ガーデニングの手間を省くコツ
あこがれのマイホームを手に入れたら、ガーデニングにも挑戦したくなるはず。植物を育てることは子どもの情操教育にも役立ちますし、ストレスの解消になるといわれ、健康面でも注目されています。
プランターなどを使えばマンションでも楽しめますが、掃除の手間がネックとなってなかなか挑戦できずにいるかもしれません。きれいな状態を保つためには草むしりや落ち葉の掃除が欠かせませんし、プランターを使っても水やりをすると土がこぼれてくるなど、日々のお手入れが重要になります。
こうした手間を完全に省くなら、庭師に頼むのがいちばん。しかし、コストもかかりますし、せっかくなら自分で愛情をかけて育てる過程を味わいたいところです。
忙しくてもガーデニングを楽しみたいなら、植物の選び方がポイントになります。まずは手軽に育てやすいものを選び、土いじりになれることから始めましょう。
人工芝を使って庭を彩る
欧米風のおしゃれな庭を目指すなら、芝生は必要不可欠といえるでしょう。庭全体に敷くとそれだけで鮮やかな印象になりますし、子どもが裸足で遊びやすくなるなど、さまざまなメリットが得られます。
しかし、天然芝は枯れるためにこまめな手入れが必要です。芝刈りや水やりを怠ってしまうと、荒れ果てた姿になってしまいます。
メンテナンスの手間を省きたいときには、人工芝がおすすめです。手入れの手間がほとんどなく、10年近く使える耐久性の高い商品も珍しくありません。かつては人工芝といえば感触が悪かったものですが、近年では天然芝と遜色のない、一見しただけではわからないものも増えてきました。
人工芝は庭のデザインを手軽に変えられるというメリットも。花壇や家庭菜園を始めたいと思ったら、その部分をはがすことでスペースを確保することが可能です。
日当たりや水はけなどの条件に左右されない点も魅力的。導入時のコストは天然芝よりも高くなるのが一般的ですが、毎日の手入れから解放されるという大きなメリットは見逃せません。
落ち葉問題をクリアする樹木とは?
ある程度の広さがあれば、草花だけでなく木を植えたくなるかもしれません。シンボルツリーとして育てたり、子どもの誕生を祝って植樹したりと、さまざまな楽しみ方があります。
このとき、注意したいのが落ち葉の問題。紅葉を楽しめる樹木は落葉樹に分類され、秋から冬にかけては大量の落ち葉が発生します。掃き掃除はとても大変ですし、隣の家などに葉が散らばるとご近所トラブルに発展することもあるので注意が必要です。
一方、常緑樹といわれる種類は葉が落ちにくいというメリットがあります。通年で緑の葉を楽しむことができ、手入れが楽なので人気を集めているのです。オリーブやツバキなどが代表的です。
樹木といえば、落ち葉以外にも害虫問題を忘れてはなりません。常緑樹でも虫がつきやすいものはあるので、購入前に専門家に相談するといいでしょう。シラカシやシマトネリコは落ち葉が少なく虫がつきにくいので、庭木としてもよく選ばれています。
ベランダでのガーデニングの注意点
ガーデニングは庭のある一戸建てでなければ楽しめないと思うかもしれません。たしかに、樹木や菜園、花壇などの配置をこだわったり、ベンチを置いたくつろぎの空間を作ったりするには、庭が必要です。
しかし、ベランダでも植物を育てることは可能で、プランターでミニトマトなどを栽培する家庭は少なくありません。ただし、土ぼこりが近隣に舞いやすく、一戸建てよりもこまめな手入れが必要になる場合もあります。また、植え替えの際に発生する土の処理が面倒なことも、ガーデニングをあきらめてしまう一因です。
マンションのベランダでガーデニングを行う場合は、まず管理規約をチェックしましょう。ベランダは緊急時に避難経路としても使われるため、スムーズな避難を妨げるガーデニングが禁止されている物件もあります。せっかく道具などを準備したのに、管理組合の注意を受けて育てられなかった、ということもありえますので、気を付けたいところです。
ベランダでガーデニングを楽しむ場合は、プランターの下には受け皿を置き、土がこぼれることを防ぎます。受け皿には汚れた水がたまりやすいので、こまめに注意すること。放置すると、ボウフラなどの虫が発生しやすくなります。
土がこぼれたときに水で流すことはNG。排水溝が詰まるなどのトラブルを引き起こす可能性があるからです。ほうきとちりとりできれいに取り、決められた方法に沿って処理します。
こうした手間を避けたいなら、水耕栽培がおすすめです。土を使わないので室内でも育てやすく、最近では家庭菜園キットも数多く登場しています。ハーブやレタスなどの葉物、さらにはサボテンなどの多肉植物も育てることが可能です。
家に緑があると安らぎますし、何よりも植物を育てるという喜びを得ることができます。ライフスタイルに合った植物を選び、ガーデニングを楽しんでいきましょう。
(最終更新日:2019.10.05)