平成28年度に都が実施した調査では、都内のスギ花粉症の推定有病率は、48.8%と推計されています。もはや2人に1人が花粉症と言っても過言ではありません。そんな花粉症の人にとっては憂鬱な季節がやってきます。 すでに巷では花粉を感じ始めている声もチラホラと聞こえており、敏感な人は症状が出始めている可能性があります。 マンションや戸建てなどご自宅の形態にかぎらず花粉の屋内への持ち込みは気を付けるべきですが、マンションは集合住宅だからこそ、多くの人が花粉を持ち込みやすい環境と言えそうです。 そこで本格的な花粉の飛散が始まる前に、生活で気を付けるべきことを、東京都の福祉保健局の情報をもとにまとめました。
平成28年度に都が実施した調査では、都内のスギ花粉症の推定有病率は、48.8%と推計されています。もはや2人に1人が花粉症と言っても過言ではありません。そんな花粉症の人にとっては憂鬱な季節がやってきます。
すでに巷では花粉を感じ始めている声もチラホラと聞こえており、敏感な人は症状が出始めている可能性があります。
マンションや戸建てなどご自宅の形態にかぎらず花粉の屋内への持ち込みは気を付けるべきですが、マンションは集合住宅だからこそ、多くの人が花粉を持ち込みやすい環境と言えそうです。
本格的な花粉シーズンが始まる前に、症状を悪化させないために気を付けておくべきポイントをまとめてみました。
東京では2月の3連休あたりから飛び始める予想
東京都の花粉症対策検討委員会が1月23日に発表した内容によると、2019年の都内のスギ・ヒノキ花粉花粉の飛散開始日は2月11日から14日ごろで、例年よりやや早めになる見込みです。
また今春の飛散花粉数は例年の1.2倍、昨春の6割程度とのこと。例年に比べ、多く飛ぶ予想がされています。
都内でスギ花粉が連続して飛散し始める日(飛散開始日)は、今回の予想の通り例年、2 月中旬ごろです。初診患者数が最も多くなるのは 2 月後半から 3 月前半となるそうです。
しかし、都が、千代田区内の一診療所で行った平成30年の調査では、飛散開始日の前から、受診する人(初診患者)がみられました。敏感な人だと花粉症の症状が1月下旬~2月上旬に出てくるのです。
花粉シーズンの生活の心得
1.風邪をひかないこと
花粉の飛散シーズン前に風邪を引くと、鼻などの粘膜の上皮が弱くなり、花粉症の症状がひどくなることがあります。
2.お酒を飲みすぎないこと
血管を拡張させてしまい、鼻づまりや目の充血などの症状を起こりやすくしてしまいます。
3.喫煙も控えめに、喫煙している人に近寄るのも注意を
タバコの煙は、鼻の粘膜を直接刺激し、鼻づまりを悪化させる原因になります。
4.バランスの良い食生活を心掛ける
特定の食材を摂取することで症状が大きく改善するような効果は、現在確認されていません。このように、風邪やお酒、喫煙などに気を付けるとともに、寝不足・過労にも注意し、規則正しい生活を送ることが重要です。
外出時や帰宅時に花粉を避ける方法
目や鼻に花粉が付かないようマスクやメガネを着用するというのは基本ですが、特に女性は髪のスタイルにも工夫を。髪が長い場合は束ねるなど、頭髪に花粉がつかないように工夫しましょう。
帰宅したときには、洋服や髪の毛に付いた花粉をよく払い落としてから家の中に入り、うがい・手洗い・洗顔をしましょう。
家の中での掃除・洗濯では、掃除の際は、掃除機の使用に加え、ぬれ雑巾等で拭くことも効果的です。洗濯物はできるだけ屋内に干しましょう。布団は、布団乾燥機の使用が望ましいですが、屋外に干した場合でも、掃除機をかけることで、ある程度花粉を除去することができます。
花粉はどんな日に多く飛ぶのか?
スギ花粉は小さく、とても軽いため、数百キロメートル以上離れた遠くのスギ林から風に運ばれ、都心にまで飛んでくることもあります。
通常、次のような日に花粉が多く飛散するといわれます。
・最高気温が高めの日
・雨の日の翌日で天気が回復した日
・風が強く晴天で乾燥した日
まだ寒さが目立つ時期でも、花粉は風があれば少量でも飛んできますし、空気が乾燥していれば、空気中に舞っています。
本格的にやってくる花粉シーズンに備えて、日々の暮らしでも対策を気にかけてください。
(最終更新日:2019.10.05)