在宅勤務を始めた人は「エアコン使用量」が昨年比1.8倍という調査結果。酷使した後のメンテナンス方法は?

新型コロナウイルスの感染拡大により外出の自粛が続き、在宅勤務を継続する企業も少なくありません。家で過ごす時間が増えれば、快適に過ごすために冷暖房器具などを使用する機会も増加するでしょう。コロナ禍となる前と後で、エアコンの使用量はどのように変化しているのでしょうか。

今冬のエアコン使用時間は前年比1.5倍。在宅勤務者は前年比1.8倍に!

ダイキン工業株式会社が、コロナ禍における冬のエアコン使用実態に関する調査を実施。昨冬(2019年12月~2020年2月)と、今冬(2020年12月~2021年2月)の、平日1日あたりのエアコン(暖房)のおおよその使用時間を聞いたところ、全体平均で昨冬は「5.8時間」、今冬は「8.4時間」と、前年比145%に増加したことが明らかになりました。

また、今冬に週3日以上在宅勤務をした人は、昨冬が「5.15時間」なのに対し、今冬は「9.28時間」と、エアコン(暖房)使用時間が平均4時間以上増え、前年比180%であることも分かりました。今冬に週3日以上在宅勤務をした世帯のエアコンは、例年の約2シーズン分の仕事をしていたことが判明しました。

出典:ダイキン工業株式会社「コロナ禍における冬のエアコン使用実態に関する調査」

エアコン使用再開時に経験したトラブル1位は「不快なニオイ」

これまで、エアコン使用再開時(春~夏に暑くなった時や、秋~冬に寒くなった時)に経験したトラブルを経験した人に、どのようなトラブルがあったか問うと、最も多かった回答が「不快なニオイ」で52.7%、次いで「冷えない・暖まらない」が31.4%、「吹き出し口周辺やフィルターのカビ」が24.3%という結果になりました。今冬に在宅勤務をした世帯のエアコンは、例年よりもこれらのトラブルが起こる可能性が高くなっているかもしれません。これらのトラブルを防ぐために、暖房使用終了時の掃除・メンテナンスが大切です。またエアコン使用の再開に先立ち、シーズン前にエアコンの試運転をすることも重要です。

出典:ダイキン工業株式会社「コロナ禍における冬のエアコン使用実態に関する調査」

「冬じまい」に行いたい、エアコンのメンテナンス方法とは?

今回発表された調査リリース内では、例年以上に長く使われたエアコンの「冬じまい」として、夏の冷房シーズンを快適に過ごすためのエアコンの掃除やメンテナンスのポイントも解説されています。(以下ダイキンのリリースから抜粋)

1. エアフィルターのお手入れ

画像:ダイキン工業株式会社(エアフィルターお掃除後約2週間経過の状態)

エアコンの室内機内部に空気中のホコリが入らないようにするエアフィルターは、1年間掃除しないと電気代が約25%無駄になるという実験結果もあります。掃除機でエアフィルターについたホコリを吸い取り、汚れがひどいときは、液体中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、軽く水切りして、日陰でよく乾かしましょう。汚れが少なくても、2週間に一度のお掃除をおすすめします。

エアフィルターの自動お掃除機能がついたエアコンは、基本的にエアフィルターの日常のお手入れは必要ありませんが、ダストボックスのゴミ捨てを忘れないようにしましょう。

2. エアフィルターの奥にある熱交換器が汚れていないか確認

画像:ダイキン工業株式会社(エアフィルターの奥にあるフィン)

エアフィルターの奥にある、アルミの薄い板がたくさん並んでいる部分が熱交換器で、吸い込んだ空気を温めたり冷やしたりします。薄いアルミの部分に汚れが溜まると、カビの発生や嫌なニオイの原因になる場合がありますし、空気をエアコン内部に十分に取り込めず、ファンの風量が低下し消費電力も高くなります。エアフィルターを外して熱交換器の汚れも確認し、汚れている時は、エアコンの専門業者に薬品洗浄を依頼することをお勧めします。

3. 室外機の背面に異物が挟まっていないかチェック

屋外に設置されているエアコンの室外機の周り、裏側を確認しましょう。飛んできたゴミや洗濯物が挟まっていると、室外機への風の通りが妨げられてエアコンの能力低下につながり、無駄な電気代が発生することがあります。また異物が故障の原因となることもあります。室外機の背面に異物が挟まっている場合は必ず取り除きましょう。

まとめ

おうち時間が増えるとともに、エアコンを始めとする家電製品は例年と比べて使用量が増えています。在宅勤務を日常的に行っている家庭であれば、なおさらです。今までよりも酷使したエアコンはしっかりとメンテナンスをして、次のシーズンにも快適に使用したいものですね。

【調査概要】
「コロナ禍における冬のエアコン使用実態に関する調査」
調査対象:全国の20代~60代の男女で昨冬・今冬ともにエアコンの暖房を使用し、昨冬は在宅勤務をしておらず、今冬週3日以上在宅勤務をした方 200名/今冬在宅勤務をしなかった方 200名
調査方法:インターネット調査
実施期間:2021年3月4日~3月9日
実施機関:ダイキン工業株式会社

ニュース提供元:@Press
情報提供元:ダイキン工業株式会社

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