ナンバープレートがかわいい!オシャレなご当地プレートを要チェック!

さまざまな図柄を取り入れ、その土地の魅力が伝わるようデザインされた「ご当地ナンバー(地方版図柄入りナンバープレート)」。2018年10月1日の交付開始から1年、その普及状況を見てみましょう。

そもそも「ご当地ナンバープレート」は何のため?

「ご当地ナンバープレート」は2015年に閣議決定された「『日本再興戦略』改訂2015」において、地域振興、観光振興に資する施策として盛り込まれているもの。日本デザインナンバー財団(JDN)への「寄付あり(1,000円以上100円単位)」と「寄付なし」の2パターンがあり、寄付金は導入地域の交通改善や観光振興に充てられます。2014年に国土交通省がご当地ナンバー導入地域の地方自治体を対象に行った調査では、93%が導入を検討していると回答。「県内観光地、名産等の知名度向上による地域活性化を図りたい」「ご当地キャラクターを使用することにより、地域のPR効果や地域への愛着心の醸成を図りたい」「世界遺産をPRするとともに、寄付金を環境保護に使用したい」といった声も寄せられており、地域振興・観光振興の施策の一つとして大いに注目されていることがわかります。

申し込み状況に見る人気ランキング

現在、「ご当地ナンバープレート」を導入しているのは41地域。2019年7月末の時点で申し込み数が多いベスト5は次の通りです。

「ご当地ナンバープレート」申し込み数ベスト5
※2019年7月末現在。情報提供元:国土交通省自動車局自動車情報課

1位の熊本は、図柄に人気のゆるキャラ「くまモン」を採用。右サイドからひょっこり顔をのぞかせる可愛らしいデザインになっています。

「熊本」のご当地ナンバープレート ※「寄付あり」のサンプル

2位の福山は広島県民が誇るプロ野球チーム「広島東洋カープ」のマスコットキャラクター「カープ坊や」をモチーフにしています。

「福山」のご当地ナンバープレート ※「寄付あり」のサンプル

3位は仙台。戦国大名・伊達政宗と伊達家で最も格の高い家紋「三引両紋」、仙台七夕まつりの七夕飾りをあしらい、仙台に息づく「伊達な文化」を表現しています。

「仙台」のご当地ナンバープレート ※「寄付あり」のサンプル

4位は愛媛。こちらは瀬戸内海と太陽に見立てたミカン、ゆるキャラの「みきゃん」を採用し、愛媛の魅力発信効果を狙っています。

「愛媛」のご当地ナンバープレート ※「寄付あり」のサンプル

5位の奈良は、法隆寺の五重塔と奈良公園の鹿という、修学旅行などで全国になじみのあるモチーフを使用。桜やモミジをあしらい、日本の四季もイメージさせます。

「奈良」のご当地ナンバープレート ※「寄付あり」のサンプル

参考までに、2019年3月末時点の申し込み率(自動車保有台数に対する申し込み件数の割合)ベスト5は次の通り。

自動車保有台数に対する申し込み件数の割合
※2019年3月末現在。国土交通省自動車局自動車情報課提供のデータを基に算出

ここでも福山、仙台、熊本が上位にランクイン。そして、2位、3位に、世界文化遺産にも選ばれている日本一の名山・富士山をモチーフにしている山梨、静岡がランキングしていることからも、「ご当地ナンバープレート」は、地域性がわかりやすく表現された、自動車所有者の郷土愛をくすぐるデザインのものが人気といえそうです。

2020年には新たに17地域で交付開始

2020年5月には知床、苫小牧、弘前など17の地域で「ご当地ナンバープレート」の交付がスタート予定。つい先日10月18日にデザインが発表されたばかりです。東京湾に架かる東京ゲートブリッジを大胆にあしらった「江東」、ヒグマやエゾシカ、オジロワシなどを描き雄大な自然をイメージした「知床」、戦国の名将・上杉謙信をモチーフにした「上越」、小湊鉄道の里山トロッコ列車が走るのどかな風景を描いた「市原」、ヤマタノオロチが空を舞う「出雲」など、いずれもその地域を想起させるデザインになっています。それぞれの申し込み件数がどのように伸びていくのか、今後も注目したいところです。

「江東」のご当地ナンバープレート ※「寄付あり」のサンプル
「知床」のご当地ナンバープレート ※「寄付あり」のサンプル
「上越」のご当地ナンバープレート ※「寄付あり」のサンプル
「市原」のご当地ナンバープレート ※「寄付あり」のサンプ
「出雲」のご当地ナンバープレート ※「寄付あり」のサンプル

今だけ! 特別仕様ナンバープレート

「ご当地ナンバープレート」ではありませんが、今、この時だけの特別仕様のナンバープレートもあります。東京オリンピック・パラリンピックの開催に合わせたもので、それぞれのエンブレムがあしらわれたプレートが前後2枚1組になっています。申込期間は2020年9月末ごろまで。交付料金は地域によって異なりますが、JDNへの「寄付あり(1,000円以上100円単位)」にすると、背景に図柄の入ったプレートにすることも可能。寄付金は、大会開催に必要となる交通サービスのバリアフリー化に役立てられます。

ご当地ナンバープレートで地域の発展に貢献

郷土の自然やゆかりの人物、ご当地キャラクターなどを取り入れ“郷土愛”をくすぐる「ご当地ナンバープレート」。地域の魅力を発信する効果が期待されています。また「寄付あり」なら、寄付金が地域の交通改善や観光振興に役立ちます。皆さんもマイカーに取り入れて、地元の発展に一役買ってみませんか?

(最終更新日:2021.03.29)
~こんな記事も読まれています~