新型コロナウイルスの感染拡大以降、感染防止策の一環として、在宅勤務を取り入れる企業が急速に増加しました。通勤せず、自宅で仕事をする生活は、日々の暮らしにどのような変化をもたらしたのでしょうか。
新型コロナ流行前と比べ「在宅仕事のしやすさ」が大切に
旭化成建材株式会社が、首都圏と関西圏の戸建住宅に住む共働き夫婦のうち、2020年の1回目の緊急事態宣言が解除された後の2020年6月以降も在宅勤務をしたことがある人を対象に、住まいに対する価値観、在宅勤務に対する意識や暮らしの満足度の変化、室内環境への意識に関する調査を実施。住まいの中で何を大切にしたいと思っているのか聞くと「ぐっすり眠れる」「家族とコミュニケーションできる」がいずれも60%を超えました。続いて、「リラックス」「安らぎが得られる」と、住まいでゆったりと過ごすことに関する項目が続き、住まいとは、家族とともに心身の休息をとる場であることが確認できました。
次に、新型コロナウイルス流行前と比べてより大切になっていることを聞いたところ、「在宅の仕事がしやすい」という回答が31.6%と最も多くなっています。また、「家族とコミュニケーションできる」は、「住まいで大切にしたいこと」と同様、2番目に挙がっており、コロナ禍で家族の大切さを再認識するとともに、新しい生活様式が浸透している様子が伺えます。
新型コロナ収束後も、半分以上は在宅勤務を希望する人が6割超え
新型コロナウイルスの収束後、出社と在宅勤務の頻度をどのくらいの割合にしたいか問うと、半分以上を在宅勤務にしたいと考えている人が62.9%に上りました。
特に週3日以上在宅勤務をしている人の回答を見ると、その割合が8割を超えています。在宅勤務のメリットを活かしながら、今後も在宅で働きたいと考えている人々が存在することがわかります。
在宅勤務時の室内環境で大切にしているのは「温度」「昼間の明るさ」
2020年の夏、在宅勤務をしている場所の環境で大切にしていたことを調査すると、「温度」が63.3%と最も多く、快適な室温で仕事をすることが大切だと考えている人が多いことがわかりました。また、「昼間の明るさ」が40.7%と続いているのは、昼間の室内の明るさとオフィスの明るさの違いがこの結果となった一因であると思われます。
まとめ
コロナ禍に多くの人が在宅勤務を経験し、家で仕事をする良さも、課題も感じていると思います。家のなかの環境をととのえることが、仕事に対する集中力や効率化、自身のストレスにも繋がるでしょう。withコロナの時代に合わせた、心地よく仕事に打ち込める環境づくりを目指してみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
「『共働き夫婦 在宅勤務経験者』の住まいと暮らしの意識・実態調査」
調査対象:1.関東(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)関西(京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県)2.30~59歳男女 持家戸建住宅居住者 3.共働き夫婦 4.2020年6月以降、自身テレワーク経験者(回答者数:757名)
実施期間:2020年9月28日~2020年10月7日
実施機関:旭化成建材株式会社