世界各地で流行し、世界保健機関(WHO)が「パンデミック(世界的な大流行)とみなせる」と表明した新型コロナウイルス。死者7,000人を超えたイタリアでは、国内ほぼ全域で外出制限を行う封鎖措置の延長を決定。日本でも、東京オリンピック・パラリンピック開催の延期が決まるなど、世界中で様々な影響が出ています。このウイルスには特効薬やワクチンがないことから、一人ひとりが予防対策を徹底し、感染をこれ以上広げないことが重要とされていますが、対策について、その実態はどうなっているのでしょうか。
7割以上がコロナ対策実施も、対策が不十分と感じる人多数
ゼネラルリサーチ株式会社が全国の10代~60代の男女を対象に行った「『新型コロナウイルス』に関する意識調査」において、新型コロナウイルス対策を実施しているかを尋ねた質問では、75.3%が「対策している」と答えています。
そこで、対策をしていると回答した人に対し、具体的な対策方法について尋ねたところ、トップは「マスクの着用」88.2%、次いで「手洗いうがいの徹底」85.3%、「人込みを避ける」68.9%と続きました。連日マスコミでも報道されている通り、主に濃厚接触による感染を防ぐための対策を行っている人が多いことが分かります。
また、現在行っている対策が完璧だと思うかを尋ねたところ、85.3%が「いいえ」と回答。マスクの着用だけでは感染を完全に防ぐことができないことや、通勤などで人込みを避けることが難しい場合もあり、自分の行っている対策が十分でないと不安に感じる人もいるようです。
対策“しない”のではなく、“できない”。物資不足が原因か
最初の質問では、24.7%の人が新型コロナウイルスの対策を行っていないと回答。一定数の人は対策をしていないことが分かりましたが、対策をしていない理由を尋ねた質問では、「対策しようにも物資が不足しているから」22.1%、「どのような対策をしたら良いかわからないから」20.0%など、対策を“あえてしない”というわけではなく、対策“できない”理由を持つ人が一定数いることが判明しました。
また、今後の対策の予定について尋ねた質問では、「タイミングを見計らって対策をする」の52.9%と「すぐにでもしたい」の13.9%を合わせた66.8%の人が、対策について前向きな姿勢を持っていることが分かりました。
まとめ
マスクやアルコール類の高額転売や、デマの拡散によるトイレットペーパーをはじめとした紙類の不足など、新型コロナウイルスは、人々の生活に様々な影響を与えています。終息の気配を見せない流行状況に不安を感じている人も少なくありませんが、厚生労働省は、石鹸による手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒、定期的な換気といった、一般的な感染症対策や健康管理の徹底を呼び掛けています。流行拡大を止めるためには、一人ひとりの意識や行動が欠かせない状況だからこそ、今後も各個人が地道な予防対策をとることが大切といえるでしょう。
【調査概要】
調査概要:「新型コロナウイルス」に関する意識調査
調査日:2020年3月10日(火)~ 2020年3月16日(月)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1,083人
調査対象:全国10代~60代の男女
調査主体:ゼネラルリサーチ
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:ゼネラルリサーチ株式会社