2019年10月1日、消費税率が8%から10%に引き上げとなりました。これから住宅購入を検討する人は、住宅ローン控除の期間延長をはじめとする救済策を賢く利用しながら、少しでもお得にマイホームを手に入れたいところです。
いずれにしても、気になるのは住宅ローン金利でしょう。
3ヶ月連続で下がり続けた【フラット35】金利。今月の動向は?
2019年7月以降、【フラット35】の金利は下がり続けていました。気になる金利の動向は、長期金利の指標となる「国債金利(新発10年国債利回り)」と連動する、住宅金融支援機構債の表面利率が大きく関係します。9月20日に発表された、第149回機構債の表面利率は0.15%で、先月から据え置きとなりました。合わせて、【フラット35】の金利は、どのように変動したのでしょうか?
2019年10月の【フラット35】金利は返済期間15~20年を除き、史上最低金利を維持!
今月の、全期間固定金利型住宅ローン【フラット35】の融資率9割以下、返済期間21~35年の金利は先月から据え置きで、機構団信を含めて1.11%に。
融資比率9割以下・返済期間15~20年の金利は0.01%引き上げ、1.06%となりました。
また、物件価格の3割以上の頭金があれば、従来の【フラット35】よりも低い金利が適用される新商品「ARUHIスーパーフラット7」は0.96%。
物件価額の2割以上の頭金があれば、従来の【フラット35】よりも低い金利が適用される「ARUHIスーパーフラット8」は1.01%。
物件価格の1割以上の頭金があり、年収に対する年間返済額「返済負担率」が20%以内であれば利用できる「ARUHIスーパーフラット9」は1.06%と、いずれも先月の金利から横ばいとなりました。
参考:最新の住宅ローン金利はこちら【ARUHIフラット35】
【フラット35】制度変更により、今まで以上に利用しやすい住宅ローンに
なお、【フラット35】の制度変更により、2019年10月1日以降に借り入れを申し込む場合、【フラット35】地域活性化型の対象事業が拡充され、建設費・購入価格の上限を1億円とする制限が撤廃されました。
加えて、2019年10月1日以降に融資を実行する場合、融資比率9割を超える【フラット35】(買取型)の金利は従来、融資比率9割以下の場合の金利に年0.44%を上乗せしていましたが、制度変更により年0.26%の上乗せに引き下げとなりました。また、【フラット50】の融資率の上限が6割から9割に引き上げとなり、融資限度額も6,000万円から8,000万円に引き上げとなっています。詳しくは、住宅金融支援機構のお知らせをご確認ください。
まとめ
今月の【フラット35】は返済期間15~20年タイプを除き、先月の金利から据え置きとなりました。引き続き、過去最低水準の金利で借り入れ・借り換えが可能です。特に、住宅ローンの借り入れを検討している人は、控除期間が3年間延長された住宅ローン減税や、増額されたすまい給付金、エコポイントなどの優遇策を活用できます。金利も低いこの機会に検討してみてはいかがでしょうか?
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(最終更新日:2019.10.09)