トラブルの恐れも? マンションのベランダ掃除にはコツがある!

マンションのベランダは、洗濯物を干したり観葉植物を育てたりするのに便利な場所ですが、外に面しているので放置しておくと汚れが溜まりがち。いざ掃除するときには、やり方を間違えるとご近所トラブルになりかねないので、正しいやり方を覚えておくことが大切です。ポイントをおさえた掃除方法で、気持ちの良いマンション生活をしていきましょう。

ベランダ掃除は定期的に

マンションのベランダやバルコニーは屋外にあるため、雨風や排気ガスなどの影響で汚れが溜まりやすくなっています。ホコリをはじめとした鳥の糞や排ガスなど、日々の汚れだけでなく、さらに季節や日によっては「花粉」や「PM2.5」そして「黄砂」といった健康被害に影響のある粒子が溜まる可能性もあります。

一方、ベランダやバルコニーは洗濯物を干したり、テーブルを置いてお茶をしたりとマンションの住民にとって憩いの場所。天気が良ければ毎日使っている家庭も多く、使用頻度は高いですから、汚れが溜まったままでは生活に悪影響が出てしまいます。

よく使う場所だからこそ、こまめに掃除をして、清潔さを保てるようにしましょう。ベランダやバルコニーをきれいにしておくことで、毎日を気持ちよく過ごせることにつながります。

マンションのベランダ掃除の注意点

早速ベランダやバルコニーの掃除に取りかかりたいと思った人や、すでに定期的な掃除をしている方も、マンションの住民トラブルにならないように注意が必要です。マンションのベランダやバルコニーは「共有部分」にあたるため、近隣住民へ迷惑をかけない掃除を心がけましょう。

自分では気付かないうちに迷惑をかけているのはもちろん「ちょっとくらいなら…」と思ってやったことがトラブルになる可能性もあります。

たとえば、排水口に水を流すときは、隣の住戸と共有であれば汚れに気をつける、防水加工されてない場合は大量の水を流さないといった配慮をするようにしましょう。

空気が乾燥しているときなどほこりが舞いやすいタイミングで掃除をすると、周辺の住戸の洗濯物にほこりが飛んで行ってトラブルの原因になることもあります。自分の都合だけでなく、設備や天候の状況も把握して掃除するようにしましょう。

マンションベランダ掃除のコツ

それでは具体的に、マンションのベランダやバルコニー掃除のやり方やコツを紹介します。掃除で使う道具や、おすすめのタイミングなども確認していきましょう。

1.周囲の状況をチェック

マンションのベランダ掃除を始める前に、まずは掃除ができる状況かをチェックするようにしてください。乾燥してほこりが舞いやすかったり、近隣住民が布団や洗濯物を干していたりする状況で掃除をすると、自分が掃除して舞ったほこりによって迷惑をかけてしまいます。

広いベランダやバルコニーがあるマンションではテーブルを出してお茶している家庭もあるので、より注意が必要です。マンションは集合住宅なので、上下階の住戸や隣接する住戸のことを考えながらチェックしましょう。

なるべく風の強い日や、晴天の日はベランダ掃除を避け、砂やほこりが舞いにくい風の弱い日に行ってください。特に湿度が高い時期や、小雨の日はほこりが舞いにくいのでおすすめです。また、空気が湿っているときのほうが汚れを集めやすいので、作業の時短にもなります。どうしても晴天続きのときに掃除がしたい場合は、霧吹きスプレーなどを用意してベランダ内を適度に湿らせてから行うようにしましょう。

2.必要な道具はすべて手元に用意

周囲の状況が確認できたら、マンションのベランダ掃除に必要な道具をすべて手元に揃えるようにしましょう。手すり掃除や床掃除などで使う道具が違いますので、いちいち道具を取りに室内へ戻るのは面倒です。事前に掃除する内容を決めたうえで、ベランダの一角に道具をまとめるようにしてください。

必要な道具は、ぞうきん、キッチンペーパー、ほうき、新聞紙、マスク、ゴム手袋、ブラシ、アルカリ性洗剤(重曹でも可)などです。ベランダに水栓がない場合は、バケツを利用するなど、家庭によってアレンジしてください。ベランダやバルコニーの掃除をするのに特別な掃除道具は必要ないですが、雑巾やほうきなどは専用で準備したほうが汚れを室内に持ち込まずに済みます。最低限の道具は100円均一ショップでも揃いますので、お得に購入してまとめておくのもおすすめです。

3.段取りを決めてから掃除する

マンションのベランダ掃除を早くスムーズに終わらせるためには、事前に段取りを決めておくのも重要です。掃除に慣れていない人は、特に掃除の初めから最後までをシミュレーションしてから始めるようにしましょう。具体的には以下の順番がおすすめです。

1.掃除しやすいようにベランダ内のものを片付ける

2.鳥の糞汚れを取り除く

3.新聞紙などを使ってゴミを掃き取る

4.ブラシや洗剤を使って排水口の汚れやコケ・排気ガス汚れを落とす

5.手すりやサッシの拭き掃除

掃除をするときに、洗濯やガーデニングなどのグッズが散らかっていては邪魔になるので、まずはベランダ内を掃除しやすいように片付けます。ベランダの一角にまとめるか、室内に汚れてもいい新聞紙などを敷いて移動させましょう。

鳥の糞汚れには雑菌がいて病気を運んでくる可能性もあるので、最初に取り除くようにしてください。しっかり手袋とマスクをして、キッチンペーパーなどで吹き取ります。糞が固くなっているときは、洗剤やお湯を使って柔らかくするときれいに落とせるのでおすすめです。雑菌が気になる方は、エタノールや塩素系の洗剤をつかって消毒しましょう。

鳥の糞を取り除いたら、水を吸った新聞紙などを使ってゴミやほこりを掃き取っていきます。ほうきでそのまま掃くとほこりが舞ってしまいますが、濡れた新聞紙ならほこりを吸着するので楽に掃除できますし、舞ったほこりで近所迷惑になることもないので一石二鳥です。ほこりやおおまかなゴミが取れたら、ブラシでこびりついたコケや排気ガス汚れを落とし、最後に手すりやサッシを拭き掃除しましょう。手すりやサッシを最初に掃除すると、ほうきやブラシの汚れがついてやり直しになる可能性があるので、あくまでも最後に掃除することをおすすめします。

こまめな掃除を習慣にするのもおすすめ

定期的にマンションのベランダ掃除をしていても、ある程度の汚れが溜まってしまいます。大掛かりな掃除にならないようにするためには、洗濯などのついでに掃除を行う癖をつけるのもおすすめです。

ベランダの出入り口付近に使い捨てのウェットティッシュを置いてこまめに拭き掃除をするなど、汚れを溜めない工夫をしてみましょう。ほうきとちりとりを常備して、小雨の日は軽く履くようにしてもよいでしょう。たまに掃除をするのは面倒に感じやすいですが、一度習慣にしてしまえば苦もなくキレイな状態を続けられます。

まずは週に一回でも月に一回でも構いませんので、定期的に掃除する期間を決めて実行してみてください。そのあいだ、洗濯やガーデニングのついでに簡単な掃除をこまめにする習慣をつけていくのがおすすめです。

きれいなベランダをキープしよう

マンションのベランダは使用頻度が多いからこそ、清潔な状態を維持して気持ち良く暮らしたいものです。あまりベランダを使わない家庭であっても、ベランダは屋外にあるので放置すると汚れが溜まっていきます。

溜まった汚れが雨の影響などで排水管に詰まってしまうと、室内に浸水したり、下の階に水漏れしたりする可能性があるので注意しましょう。

また、やみくもに掃除しては周囲に迷惑をかけることもあるので、正しい掃除のやり方を身に着けたうえで、こまめな掃除をこころがけましょう。

(最終更新日:2019.10.05)
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