老後の資金として公的年金以外にもおよそ2,000万円が必要であるという、金融庁に提出された金融審議会の報告書が大きな話題を呼んだ、いわゆる「老後2,000万円問題」。これをきっかけに将来の資産について考え始めた人も多いのではないでしょうか。今回は、インターネット銀行「株式会社じぶん銀行」が20~40代の全国のビジネスパーソン男女500名を対象に実施した、「資産運用」に関するアンケート結果を紹介します。
25%が10年後の目標貯蓄額を「1,000万円以上、3,000万円未満」と回答
2020年の目標貯蓄額を尋ねた質問では、26.6%が「100万円以上、200万円未満」と回答し1位になっています。その10年後、2030年の目標貯蓄額は「1,000万円以上、3,000万円以下」という回答が最も多く25.0%に上っています。貯蓄の理由については、2020年の1年間では半数近くの47.4%、2020年~2030年の10年間でも58.5%の人が「老後資金」と答えており、多くの人が老後の生活のために資金が必要だと認識していることが伺えます。その一方で、現在の貯蓄額を尋ねると17.4%が「貯蓄ゼロ」と回答。「老後のために資金が必要」と考えながらも、今現在は貯蓄できていない人が多いという結果になっています。
現在資産運用をしている人は37.6%で、人気は「株式」や「投資信託」
老後のため、将来のための目標貯蓄額を達成する手段の一つとして、資産運用が考えられます。今回のアンケートでは37.6%が現在、資産運用を行なっていると回答。また、運用中の商品で最も多かったのは「株式」で55.3%、2位は「投資信託」で47.9%となっています。一方で、資産運用を行っていないと回答した人に、資産運用に興味があるかどうかを尋ねると、約半数の48.4%が「興味がある」と回答しています。また、「2020年に始めたい資産運用商品」について尋ねた質問では、「株式」が36.0%と最も高く、続いて「定期預金」が25.4%、「NISA」が20.2%、「投資信託」が16.6%、「iDeco(確定拠出年金)」が16.4%となっています。未だ貯蓄は人気ですが、投資の割合も一定数あり、注目が高まっていることが伺えます。
年収が高くなるほど、資産運用を行なっている割合が高い
資産運用の経験について年収別に「200万円~400万円未満」「400万円以上~600万円未満」「600万円以上」で比較すると、年収が高い人の方が、資産運用を行なっている割合も高いという結果になりました。また「資産運用を行なっていない」と回答した人をみると、20代・30代・40代のどの世代においても、「200万円~400万円未満」の割合が最も高く、年収が低いために資産運用をしていない人が多いと考えられます。「資産運用=まとまった資金が必要」という印象があるのかもしれませんが、毎月自動的に一定額を積み立てて投資を行う積立投資信託や、100株や1,000株などの単元単位ではなく10株単位で取引できる「ミニ株」(単元未満株)など、少ない資金で行える商品もあります。無理をせずに少しずつ増やしていく方法を考えてみても良いかもしれません。
まとめ
老後や将来のため、資産形成の必要性を認識している人が多い一方で、なかなか貯蓄できない人が多い現代。資産運用を行う人も増えつつありますが、年収が高く余裕資金で行なっている人が多いようです。少額から行える資産運用の商品もあるので、「年収が低いから」「資金に余裕がない」と諦めている人も、自分に無理のない方法を検討してみてはいかがでしょうか。
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社じぶん銀行
(最終更新日:2021.03.29)