戸建てに住んで、マイカーがあればカーポートは必需の設備です。新築の購入時や、リフォームのタイミングでカーポートの設置を考えている人も多いはずです。そこでカーポートを設置するメリットや失敗しない選び方、そして最新事情をレポートします。
カーポート設置する主なメリットとは?
そもそもカーポートとは、柱と屋根だけの簡易的な車庫のことを指します。部屋のように壁があり、しっかりと守られているものは、一般的にガレージと呼びます。
カーポートは壁がないため、横からの雨風には弱いのではないかと思われがちですが、屋根があるだけで効果は抜群、ほとんどの雨は防げるんです。晴れの日でもクルマのボディの大敵である紫外線を防ぐことができます。塗装の劣化はもちろん、車には多くのゴム素材やプラスチック、FRPが使われていますが、カーポート内に駐めておけば紫外線の影響は抑えられるので、劣化を大幅に防げる事ができ、故障によるトラブルの可能性も軽減するメリットがあります。
また、みなさん経験があると思いますが雪が降った翌朝に寒い中、車に積もって凍ってしまった雪を落とすのはなかなか大変な作業です。さらに夜間に降り積もった雪がフロントガラス等に凍結し、運転できるようになるまで車内の暖房で溶かすなど忙しい朝には煩わしいことばかり。そんな時、カーポートさえあれば面倒な作業から解放され、安心ですね。
この秋、株式会社LIXILより、発売された『LIXILカーポートSC ワイド』の最大の特長は、従来のポリカーボネートなどを屋根の素材に使ったものから一新、柱から屋根まですべてがアルミで構成されています。
アルミ製、住宅と美しく調和するデザインのカーポート
LIXIL『カーポートSC ワイド』セット価格990,000円(税抜)
一般的なポリカーボネート等に比べ半透明ではないので太陽の熱線や紫外線をほぼカットし、夏場に車内が高温になるのを防ぐとともに、大切な愛車を色褪せや日焼けからも守りますし、屋根の汚れや落ち葉も気になりません。
またすっきりとした美しい見た目を重視し、ネジ・ボルトなどのパーツが表面から見えないように設計。雨樋も屋根・柱に内蔵し、従来の外に剝き出しの塩化ビニールや合成樹脂の雨樋とくらべ劣化しづらいのもうれしいですね。
買い替えを考えている人にはベーシックなデザインの『フーゴ』がおすすめ。近年、日本列島では記録的な大型台風が、各地で猛威を振るったり、突発的に吹く強風も、増えました。『フーゴ』は、耐風圧強度を一般的な風速38m/秒相当から42m/秒相当に高め、屋根が飛ばされる事などを防ぎ、安心をより一層高めたのもポイントです。屋外の構造物であるカーポートは、改めて風に対する備えを見直すことが必要ですね。
株式会社LIXIL『フーゴ』価格243,200円(税抜)~
失敗しないカーポート選びのポイントは?
カーポート選びで失敗しないポイントをLIXIL広報の酒井亮介さんに伺いました。
「先ずはカーポートが住宅と調和しているか考えることが重要です。性能も大切ですが、せっかく設置するのであれば、住宅の外観にもこだわり美しく調和するデザインのカーポートを選ぶのがポイントだと思います」とのこと。
カーポートを設置するための最小限スペースとして、車の全長に対して+80cm・横幅に対して+130cm程を加えたスペースが必要といわれています。一般的に安価なものだと10万円、大きさや設備によっては100万円を超えるものがあります。ただ、そのカーポートと併せて施工価格が必要です。施工の価格は設置する場所や状況によって変わりますので、施工会社に相談をしましょう。また既存のカーポートは、耐久年数が10~20年ほどが一般的。だからこそ、大切な愛車の劣化を防ぐ為にも、定期的なメンテナンスや買い替えを忘れないようにしましょう。
また、実際に設置してから「イメージと違う!」とならないように、できる限り実物を確認するのをオススメします。メーカーのショールームに設置してあるカーポートはあまり多くはありませんが、素材の質感や実際の色味など、カタログやWEBサイトでは伝わりづらい部分を確認しておくのも意味があります。その他に、大型のホームセンターなどでも展示しているケースもありますし、町を散歩しているときなどに、よその家のカーポートに注目して、自分のイメージと近いものを探しておくのも大切です。
カーポート選びは日々の使い勝手や安全性、そして設置する敷地条件に適した性能にも配慮することが重要です。安い買い物ではないですし専門的な知識も必要なので、可能であれば設計担当者と話し合い、充分に検討することが大切ではないでしょうか。
問い合わせ/LIXIL
(最終更新日:2019.10.05)