロナの世界でもリモートワークを継続する企業が多いと言われています。その一方で、自宅で快適に仕事をするための環境整備が必要になっている側面もあります。
約6割の在宅ワーカーが自宅の仕事環境を整備。うち6割以上が家具を新調
ケアスタディ株式会社が、リモートワークをしている会社員を対象として、「自宅のリモートワーク環境」に関する調査を実施。リモートワークを取り入れるようになってから、自宅の仕事環境を整えたかと質問をしたところ、59.3%の人が「整えた」と回答しました。コロナ禍によって住まいが「自宅兼職場」となり、ネット環境や部屋のインテリアなども含め、仕事のしやすい環境へ整備が必要になった人が多いようです。
自宅で仕事をするとなれば、机や椅子などの家具を今までよりも長い時間使用することになりますが、仕事スペースの家具を新調した人はどれくらいいるのでしょうか。質問をしてみると「椅子を新調した」が27.7%、「机・椅子ともに新調した」が21.6%、「机を新調した」が14.7%という結果に。合わせて6割以上の人が何らかの家具を新調し、中でも長時間座る「椅子」を新調した人の多さが目立つ結果となりました。
7割以上の人が「健康面」を考慮してリモートワーク用の家具を選択
長時間利用する環境や家具となれば、「健康面」での影響も無視することはできません。実際、企業向けに販売されているオフィス家具は、健康面を考慮したものが多く開発されています。
そこで、現在のリモートワーク環境を作った際、健康面を考慮したか問うと「とても考慮した」が19.7%、「ある程度考慮した」が52.7%と7割を超える人が健康面を考慮したことが分かりました。仕事環境が健康面に与える影響について、多くの人が自覚していると読み取れます。
その自覚に基づきアクションをとっている人も多いようで、健康面を考慮した上で取り入れたものを複数回答で問うと、
「椅子・チェア(座り心地の良いもの、姿勢が整うものなど)」が43.8%と最多で、次いで「机・デスク(高さが合うものなど)」が39.2%、「椅子に置くクッション」が36.1%、「照明器具」が28.1%と続きました。「椅子に置くクッション」という回答を含め、「椅子の座り心地」に関する回答の比率は8割近くに達しています。
また、アイテム選びの際、健康を意識してどのような機能のものを取り入れたか自由回答で聞いたところ、
・高さ調整(女性/30代/兵庫県)
・椅子の高さ調整で姿勢が整うもの(50代/女性/兵庫県)
・背もたれが大きい(50代/男性/神奈川県)
・座っていることが疲れない為の機能(50代/男性/神奈川県)
・リクライニング(50代/男性/奈良県)
など様々な回答が集まりました。その多くが「快適に座っていられる」ことを重視した内容でした。
リモートワークで「肩こり」「腰痛」「姿勢」などの悩みあり
ここまでの調査で、多くの人がリモートワークの環境と健康について意識していることが分かりました。そこで、現在のリモートワーク環境で健康面に関する悩みがあるかと質問をしたところ、55.7%の人が「悩みがある」と回答しました。
では、具体的にどのような悩みを抱えているのでしょうか?複数回答で質問をしたところ、
「肩がこる」が52.7%と最も多く、次いで「腰が痛くなる」が49%、「姿勢が悪くなる」が47.8%と続きました。
いずれも、体にフィットしていない椅子や机を利用している時に起こりがちな症状です。
健康面を意識している人も、現状としては、体にフィットした家具に出合えていない場合が多いのかもしれません。他にも様々な回答が集まっており
・猫背になる(30代/女性/神奈川県)
・背中が丸くなり腰に負担がかかって痛い(40代/男性/東京都)
・運動不足からの身体異常。(30代/男性/神奈川県)
・体重が増える(40代/女性/東京都)
など、運動不足に関する回答が目立ちました。また、マウス操作などで生じることが多い腱鞘炎も、リモートワークならではの悩みと言えるかもしれません。
まとめ
リモートワークを快適に、健康を保ちながら継続するためには、自宅など仕事をする場所の環境づくりが大切です。肩こりや腰痛に悩まされている人は、仕事環境を見直してみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
「『自宅のリモートワーク環境』に関する調査」
調査対象:20代~50代のリモートワーク(在宅ワーク)をしている会社員1,053名
調査方法:インターネット調査
実施期間:2021年3月19日〜2021年3月20日
実施機関:ケアスタディ株式会社
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:ケアスタディ株式会社