早いもので、今年も残すところ1ヶ月となりました。「今年のうちに、住宅購入の目途をつけておきたい」と考えている人もいることでしょう。そんなときに気になるのが、住宅ローン金利です。12月の【フラット35】金利はどのように推移したのか、金利動向をチェックしましょう。
米中貿易交渉の影響により、長期金利が上昇ムードに
長期金利の指標となる「国債金利(新発10年国債利回り)」は、景気や物価の状況により変動し、住宅金融支援機構債の表面利率も合わせて推移。11月の長期金利が上昇ムードなのは、米中貿易協議の進展を期待するあらわれだと言われています。詳しくは、千日太郎さんの連載「【フラット35】長期金利が急上昇で2019年12月の金利はどうなる?」でご確認ください。
連動して、11月20日に発表された第151回機構債の表面利率は、先月から0.05%引き上げて0.26%となりました。住宅金融支援機構債の表面利率とほぼ同様に上下する【フラット35】の金利は、どのように変動したのでしょうか?
2019年12月の【フラット35】金利は、先月に続き引き上げ
今月の、全期間固定金利型住宅ローン【フラット35】の融資率9割以下、返済期間21~35年の金利は先月から0.04%引き上げで、機構団信を含めて1.21%に。
融資比率9割以下・返済期間15~20年の金利も0.04%引き上げ、1.16%となりました。
また、物件価格の4割以上の頭金があれば、従来の【フラット35】よりも低い金利が適用される新商品「ARUHIスーパーフラット6」は1.01%。
物件価格の3割以上の頭金があれば、従来の【フラット35】よりも低い金利が適用される「ARUHIスーパーフラット7」は1.06%。
物件価額の2割以上の頭金があれば、従来の【フラット35】よりも低い金利が適用される「ARUHIスーパーフラット8」は1.11%。
物件価格の1割以上の頭金があり、年収に対する年間返済額「返済負担率」が20%以内であれば利用できる「ARUHIスーパーフラット9」は1.16%と、いずれも先月の金利から0.04%引き上げとなりました。
参考:最新の住宅ローン金利はこちら【ARUHIフラット35】
まとめ
今月の【フラット35】は全タイプともに、0.04%の引き上げとなりました。先月に引き続き金利が上がり「このまま上昇局面に入るのではないか」と不安に感じている人もいるでしょう。とはいえ、現時点では引き続き、低水準の金利を維持しています。今後の金利動向に注目しながら、借り入れ・借り換えを考えてみてはいかがでしょうか。
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(最終更新日:2020.10.29)