11月の第1土曜日は「FPの日」 家計の悩みを無料相談できるチャンス

日本FP協会では毎年11月の第1土曜日を「FPの日」と定めています。その前後約1ヶ月の間、ファイナンシャル・プランナー(以下FP)によるセミナーや相談会などが全国各地で行われます。お金に関する疑問や不安があるものの「FPに相談するのはハードルが高い」と感じている人にとって無料で気軽にFPへ相談できるチャンスです。今回は「FPの日」にちなんだイベントについてご紹介します。

そもそもFPってどんな人?

FPとはファイナンシャル・プランナーのことです。FPは、お金の専門家、特に家計の専門家といえます。FPの守備範囲は広く、住宅ローンに関する悩みの他、「投資・貯蓄」「年金」「ライフプラン」「保険」といった、暮らしに直結するお金の悩みに対し、総合的なアドバイスをしてくれます。

住宅ローンや保険、年金についての情報はセミナーや書籍でも得ることができます。ですが、セミナーや書籍は広く一般の人に向けた情報を扱うので、必ずしも自分のケースに合った情報が得られるわけではありません。その点、FPは個別相談に応じてくれるので、自分が知りたい情報や欲しいアドバイスをもらうことができます。

FPに相談できること

FPに相談できること
広い視点で家計全般を見たアドバイスを受けることができます

たとえば住宅ローンに強いなど、FPごとに得意分野はありますが、どの分野についても基礎的な知識を持っている守備範囲の広さがFPの強みです。

住宅ローンについて相談した場合でも、単に住宅ローンの選び方についてアドバイスするだけでなく、借り入れの際の返済計画を立てたり、返済が苦しくなった場合の家計の見直しなど、広い視点で家計全般を見たアドバイスを受けることができます。

相談の形態はFPによって違っています。有料相談の場合、1時間当たりの相談料としては5,000円〜1万円程度が多いようです。有料相談を希望する場合は、事前に相談料の確認をしておきましょう。

無料相談を謳っているFPもいますが、顧客獲得のために初回だけ無料にしている場合もありますし、相談に来た人に保険などの金融商品を販売することで手数料を得ている場合もあります。また、金融機関の住宅ローン相談会でFPに相談できる場合もあります。

中立の立場からアドバイスをもらいたい場合は、相談料を明記している独立系のFPをおすすめしたいところです。

FPの日とは?

「FPの日」とは、日本FP協会が2004年から開催しているイベントで、2019年に16回目を迎えます。

具体的には、毎年11月第1土曜日を「FP の日」(2019年は11月2日)と定めて、その前後1ヶ月間、FPによる「くらしとお金」に関するセミナーや相談会など(FPフォーラム)を各都道府県で開催しています。

2019年は10月19日(土)〜11月30日(土)の期間、全国50支部で全57回のセミナー・相談会が行われます。参加費は無料で、お住いの地域にあるFP協会の支部で参加申し込みをすることができます。※詳しくは日本FPホームページをご覧ください。

FPの日に参加するとどんなことができるの?

「FPの日」で行われるFPフォーラムでは、無料でFPによるセミナーを受講したり、くらしとお金に関する悩みを相談したりすることができます。具体的にどんなことができるのか、ご説明しておきましょう。

「FPの日」に参加するとできること
「FPの日」に参加するとできること

くらしとお金のセミナー

「くらしとお金のセミナー」では、家計管理のコツや教育費の準備、マイホームの購入など、家計関連の様々なテーマのセミナーを聞くことができます。また、iDeCoやつみたてNISAなどによる資産形成についてのセミナーも行われています。

地域によっては、ワークシートを使って、ライフプランなどをFPと一緒に考えるワークショップも開催されています。

FPによる無料相談会

無料相談会では、住宅ローンの返済計画、子どもの教育資金、老後資金など、くらしとお金に関する悩みや疑問を相談することができます。相談を受けるのは日本FP協会認定のFP(CFP・AFP認定者)で、個別のケースに応じたアドバイスを受けることができます。

FPに個別相談を依頼すると有料の場合が多いのですが、無料でFPへの個別相談を体験できるのは大きなメリットといえるでしょう。

子ども向け金銭教育

地域によっては、親子で参加できる「おこづかいゲーム」や「お買い物ゲーム」といった体験型のゲームが実施されています。ゲームを通して子ども向けの金銭教育を体験することができます。たとえば、「おこづかいゲーム」では、おこづかいを「いくらもらったか」「いくら使ったか」を、おこづかい帳に書き込むことで、おこづかい帳の役割や使い方、お金の使い方を学ぶことができます。

近年では、子どもの頃からの金銭教育の大切さが徐々に注目されてきています/PIXTA

子どもたちにお金の大切さや、お金との上手な付き合い方を学ばせるよい機会といえるのではないでしょうか。

FPからアドバイス

なかなか収入が増えない状況や公的年金の不透明さなどから、住宅ローンの返済や老後資金の準備に不安を持つ人が増えているようです。FPに相談したいと思っても、いきなり有料相談を申し込むのはハードルが高いと考える人も多いことでしょう。

「FPの日」に行われるFPフォーラムでは、くらしとお金に関する様々な情報を得ることができますし、FPによる無料相談を受けることもできます。

マイホーム購入や子どもの教育資金の準備など、人生には大きなお金が必要になるタイミングがあります。安心して老後を迎えるためには、いつ、どんなお金がどれくらい必要なのか、ライフプランに基づいて資金計画を立てることが重要です。

「FPの日」をきっかけとして、マイホーム購入や家計管理、教育費などライフプラン設計や資産形成について考えてみてはいかがでしょうか。

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