ほとんどの人が経験あり! 「マンションのご近所トラブル」体験談と対処法

様々な人が集まって暮らすマンションで、避けては通れないのが住民トラブル。株式会社ジャストイットが行ったインターネットのアンケートでは、なんとマンション居住経験者の95%が住民トラブルの経験ありという結果に。そこで調査の結果をもとに、具体的なトラブルとその対処法について考えました。

マンショントラブルの経験がある人は全体の95%

不動産に関するWebメディア「なるほど!不動産売却」を運営する株式会社ジャストイットは、過去・現在で分譲マンションに住んだことがある男女270人を対象に、マンショントラブルに関するインターネット調査を実施しました。その結果、回答者の95%にあたる257人が「マンショントラブルの経験がある」と回答しました。

出典:なるほど!不動産売却「マンションの住民トラブル体験談!分譲マンションに居住経験がある270人を対象にアンケート調査」

最も多かったトラブルは「騒音」。続いて「駐車場や駐輪場」

マンショントラブルの経験者に、トラブルの種類について尋ねたところ、最も多かったのが「騒音トラブル」という回答でした。続いて「駐車場または駐輪場トラブル」「隣人トラブル」「ゴミ出しのトラブル」と続きます。

出典:なるほど!不動産売却「マンションの住民トラブル体験談!分譲マンションに居住経験がある270人を対象にアンケート調査」

「騒音トラブル」の内訳には、「子どもの足音が聞こえる」「物音がする」「話声」「音楽の音量」「洗濯機の音」などが挙げられています。防音設備が整っているマンションでも、決して完全に防音できるというわけではないため、上下左右から聞こえてくる「音」がトラブルとなるケースは多いようです。

出典:なるほど!不動産売却「マンションの住民トラブル体験談!分譲マンションに居住経験がある270人を対象にアンケート調査」

そのほか、「駐車場や駐輪場のトラブル」に関しては、「駐車スペース数が足りない」「無断駐車された」という回答が多く見られました。

また「隣人トラブル」では「タバコのマナーや挨拶」「共有部分の使い方」に関わるトラブルも挙げられています。「ゴミ出し」に関しては「分別ができてない」「ゴミ出しの時間や日にちを守らない」といったマナーに関するトラブルが多く見られました。
様々な人が暮らすマンションでは、生活時間や家族構成の違いから生まれる生活音や、あらかじめ決められているマナーやルールを守らない人がいることなどからトラブルが発生するようです。

トラブルが起きた時、誰に相談する?

それでは、こうしたトラブルに見舞われた際、誰に相談すればよいのでしょうか?

アンケートではおよそ半数が「管理人または管理会社」と答えています。

出典:なるほど!不動産売却「マンションの住民トラブル体験談!分譲マンションに居住経験がある270人を対象にアンケート調査」

賃貸物件の場合、管理人や管理会社から直接注意を呼びかけてもらうことで問題が解決されることがあります。また入居者が注意に応じずトラブルが改善されない場合、管理会社は入居者に退去を勧告することともできるので、まずは管理人や管理会社に相談してみましょう。その他の相談先には以下が挙げられます。

・役所、役場(生活課)、町内会

基本的に役所や役場では問題解決への助言がもらえるのみで、解決へのアクションは自分で起こす必要があります。ただし、騒音や悪臭など他住民にも大きな影響がある場合には、直接対応してもらえることもあります。同様に、町内会や自治会に加入しているのであれば、そこで相談するのも一案です。

・警察

悪質なトラブルの場合は警察に相談する方法もあります。相談は匿名でも可能なので、トラブルの相手に自分の名前を知られてしまうのでは、という心配もないでしょう。

・弁護士

上記の相談先に相談しても解決しない時には、弁護士に依頼する手段もあります。費用は着手金、報酬金(成功した場合)及び実費(事件処理のため実際に出費される費用)を支払います。なお、弁護士に相談したところでいきなり裁判になるケースは少なく、まずは話し合いで解決を図るのが一般的です。

トラブルを回避するためには

マンショントラブルを100%防ぐことは困難ですが、事前に想定されるトラブルを知っておくことでトラブルの回避に繋がります。集合住宅では、ライフスタイルや家族構成の違いがトラブルの原因となることが少なくありません。小さな子どものいる家庭は、同じように子どもがいる世帯の多いマンションに入居するのが無難かもしれません。

加えて物件の下見の際は、共有部分のチェックも行うと良いでしょう。ごみ捨て場や駐輪場の使い方から、他の住民の様子がある程度分かるかもしれません。また、引っ越してからは毎日の挨拶など普段からコミュニケーションを取っておくとトラブルに至る前に解決できることもあるでしょう。

まとめ

憧れの新居を手に入れても、隣人・近隣トラブルで手放すことになるのは回避したいもの。トラブルに関しては多くの人が管理会社に相談すると回答していることから、マンション購入時には物件はもちろんですが、管理会社についてもしっかり対応してくれる会社かどうか確認しておくと、万が一の時も安心ですね。

加えて自分が「加害者」とならないよう、先に述べた事例の各項目に注意しながら快適な生活を送りましょう。

【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:分譲マンションに居住経験がある全国の男女270名
調査実施日:2020年1月29日(水)~2020年2月2日(日)
調査監修:井上恵子氏(一級建築士)

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社ジャストイット

(最終更新日:2021.03.19)
~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア