「実家に荷物置きっ放し」問題、6割が”空の子ども部屋”を活用できず

子育て世帯にとって子どもの独立は、それまでの暮らし方が大きく変化するタイミングです。独立に伴い子ども部屋が空くという家庭も多いのではないでしょうか。しかし、スマートフォンを活用した収納サービスを展開する株式会社サマリーの「お子様の荷物に関する調査」によると、家を出た子どものうち4人に3人が、独立後も実家に荷物を置いたままにしていることが判明しました。そこで今回は、子どもが独立した後の実家の荷物事情と、荷物の整理方法について考えました。

約60%が空いた子ども部屋を活用できず

進学や就職、結婚などで子どもが独立する際、荷物を置いたままにしている割合は約7割。なかでも、どのくらいの量の荷物を実家に置いたままにしているかという質問では、以下のような結果になりました。

出典:お子様の荷物に関する調査(サマリーポケット 調べ)

「押入れ1個分」20%、「0.5部屋分」16%、「1部屋分」12%、「それ以上」2%を合わせると、半数の家庭で押入れ1個分以上の荷物が置きっ放しになっていることが分かります。

子どもが置きっ放しにしている荷物については、「とても邪魔」10%、「どちらかというと邪魔」35%を合計した45%が「邪魔だ」と回答しており、女性に絞ってみると60%が「邪魔だ」と感じていることから、父親より母親の方が子どもの荷物に関して邪魔だと感じる傾向にあることが分かります。

出典:お子様の荷物に関する調査(サマリーポケット 調べ)

半数以上の母親が負担に感じている子どもの荷物ですが、子どもに片付けてほしいと伝えたかどうかの質問では、29%が「まだ伝えていない」と回答しています。その理由としては、「子供が狭い家に住んでいてかわいそうだから」が48%と、約半数が住宅事情を理由に挙げています。

出典:お子様の荷物に関する調査(サマリーポケット 調べ)

国土交通省のデータによると新築の持ち家の平均延床面積は、1999年の139.3平方メートル(約42.2坪)から2017年の120.5平方メートル(約36.5坪)へ減少しており、18年間で約10畳も住宅が小さくなっていることがわかります。1人暮らしでワンルームマンションに住んでいる場合など、自分の住まいに比べ手狭な住宅に住む子どものことを気遣い、なかなか荷物を引き取るよう言い出せない人が多いようです。

スマホ収納サービスを使って“収納をクラウド化”。年末年始にらくらく荷物整理

具体的に、どんな荷物を実家に置きっ放しにしているのでしょうか。同調査のランキングの結果は以下の通りです。

1位:本
2位:洋服
3位:思い出の品
4位:コレクション品
5位:スポーツ用品
6位:家具
7位:布団
その他:化粧品、仕事道具、楽器など

学生時代の思い出の品や打ち込んでいたスポーツの道具など、本人にとって思い入れの強いと思われるものが特に多くランクインしました。こういったものは親であっても処分するか否かの判断がつきにくいもの。実際に親が子の許可なく荷物を触ったり処分したりしたところトラブルが発生したという声も数多く届いています。

・「古くてかなり匂いのするスニーカーがあり、もう履かないものだと思って捨てたら数か月後に捨てたのかと聞かれて、捨てたと言ったら『勝手に捨てないでくれ』と文句を言われました」(61才男性)
・「化粧品などをいろんな場所に置きっぱなしにしてあるので、空だと思って捨ててしまった化粧品があり、なぜ確かめずに捨てたのかと怒られました」(60才女性)
・「漫画本をもう読まないと思って処分したらとても怒られた」(69才女性)
・「要らなそうな物を片付けるというと、今度自分でするから触らないで欲しいと言う。片付けを手伝いたいがなかなか進まない」(57才女性)
・「ゴミ箱のそばに冬用のコートを無造作に置いていたのでゴミ処理して欲しいと思いゴミと一緒に捨てた」(70才男性)
・「高校生の制服はもう着ないので捨てた。思い出としてとっておいて、いつかネットで売ろうと思っていたそうです。あきれてしまいました」(62才女性)

親世代としては子どもの独立後、自宅のリフォームや、子ども部屋を趣味の部屋や書斎として使用したいと考える人もおり、上記のような状態ではなかなか荷物が片付かず、ストレスを感じるケースもありそうです。

そんな時に活用したいのが、トランクルームなどの収納サービスです。市場調査とマーケティングを行う矢野経済研究所によると、収納サービスの市場規模は2013年度から5年連続で年率10%のペースで拡大を続けており、2020年度には800億円を超える見通しだそうです。コンパクト化する日本の住宅事情に加え、近年テレビコマーシャルなどを通して収納サービスの認知度が高まったことから利用者が増えたと考えられており、そのサービスの種類はレンタル収納、コンテナ収納、トランクルームと様々です。

なかでもサマリーポケットをはじめとする宅配型の収納サービスは、比較的新しいサービスとして注目を集めています。スマホ収納サービスのなかには、モノの預け入れから取り出しまで全てスマートフォンやパソコンで管理でき、預けた荷物をスタッフが写真撮影してリスト化してくれるサービスもあるため、預けた荷物を忘れてしまうリスクも防げます。

また、必要になったものは指定した住所に送付してもらえるので実家で片付けた荷物を子どもの家に届けてもらうことも可能です。いわば「収納をクラウド化」するという考えの新しいサービスです。

まとめ

年末年始の帰省は置きっ放しの荷物を整理するのに絶好の機会です。実家の大掃除を手伝うついでに、独立前に使っていた部屋を確認してみてはいかがでしょう。すぐには使わないけれど大切な荷物を“収納をクラウド化”するスマホ収納サービスに預ければ、すっきりとした気持ちで新年を迎えられますよ。

【調査概要】
調査名:お子様の荷物に関する調査
調査実施日:2019年7月
調査手法:インターネット調査
調査対象者:年齢不問、男女、子供あり(子供が独立しており同居していない・配偶者とは同居を続けている)333人
対象者居住地域:全国

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社サマリー

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